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祟り神と俺  作者: 神たん
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10/21

【第一部】10話



────────────。





どれくらい眠ったのだろう。


突然夜中に目が覚めてしまった。


まだ外は暗い。


だが寝るのも遅かったから今は4時くらいだろうか。


すると静寂の中から物音が聞こえた。



(なんだろう。今の音は・・)


なんだか気になってしまい俺は音のする方へ歩きだした。


ご飯を食べた部屋の前まで行くと光が障子から漏れていた。


障子を開くとそこには沙織ちゃんがパジャマ姿で立っていた。


「沙織ちゃんどうしたのこんな夜中に?」


沙織ちゃんは少し驚いているようだった。


「目が覚めてしまったので明日の朝食の準備でもしようかと。

翔さんもどうしたのですか?」



「いや・・俺も目が覚めてしまって・・・・物音がしたのでこちらへ」


そう言うと沙織ちゃんは軽く微笑みを浮かべた。


「それでは、寒いですしホットミルクでも作りますね。」


確かに寒い。ただ沙織ちゃんにそこまでして貰うのが申し訳なかったので

俺もキッチンへついていった。


「何か手伝います。」


一瞬断られると思ったが意外に断られなかった。


「それではそこのコップを二個取って頂けますか?」


俺は言われたとおり用意すると沙織ちゃんは金属製の小さめな鍋に

牛乳を入れ火を点けた。


沙織ちゃんは鍋の中を見つめたまま動かない。


あまりの沈黙に何か喋らなければと思うが話題が見つからない。


ただこの沈黙が耐えられず適当に話かけてみた。


「沙織ちゃんって何か好きな趣味とかある?」


小学生レベルの質問をしてしまった。


すると意外な言葉が返ってきた。


「この季節ですとスキーとか好きですわね」


俺は驚いた。てっきりそういったモノには興味がないと思っていたから。


「そうなんだ。俺もスノボーなら好きだな」


俺もそこまで上手くはないものの3年間くらいはやっている為そこそこ滑れるのだ。


だがそれを聞いた沙織ちゃんの目が輝いた。


「私も一度でいいからスノボーをやってみたいです」


「じゃぁ今度一緒に行こうよ!」


そういうと、とても嬉しそうに「お願いします」と返してくれた。


なんだか沙織ちゃんと少しは打ち解けられた気がする。


正直嬉しかった。


すると沙織ちゃんが温まった牛乳をコップに注ぎ俺に手渡してくれた。


「ありがとう。コタツで一緒に飲もっか。」


沙織ちゃんは微かに微笑みながら「はい。」と答えた。


コタツに入りホットミルクを口は運ぶ。


「久しぶりに飲んだけど美味しいね。沙織ちゃんが作ってくれたからかな。」


すると沙織ちゃんは少し頬を赤らめながら、


「翔さんて面白い方ですね。」と言った。


「沙織ちゃん少し照れてるでしょ?」


俺がふざけながら言うと、沙織ちゃんは少し慌てながら


「翔さんのいじわる・・」と小声で呟く。


その表情が堪らなく可愛かった。


咄嗟に俺は「ごめんごめん。」と笑いながら謝ると少し沈黙が生まれた。


だがその沈黙を破るように沙織ちゃんから口を開いた。


「スノボー楽しみにしてますね。」


俺は「うん。」と答えた。


コップの中のホットミルクを飲み干し、俺はそのまま朝食の準備を手伝う事にした。


もう辺りもうっすらと明るくなり始め、一日の始まりを告げるように陽の光が差し込める。


今日の朝食は目玉焼き、ウインナー、味噌汁、サラダ、納豆と一般的な家庭のような内容だ。


朝食の準備が終わる頃に熊さんも起きてきた。

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