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説教好きな冒険者~全てに怒れる召喚されし者~  作者: アールエス
第4章 ラジュマ王国の反乱 ゾラム侯爵篇
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怒りの後、フィルの不思議

トキの殺気に当てられて3時間。

ヴァイスが先に起きた。

周りは全てが泡吹いて倒れている。

殺気は収まってるが完全ではなく

殺気混じりの怒気になっていて

一般人は耐えきれない圧力を発してる。

ヴァイスはそのトキに近づき声を掛ける。


「せ…先生?今回のは凄かったですね…

さすがに耐えれなかったですよ?」

「すまんなあ!俺も我を忘れるぐらいの怒りだった!

無理だろ?知り合いが奴隷になってて

その主人がニバルに居なくて反乱軍の主犯でもない

まさかの知り合い集団が主人だぞ?

しかも俺と同じ召喚されたクラスメイト!

ある意味仲間だった奴らが敵としているんだ!

あり得ないだろ?考えてみろ?

ヴァイスがアイサを奴隷として使うみたいな物だぞ?

あり得なさすぎて理性が飛んだわ!糞があ!!」

「先生!気持ち分かりますけど抑えてください!

今出てる気配は僕達以外は耐えられないです!!

それ以上出すとまた僕が倒れてしまいますから!」

トキは再度、殺気を出そうとしたので

ヴァイスは宥める。


「はあ…はあ…すまんなあ!これはな?

ヴァイスの姉のアイサが勇者とかなら分かる。

だが敵として現れたぐらいの出来事だからな?

しかもスーサさんを奴隷に差し向けるぐらいのな?

ヴァイスを例にして言うとそんなかんじだぞ?」

「・・・先生…理解しました…納得ですね…

あり得なさすぎて思考飛びますね…

展開が飛びすぎですね…物語でも無いですよね?」

「無いな!!絶対に無い!!王道なんて消えてるぞ?

王道ってのはな?村人がある日いつもの森に行って

偶然古い剣を見つけて引き抜くと光輝く剣となり

持ち帰り剣の練習してると空が暗くなり

世界を征服する悪者が偶然現れて王国を支配して

王女を状態異常で眠らすか石化して過ごす。

偶然村に現れた賢者に剣の事を聞かされて

何故か世界を救いに地方を回り偶然仲間が出来て

偶然武器が強くなり偶然歩いてると王女が霊となり

悪者の弱点教えて偶然行った場所に悪者がいて

戦って勝ち世界を救う。のが王道だな!」

「偶然が多いですね?もはや必然ですよ?」

「そうだ!偶然が重なると必然となる!

テストに出すからな!覚えとけ!」

「まさかの展開に驚いてますよ!

ここでテストですか!違いますよね普通は!」

「ヴァイス?今は異常が空間を包んでるんだ!

普通なんて今は無い!見ろ!倒れてる人達を!

普通では考えられない光景だろ?異常だ!」

「その原因が先生なんですけどね…」


怒りの原因をヴァイスを例に作り納得させ

王道の物語を語り現状が異常だと説明するトキに

それの原因はトキだと突っ込むヴァイス。


「とりあえず、依頼をどうするかな?」

「どっちのですか?父様ですか?神様のですか?」

「どっちもだな!反乱軍は俺の自重してない牢獄で

あの状態だし一応、死ねない体にしてるからな!

あの中だったらの話だ!外出たら舌噛んでた奴は

直ぐに死ぬぞ?首をお互いに折り合ったのもいるな!

毒も続いてんじゃないか?気絶して痛みないし!」

「自重してないと先生は畏怖されるの確定ですね…

なんですかその極悪非道の牢獄?

世界にここにしか無いですよね?確実に!」

「そりゃそうだろ?スーサイドでの地獄の日々で

培った経験と鍛えた魔力と体、異世界知識と

この世界の知識の粋を集めて作った牢獄だからな?

誰にも作れはしないと自負するよ!」

「・・・まぁそうですよね…

異世界知識あるの召喚された人だけですし

スーサイドの経験なんて先生だけでしょうね?

