↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
1/11

生い立ちと日常と突然の非日常


 昔々、あるところに美しい貴族の少女がいました。吹けば散ってしまいそうな儚さを持つ彼女は多くの男性から求められました。

 そんな彼女はある男性と出会い、恋に落ちて貴族社会に珍しい恋愛結婚をしました。

しばらく幸せな結婚生活を続けるうちに妊娠が発覚します。しかし彼女に恋焦がれていた男の1人が他の男の物になってしまった彼女に黒魔術をかけたのです。すると彼女のお腹が妊婦の平均より遥かに大きくなり、みるみる大人1人入るくらいになりました。

彼女は体を動かすことも大変になってしまいましたがお腹の中にいる赤ちゃんを大事にしていました。

夫は彼女にかけられた黒魔術の特定や解き方などを急いでいましたがそれが見つかる前に赤ちゃんが彼女の腹を破り生まれてきました。そして彼女は亡くなってしまいました。

母親の命を奪い、母親の腹を破って出てきた赤ちゃんは赤ちゃんではなく母親そっくりの見目の何故か成長した15歳程の少女として生まれてきました。


そしてそれが私、ルリア・スコーラ。スコーラ公爵家の公爵令嬢です。

おそらく母親に不老不死の黒魔術をかけて自分にも同じ黒魔術をかける、そうすることで2人末永く暮らすつもりだったんでしょうが、黒魔術は母親ではなくお腹にいた私にかかり、黒魔術をかけた男は母親にかけた瞬間に黒魔術の反動で亡くなりました。


私は15歳ほどの見た目をしているのにも関わらず生まれた当時の知能は赤ちゃん並みだった為、何も理解せずに自傷行為を行ったり、何なら何度か死んでました。でも私は何故か死ねないし強靭的な回復力も持ち合わせておりそのおかげでさらに好奇心による自傷行為はエスカレート。

 そんななので私についてた乳母はすぐに心を病んで辞めたりを繰り返してその噂が広がり化け物なんて呼ばれて皆から避けられています。


生まれてから15年、見た目と同じような歳になって年相応の振る舞いを出来るようになっても幼少期の行いで恐れられてしまってますね。


自室でくつろぐ私の元にふとノックの音が聞こえました。


「どうぞ」


私が許可を出すとゆっくりと扉が開かれ震えながら侍女が部屋に入ってきます。


「ゆ、夕食のお時間でございます…旦那様が食堂でお待ちです…」


侍女はそれだけ言って部屋を大急ぎで出ていきました。


侍女だけではなくこの家の使用人は私と関わるのを避けたがります。使用人たちが話してるのを聞いたことがありますが、私は人間ではないそうなので近づきすぎると食べられたり、生贄にされたりするらしいです。

私は人を殺すのは趣味ではありません。


私は部屋を出て、お父様が待ってらっしゃるという食堂へ向かいます。


お父様は愛する妻が私のような化け物に殺されたというのに私は妻の忘れ形見だからと大事に育てています。私に罪はないからと人に避けられる私が唯一向き合ってもらえる相手です。出来た人ですよね。


食堂に着いたのでお父様に挨拶をして椅子に座ります。食事は毎日3食何があっても共にとるとお父様が言ってくださってるため、毎日お父様と食べています。


お父様との食事の間だけはたくさん話しを振ってくださって普通の人になった気分です。


「ねえ今日は君の好きなスノードロップが庭園に沢山咲いていたけれど、どうだい、夜のスノードロップも綺麗だと言っていたろ?寝る前に見に行こう。」

「いいですねわかりました。春ですがまだ外は冷えますからガウンが必要ですね」


別に私は花が好きではないしスノードロップが綺麗だと言った覚えもないがお父様と散歩ができるならまあいいかな。


食事を終えて自室に戻りベットでゆっくりする。

食べてすぐ寝るのは良くないってお父様がおっしゃってたけどなんだか横になりたい気分だから大目に見てください。

 実は外の世界にも私が化け物であるという噂が広まっているらしくお父様は私が化け物呼ばわりされ、私が傷つくのを恐れているので生まれてこの方一度も外へ出た事がありません。


だから外の世界の話を聞けるお父様との時間は新鮮ですし、私が化け物じゃない普通の少女になったみたいです。


もしお母様がいたら私を人間扱いして普通の子供みたいに扱ってくれるのかな。お母様のことは肖像画でしか見たことないけどまっすぐ伸びる銀の髪に紫の瞳、本当に私そっくりだった。


まあそのお母様は私が殺したんですけどね。



 翌朝、まだ重たい瞼を擦りながらベットから起き上がります。

昨日はお父様と散歩をしてから就寝したからいつもより少し寝るのが遅くなってしまいました。私は人より睡眠時間が長いようなのでまだ眠たいです。


もう少しだけ横になろうかと葛藤していたらノックが聞こえました。


「どうぞ」


今日は勢いよくドアが開き侍女が慌てた様子で中に入ります。ですが私の顔を見た瞬間いつもの怯えた表情に変わりました。でも何か急用でもあるようで焦りと怯えが混じりながら私に話をしました。


「えっと…お嬢様!王太子殿下がいらっしゃてて…」

「王太子殿下が?」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。