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第19話=そうこなくっちゃ

「前回おもいよ何やってんの!?」

(あー気が滅入る)


士道は途中から奴隷商人の話をほとんど聞いてない


「ーーなど、どうでしょう?


「ん?ああ、そうだな」


適当に流すだけである


(はあ~もう冒険者になるのやめようかな。どうしてもって訳じゃねえし,,,

お!)


半端、諦めかけていた時、一人の女の奴隷が目に入った。歳は16か15位だ、ルシアとは違う青に近い銀髪は汚れているが清潔にすればかなり綺麗な色だろう。それに狼のような耳に尻尾が生えている。

目は大蛇と一緒で、縦に伸びているがそこから連想するのは狼である。

そして何よりもその目は怒りと希望を忘れていない。

士道はその奴隷の前に行き、腰を落として目線を合わせると


「よっ!」


めちゃくちゃ軽く挨拶した


「貴様,,,私をおちょくりに来たのか人間!」


「ちげぇよ唯凄く良い目をしてたからな」


それを聞くと狼少女は嘲笑う


「フン、最近の男は睨まれるのが趣味なのか?」


「あらら、こいつは手厳しいな」


士道は苦笑いを浮かべる


「あ!お客様、その奴隷はまだ躾が行き届いていません

それよりも,,,」


後から追い付いた商人は他の奴隷を勧めようとするが


「いや、こいつを貰おう」


士道はそれを拒否する


「ほ、本気ですか?こいつは[ウェアウルフ]身体能力だけなら人間を遥かに凌駕します。殺されてしまいますよ?」


「ん?ああ、そのへんは自己責任で何とかする」


士道は先程とは違いかなり上機嫌だ

それを見た商人は少し考えると頷いた。


「分かりました。普通ならこいつクラスは白金貨17枚は頂きますが。今回は10枚でいいです」


「ほらよ」


士道は皮袋を投げつける。受け取った商人は中身を確かめるとお辞儀をする


因みに士道の金はケルベロスの牙がかなり高く売れたので有り余っている

(残り白金貨24枚)である


「なあ?穣ちゃん名前は何て言うんだ」


それを聞くと狼少女は笑いだす


「クス、アハハハハ、奴隷の言う事を尊重するのか?変な人間だ」


それを聞くと士道は微笑みを浮かべる


「士道、お前の主人になる変な人間だ」


「ルナ、いずれお前を殺す者の名だ」


士道は面白そうに笑い


「そうこなくっちゃ」


士道が異世界に来ての初めての仲間だった。

パカパカパパッパーン、人狼が仲間になった

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