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あなたとみた、あの星空に。  作者: 半崎いお
14/32

これ、しってる。だめなやつ

三ヶ日、ちょっと頑張りました。

もう少々お付き合いください


1/8

ちょっと修正しました。

やっぱり酔っ払ってる時にかいちゃダメっすね。

今後やめときます


お前がこの疫病を振り撒いた張本人の魔女ということなのだな!



2度と聞きたくなかった声で叫ばれたあんまりにも荒唐無稽な言葉

は? 何て叫んだ? このひと。



わたし



疫病を


ふりまいた



魔女。



はぁ?


あんまりに想定外の言葉を聞いたせいか、頭が真っ白になった

え? なにそれ?

そんな意味のわからないことでこんな、シェリスをこんな目に?

は?



「図星のようだな、魔女めが」


だからなんで勝ち誇ってんの? 

地味に刺し進んでくるんじゃないよ。

もう、垂れている血はポタポタじゃない。

じわり、じわりと流れてきてる。



「なんのことだかわかりませんが」

「ふざけるなこの悪魔め!」



そのまま、よこに、薙ぎ払われてしまった。



幅広のつるぎが、喉元を、かすめる

その、風を、鋭い刃の存在を、思い知る



動くなって言われてたんだけど反射的に身を引いてしまった

動いてしまった!そのことに息を呑む、血の気が引く。

鮮やかに思い出されてしまう、過去の光景…

しかし、いきなり剣山のようにされることも、焼き尽くされることも、なかった。



気づかれないように、細く、息を吐く

ため息なんか、怖くてむりだ。

震えてしまう体は、抑えられない

細く、細く吐く息。

指の一本も動かせない、

体がどんどん強張っていく、このかんじ。


ジワジワ、呼び起こされる記憶

あのときの、あの……



ああ、だめ

いまはそれどころじゃない。

シェリスの血が、私の血が、ポタポタ、垂れている音がする。

それいがいはなにもきこえない。

無音。


いや、ちがった

王太子の荒い息が聞こえている。

抑えるつもりもないであろう、興奮しきった、それが



一際大きく、息を吸う音が。


「お前が! お前が仕組んだんだろうが!! 罪もなき私の民たちを搾取するようにと!

どれだけの民が害されたと、売り飛ばされてしまったと思っているんだ!! どれだけの民が被害を受けたのかと!!」




はい?



全く話が読めない


「どう言うことでしょうか」

「ふざけるな!! ジョルジェがそのことについて糾弾を受けて謹慎させられただろうが

それをも知らないとは言わせない!」



知らないし。

謹慎?

どういうこと?



よっぽどキョトンとした顔をしていたのだろう

ご丁寧にも、説明が追加された



「……お前らの作った“待機施設” で次々と人が死んでいるじゃないか!あそこで、あの消毒液とか言うものを使って、人々に病を、呪いを振りかけたんだろう? 全てわかっているんだ」


はい?

頭がついていかない。どういうこと???

何を言っているんだこの人は。


「あそこに滞在した人間がどんどん病にかかって、死んでいっているじゃないか! 何のために、こんなに多くの人々を殺そうとしているんだ! お前は、魔物どもの手先なのではないか!!」


うっわ、最悪。

疫病なわけだから、たぶん、潜伏期ってやつもある

だから発生地から数日以上かけてこの街に来た人間がここにきて発症するのは当たり前だ

その可能性があるから、他の土地から来た人が疫病の運び手になってしまわないように隔離する施設だとちゃんと説明していたはずなのに

症状が出てしまったら死ぬ病だ、と伝えた書状もあったはずなのに


なのに、何も伝わっていなかったと言うの?



「あそこにいったら死ぬ。民は早くからそれに気づいて、直訴してきていたのだ。われらの調査によっても、そのことは明らかだった。あんなやり方でわたしたちを欺けると思ったか!」



どうしよう、これ、やばい奴だ

こういうやつのせいで、アフリカの方でエボラかなんかが無くならなかったんだよね

なんか特番みたいなのでやってた

何かが足りなかったのかなぁ

私が完全にわかってる訳じゃなかったからなのかなぁ!?


怒りや悲しみ、混乱なんかが頭に湧いてきて、ごちゃ混ぜだ

身動きひとつできなくて強張っていく体からもたらされる感覚もないまぜになって

もう、爆発しそうになっている



「お前の企みは早いうちに潰させてもらった。裏から人を逃がせるようにしてやったからな。あの、酒精のような匂いのする消毒薬とか言う液体も無害なものに変更するよう通達を出してある。お前の邪悪な企みは、我の手で全て潰えさせてやったわ!!」





……おわったわ。

目の前が、絶望で真っ暗になった。

消毒が、隔離が、ない、と?

こんなにも多くの村がもう潰れてしまった、この今に、この、王都に。

人が、最も多い、最大の機能を備えた、この最大の街に

消毒が、隔離が、ないと

私が知っている限りの、できるかぎりのこと、の、ひとつも、ないと




うがい、手洗いの習慣くらいは残ってくれているだろうか

それすらも、残っていないのかもしれない。




これはダメだ、

これは、だめなやつだ。

このまま、ジョルジェさまに聞いた通りの世界が、世界の終わりがやってくる、のだ




重苦しい絶望に多い被された私の思考は

王太子を睨め付けることしか、もう、できなくなっていた。



民を、ジョルジェさまを、シェリスを、この世界を

なくしたくはない、なくしたくは、なかったのに



涙が、ポロポロ落ちてきた

わたしは、何も、できなかった。




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