世界の知識はガデルさんのしていたあの腕輪を

元に考えた様な牢獄ですもんね?」

「他にいてたまるか!あの腕輪はまだありそうだから

回収していくけどな!指輪もそうだし…

スーサイドの生活は本当に死ぬぞ?

考えてみろ?制限なしでニバルからべラム

まで軽く走って1時間もしないで着く速さと

溶岩に耐えれる体や上空5千kmから落ちても

死なない体を持ってないと駄目だからな?」

「例えがきついですね…速さと丈夫さの例えが

人が耐えられない前提での例えですよね?」

牢獄とスーサイドの生活の苛烈さに

突っ込むしかないヴァイス。


「後、神様いや…馬鹿の依頼じゃないな…

坂口先生の依頼か?それもよう考えたらな?

生徒の動向と世界の調査なんだわ!」

「生徒の動向と世界の調査ですか?」

「ああ、世界の調査はなんか馬鹿の代替わりが

あったせいでエクサクロスの綻びが希にあってな?

その調査と解決なんだわ!差界(ディスト)は無い!

見つけた時にすれば問題無いらしいから放置する。

で、生徒の動向って考えたらな?

ヴァイスは動向の意味分かるか?

全員が寝てる時に図鑑に坂口先生と神の罵詈雑言

の手紙挟んで送ってやってさ!

上手く送れたんだわ!そして暇だから調べてたらな?

人や物などの動き。

事態の動いていく方向。

社会や組織などの現状の傾向や今後のなりゆき。

という事らしんだわ!って事はな?対応しなくても

問題ないと考えたんだ!俺達に何かあれば動くが

それ以外は成り行きを見るで良いかな?ってな!」

「・・・先生にそこは任せますよ…

手紙届いたんですかね?宛先合ってたら良いですけど

まさかの先生の怒りでニバル全ての人を倒してるのに

何もしないに落ち着いたのは驚きですよ…」

ヴァイスは手紙送れた事と生徒の動向を違う考え方で

怒りを紛らわしたのに驚く。

先生の知り合いが奴隷にされてて

その主人が知り合いで怒ってたのに

怒りが通り超えたのかな?もしくはそれほどなのかな?

吹っ切れたと考えたら良いのかな?聞いてみよう!


「先生は知り合いが奴隷にされてて

怒ってたんですよね?ついさっきまで…

その主人が知り合いだったから・・・」

「そうなんだがな…よく考えたら違うと思ってな…

昔の世界にいた頃の俺なら完全に寝てる

ヴァイスらを置いて自重せずに感知し見つけて

説教したと思うんだが今は違う世界だろ?

俺に関係無いじゃん!弱肉強食の世界だろ?

しかも俺と戦ったならともかくガデルだ!

そりゃ知り合いの死体を見て感傷に浸って

その勢いでまさかの展開に理性が飛んで

怒りが支配してたけどおかしいんだよな?

普段ならそこまで気にしないんだよ…

自分から巻き込まれに行ってるからな?」

「そう考えるとおかしいですね?

巻き込まれたくないのに巻き込まれに行ってる…

僕達の理念、思想とは違いますよね?」

「だろ?だからおかしいんだよ!

俺達は異常だと理解してるから安穏としたい!

畏怖されたくない、信仰されたくない、

利用されたくない、巻き込まれたくない、

この4つが基準なんだよ!

なのに巻き込まれに行ってる?何故だ?

嫌な予感しかしないんだよな・・・

どうも丸くなりすぎて忘れかけてるんだよ!

暫くスーサイドで暮らして元の性格に

戻さないと厄介事が舞い込みそうなんだよな…

もしくは久しぶりのボケパートにシリアス、

怒りと続いたからかもな・・・」

トキは自分の行動の矛盾に考えて

嫌な予感を感じてた。

まるで自分じゃなくなる感じがして。


「・・・今回は登場人物多いですし

突っ込む人増えて舞い上がってたのも

否めないですね…僕もそうですし…」

「だろ?だから人と触れあいすぎたんだよ!

異常と思わなく成ってるんだ!

本当に気を付けないと危険だからな?

怒りすぎて自重してないしな・・・

見ろよ!この牢獄!説明したがこの世界には

有ったらいけないものなんだよ…

ヴァイスに説明したカメラと一緒だ!

