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ゲロムスの遺児  作者: 粟沿曼珠
用語集(第二章)
165/168

千変万化するボスカル

 魔術師の時代からゴーノクルに伝わる伝説上の人種。

 特異な能力を持つという点ではゲロムスの魔術師や北方の戦の民、東方の賢者と同じである。ただし千変万化するボスカルは、他の人種と違って存在した証が僅かにしか無い。


 特定の地域に定住はせず、ゴーノクル各地を放浪していたとされる。それも数十、数百人規模ではなく、一人から五人程度で。資料の不足はこれによるところが大きい。

 名前が示す通り、彼らの能力は変化である。自身を含め、あらゆるものをあらゆる姿に変化させ、あらゆる性質を付与できたという。言うなれば、始まりの者に並び得る万能の存在。

 放浪を至上の楽しみとし、他の人種とは異なって支配や戦、発明などには興味が無かったという。

 ただし本当にこの人種が存在していたのかについてはしばしば議論が起こっている。「世捨ての魔術師」や「北方の戦の民の異端」といった解釈が主流であり、存在すると信じているのは子供くらいである。


 上記の性質もあり、千変万化するボスカルは「これこそ旅人のあるべき姿だ」として旅人の間で神格化されている。

 また魔術師を凌駕し得る能力や自由な有り様は子供達からの人気を集めており、絵本を始めとした彼らの作品は多数存在する。

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