北方の戦の民
魔術師の時代に存在した人種の一つ。
ヴァザン地方やブライグシャ地方北部、ユール地方北部を勢力圏とし、獣や東方の賢者やゲロムスの魔術師に明け暮れていた。
固有の文字を持たない、食料は狩りで得る、衣服が単に獣の皮を剥いだだけのもの、通貨がないなど、原始的な文明である。その為に彼らについて分かっていることは少なく、現在も尚調査が進められている。
ただ彼らの特異な能力によるものか、建築技術に関しては比較的優れている。闘技場を始めとしたクァヴァスの建築物の一部は彼らが作ったもの。
名前通りの非常に好戦的な性格を持つ。ゲロムスの魔術師や東方の賢者との戦いも、ある種の娯楽のようなものであったらしい。ゴーノクルの北部各地に闘技場が点在するのは、仲間内での戦いさえも娯楽にしていたからである。
残されている記録によれば、彼らの知能は高くない。しかしそれを補う程の膂力と特異な能力を持つ。
その能力とは、自身の肉体を自由に操れることである。欠損した部位の再生は勿論のこと、肉体を武器に変えることも、棘や翼を生やすような肉体を改造することもできる。
また痛みや熱、冷気を感じないようで、体を切断されたり燃やしたりしても気にせずに攻めてきたという記録も残っている。
まさに戦闘特化の能力と言え、もしかしたら始まりの者、或いはそれと同様の存在によって力を得たのではないかと考えられている。
強大な人種であることは間違いないが、何度も何度も攻めて来たということもあってゲロムスの魔術師に滅ぼされた。
戦闘特化で有名な燎原隊の魔腑、その本来の持ち主たる燎原隊は対戦の民の為の部隊であった。索敵系の魔術や火を操る魔術が特化魔術として設定されているのはそれ故。