自分の為に使ったか?と聞かれると違うんだ!

知り合いの為になんだよ…自分の為にじゃない!

同じ様で違うから勘違いしたんだな?きっと…

不味いな・・・本当に不味い…

人に近づいてんだよ!考え方が!」


トキは後悔していた。自分の為に使うはずの

力が他人の為に使ってる。当たり前が当たり前に

なってはいけないのにそれが当たり前となってる。

正常と異常は違う。俺達は異常なんだ。

心のどこかで否定しかけてる。俺達は正常だと。


「先生・・・自分を律しないと駄目ですね!

本当に戻らなくなりますよ?

とりあえずやる事があるので

やっても良いですか?」

「良いけどなんだ?」

「リアクションの回収ですよ!

足元にあるじゃないですか!

フィルの目玉が2つ、先生の足元に!」

「・・・フィルはぶれないな…

フィルいると確実にボケに入るもんな!

まぁ俺達にはそれが良いのかもな!

よしフィル…間違えた…ヴァイス!試しに

目玉を反対に付けてみるか!

瞳孔が奥にしまうとどうなるか

調べるとしようか!」

「先生間違えないでください…

でも試してみますか!

気になってはいたんですよね?」

トキ達は通常モードに戻りフィルの目玉を直す。


「さてどうなるかな?持ち上げとくからな!」

「先生!いきます!!」

フィルは土下座状態で目玉を落として

ベロを波状に出してる。

トキは顔を持ち上げヴァイスがいれやすくする。

ヴァイスは瞳孔を奥にして嵌めた。

「先生?こうなるんですね…」

「だな…まさか瞳孔を奥にしたら

目玉でカウントダウン始めるなんてな…

5秒って左に5、右に秒って出たのは

驚いたな…しかも終わるとクルンと

瞳孔が前に行くから最早ホラーだな…」

「先生・・・もう瞳孔奥にするの

止めましょう!怖すぎですよ!

この仕事は普通に戻しましょうよ!」

「・・・そうだな!しかしベロは

いつ戻るんだ?前は嵌めたら戻ったろ?」

「変ですね?元からフィル変ですけど・・・

先生!?よく見たらベロに!」

「マジか!?『起動10分』なんて

表示されてやがる!

もうグリフォンじゃないぞ!?機械だ!機械!!」

「先生…僕もう疲れましたよ…

この仕事って僕がやるんですよね?」

「ガデルがお前のって断言したからな…

これからは普通に戻してやろう!

しかし説明書には書いてなかったぞ?

・・・?そういうことか!

特別賞の翻訳機能は機械にするのも・・・」

「・・・止めましょう?先生…

考えると止まりませんよ?」

トキ達はフィルの異常さに驚き

考えたら駄目だと判断した。

イベントを重ねる事に進化するフィルに

不安を感じる2人。


「しかし、いつ戻るんだ?全員は?

そろそろ意識戻してもいい頃だか…」

「もしかしたらフィルのカウント・・・」

「ヴァイス!止めろ!!本当になったらどうする!

俺はフィルをグリフォンなんて呼べないからな!」

「・・・ですよね…祈りましょうか!

そうならないように僕達で・・・」

トキ達は膝を立てて両手の指を絡ます様に握り

胸の位置に上げて顔を下げて本気で祈る。

「「どうか!なりませんように!!」」


・・・だが祈り空しく起動したフィルの口から

発される目覚まし時計のベルの音と一緒に

全員が意識を戻す。ベッドから起き上がる様に。

2人はそれを見て驚きと怯えから

自分達の理解を超えたことで

うつ伏せに倒れて意識を失った。


2人が起き上がるのは次の日の朝。

ゾラム侯爵の家のベッドで目を覚ました。

2人が倒れたのは午後5時。

10時間以上意識を失っていた。

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cont_access.php?citi_cont_id=565217839&s お読みいただきありがとうございます。 評価や感想、ブックマーク等して 頂ければ励みになりますので よろしくお願いします。
― 新着の感想 ―
[一言] 威圧を受けて失神するのは普通だろうが、それプラス殺気を受けて死なないって凄くね?
2021/04/06 21:58 退会済み
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