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ジジイ爆ぜる  作者: おやびん


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「おいジジイ! テメエ何しやがった!」


 イベント中に死に戻りをしてしまったプレイヤーや、イベントクリアをしたプレイヤーは、全サーバーがイベント終了するまで観戦部屋に強制転移させられる。

 ジジイより一足早く観戦部屋に来ていたラファエルは、転移してきたジジイを確認するや突っかかってきた。


「虎退治じゃよ」


「ふざけんじゃねぇっ!! テメエだろ!! 俺達を殺したのは!!」


「だから危ないから退避しろ言うたんじゃ」


「あんなのが起こると誰が思うんだよ!!」


「他の子らは退避したぞい?」


 そう、ゼロ経由とはいえ、ラファエル一派以外はきちんと退避したのである。そんなん言うても知らんがな。が、ジジイの言い分である。


「ラファエルさん。お爺さんは確かに退避せよと仰りましたよ?」


「アタシも危ないから退避しろって言われたよ?」


「俺も言われたな。で、全軍通達したわけなんだが?」


 ここでソフィー、ササメユキ、ゼロが割って入ってきた。再三の退避勧告を無視したのはお前達だろ? ムーブである。他のプレイヤー達も、確かに全軍退避の通達があったよな、ヤバイ事になるって聞いたぜ、巻き込まれるともな、ラファエル達にも通達したぞ? 無視して突っ込んで行ったの見たぞ。

 こういうところで普段の行いの差は生まれる。概ねゼロ達に賛同している。

 こうなって来ると肩身が狭くなるのはラファエル一派である。さすがに居た堪れなくなったのか、明確なプレイヤーキル案件だからな、の、捨てゼリフを吐いて部屋の片角に引っ込んだ。


「大丈夫ですかお爺さん?」


「ワシなら問題ないぞい」


「でもアタシちょっとスッキリしちゃった」


「おいササメユキ、お前いつの間に爺……コオロギさんと仲良くなってんだよ」


「へっへー、フレンドリーコード(フレコ)交換したもんねー。これでアタシも爆撃の友だよー」


「……お前、莫逆だからな? 爆撃って言ってないよな?」


「ばくげき? 何のお話しですか?」


 ゼロお馬鹿さん事件を知らないソフィーは何の事かわかって無い。


「ああソフィーさん、それはねぇ……」


「や・め・ろ!」


 ほっぺを引っ張ってやめさせるゼロ。やめてぇ(やえてぇ)と泣き叫ぶササメユキ。全身鎧の大男が魔女っ娘をイジメている、中々のショッキング映像ではある。


「あ、あのお爺さん、私も、その、フレンドリー交換してもらってもよろしいでしょうか?」


「そりゃダメじゃよ」


「え!? だ、ダメですか…… それはすいませんでした……」


 まさかのお断りにガックリと肩を落とすソフィー。それを見ていたゼロが、


「ダメなんですかコオロギさん? なんでダメなんですか?」


「だって江藤さんは(あん)ちゃんとアッチッチッじゃろ? そりゃダメじゃろ」


「だああああ!! だから違うって言ってるじゃ無いですか!!」


「おひょ! おひょ! おひょひょひょひょ!!」


 この後無事にソフィーとフレコしたのは言うまでもない。

 そんな他愛もない会話で過ごしていると、




 現刻を持ちまして全てのサーバーでのイベントが終了致しました。プレイヤーの皆様、お疲れ様でした。




 ついに全てのサーバーにおいてイベントが終了した。これより順位発表となる。


 【四神の脅威】第1位通過のサーバーは……


 第18サーバーの皆さんです。おめでとうございます。


「やったぜぇ!!」


「うひょー!! 俺1位って初めてかも!!」


「私も私も!」


「G・G!」


「G・G!」


「おう! ジジイじゃ! おう! ジジイじゃ! なんじゃい、ワシも有名になったもんじゃの!」


 別にジジイジジイと叫んでるわけでは無いG・G(グッドゲーム)と言う健闘を讃え合う言葉だ。


 そんな喜びの声がそこかしこであがる。抱き合ったりハイタッチしてる者もいる。それくらいイベント1位には価値があるのだ。


 因みに全ボス撃破したサーバーは18サーバー以外だと2つのサーバーのみ。中には逆に全滅したサーバーもある。それくらい本来は過酷なイベントなのだ。


 個人賞の発表です。MVPは【便所コオロギ】さん。おめでとうございます。


「おろ? ワシかいな」


「お爺ちゃんすごーい」


「素晴らしいです!」


「ほっほ~。ありがとうのぉ」


 そりゃそうなるよな。玄武はきっと爺さん1人で倒してるだろうし、白虎だってほぼほぼ爺さんが倒したようなもんだ。


 ゼロは1人苦笑する。


 ……以上を持ちまして結果発表を終了致します。皆様、長々とお疲れ様で御座いました。今後ともelegantParadiseをお楽しみ下さい。


 こうしてイベントは終了した。

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