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魔女の弟子のまあまあ楽しい2度目の人生  作者: らな


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第25話 ダグラス

孤児院への訪問を禁止されたリーナは、休日珍しく屋敷で過ごしていた。


「フィリー。今日は久しぶりにダグラスがここに来るから着替えてらっしゃい。」

「はーい。」


母には魔女の森に行っているのはバレたが、まさか国が管理している奥深くの小屋まで行って男性と会っていたとは思っていないようだった。

前世の記憶があるリーナは昔から時々突拍子もない行動をとることがあり、今回も珍しい薬草を取りに行ったと言うとあっさり信じてもらえた。


しかし、嫁入り前の若い娘が一人で人気のない森に行くなんて!とこっぴどく怒られた。

放置するとまたおかしな行動をとるかもしれないし、将来結婚するであろう幼馴染のダグラスと交流させておこうと母は思ったようだ。


「やあ、フィリー。久しぶりだね。」

「ダグラス兄さま、いらっしゃい。」

リーナもドレスのすそを摘まんで挨拶をした。


ダグラスはアルテウス侯爵の長男で年齢は20歳。

栗色の髪と瞳を持つ穏やかな雰囲気の男性で、容姿もまあまあ整っている。


ダグラスの母とリーナの母が親友だったため、ダグラスとはリーナが生まれた時から交流がある。

いくら前世の記憶があるといっても、生まれた直後の身体は赤ん坊だ。

抱っこされたり、ミルクを飲ませてくれたり、いろいろ世話を焼いてもらった。

2,3歳になると膝の上にのせてもらい絵本を読んでもらったし、馬に初めて乗ったのも後ろからダグラスに抱えられてだった。


優しく面倒見のいいダグラスのことは本物の兄のように思っていたし、大好きだ。

結婚しても穏やかな家庭が築けるだろうと思っていたし、たぶんダグラスもそう思っていると思う。


しかし先日ウィルに”結婚して欲しい”と言われて気付いたのだ。

ダグラスへの愛情は弟のウィルに対するのと同じ家族愛みたいなものだと。


ダグラスとは、目が合っても抱きしめられてもドキドキすることはない。

ウィルに告白された時、内心すごくドキドキして嬉しかった。


しかし、どうせ両親の許可が出ることはなく、ウィルと添い遂げることは難しいだろう。

恋心を自覚した瞬間に失恋したようなものだった。


ウィルに告白された時は平静を装い、返答を曖昧にぼやかした。

きっぱりと断るのはなんだか嫌だと思ったのだ。


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