3 冒険者事務所にて
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3 冒険者事務所にて
俺は冒険者事務所で、例のゴブリンの話を聞いてくる
ここブリスコー冒険者ギルドの正面玄関の面構えは、ローランド北方の気風を示すような無骨で殺風景なものだった。
木枠で囲まれた小さな扉を開けると、石畳の床には絨毯一つ敷かれていなかった。観葉植物すら一つもない殺風景な部屋の中央には、年季の入り表面が剥げた大きなテーブルがどかんと置かれていた。そこに並べられた椅子の足は年老いて痩せて細った老人のようにしなびていた。この乾燥した暗い部屋にはおよそ艶を放つものはなかった。
アイルたちが中に入ると、玄関の鈴が鳴り、奥の部屋から男が一人出てきた。それは腕一面にひじきのように太い腕毛が生えた岩石のような大男だった。
「おう、お前たち座れ座れ!」男が言った。皆指示された通り座り終わると、男は腕を広げながら大声で言った。
「わしの名はゴール、ここブリスコー冒険者ギルドの副団長、兼受付だ!ま、何ぶんこんな辺境じゃ人手が足りなくてな!ろくに受付も雇えんのだ。諸君は難民であろう。わしが全然見ない顔だからな!当冒険者ギルドは誰でも歓迎する、特に強い者はな!」
アイル達はうなずいた。
「さて、これから君たちに任せる仕事を説明する」ゴールは一旦奥の部屋に戻ると、地図を持ってきた。「諸君らに頼みたいのはゴブリン狩りだ。」
ゴールはそう言いながら地図の一点を指した。そこはブリスコーから北東に位置する遺跡のようだった。
「まずニーロウは分かるな?おとついこの砦の包囲を冒険者達が解放したところだ。ニーロウからブリスコーへ向かって人々が避難している。ニーロウをブリスコーを結ぶ道は、ここでルケントから延びる道と交わる。ここがゴブリンの襲撃を受けている。誰かルケントに行ったことのあるものは?」ゴールが顔を上げて皆を見た。だれも返事をするものはいなかった。「まあそうだろうな。このルケントという遺跡は昔からゴブリン共のたまり場になっていてな。ここのゴブリンどもを掃討してほしい。我々は騎士団と組んで過去に何度も掃討作戦を行ったのだが、どこからか湧き出してまた棲みついてしまうんだな。本来正規兵も動員して一気呵成に片付けてしまいたいところなんだが、まあ知っての通り余剰兵力はないのよ。そこで君たちの出番だ」
そういうとゴールはもう一枚の紙を取り出した。それは都市の地図のようだった。
「これがルケントの地図だ。このルケントという遺跡はかつては栄えた都だったらしい。真ん中を川が流れていて、東が旧市街、西が新市街だ。君たちにはまず新市街のゴブリン刈りを手伝ってほしい。さて、これから大事な話をする」
ゴールはいったん部屋の奥に引っ込むと、ビンと紙束を持って戻ってきた。
さてゴブリン刈りと聞いて諸君はそんなこと楽勝だと思っただろう。中には村の近場に湧いたゴブリンを殺したことがあるやつもいるだろうな。しかし奴らの中には悪魔の薫陶を受けて君たちと同じ様に魔法の力に目覚めた者たちもいる。この手配書を見てくれ」
ゴールは手配書を机の上に広げた。
「今から説明する三匹を見かけた場合、必ず逃
げろ。お前たちでは勝てない。
一人目は”赤錆”
こいつは、その名の通り真っ赤な肌をした、司祭のゴブリンだ。未開部族の装飾みたいなものを、じゃらじゃらと体中につけてる。
こいつは、口から火炎の息吹を吹き出す。絶対にお前たちでは勝てないから、見かけたら速攻で逃げろ。いいな?
”青月”、こいつは曲刀の使い手だ。
能力についてはよくわかっていない。すでに、北部連隊の人間を5人殺している。こいつも、お前たちでは勝てないだろう。
”イード”、黄色い肌をした巨体のゴブリンだ。こいつは、トロルとおなじぐらいの体躯がある。棘のついたこん棒を振り回して膂力任せに戦う。おそらく”力系”だろうな、特殊な能力はないが、ひたすらに膂力が強い。
この三体は、すでに幾人もの兵士や冒険者を屠っている。お前たちは絶対に戦うな。お前たちの役割は雑魚の露払いだ。手練れの冒険者が、体力を残してこいつらと戦うために、先陣を切るのがお前たちの役割だ。だから、くれぐれも出過ぎた真似はするなよ」
いよう!君たちは新人冒険者かな
冒険者から話しかけられる
はいそうです
なるほど
がんばれよ
アイルは手配書を持ち帰った
こいつらだってよ
「へえ
まあm¥、力を手に入れて折れて血に取っちゃ雑魚でしょ」
そうだといいんだがな……」




