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古風の妻  作者: 峪明博
17/18

2人目の恋敵

次の日(木曜日)。

朝飯を終えた二人はいつものように学校に登校した。

「毎日平和だなぁ。」

龍二は幸せそうに言うと、

「平和なのはおそらく貴方の頭だけです。」

晴美は珍しく憎まれ口を叩いた。

「どうした晴美、嫌に機嫌が悪いな。なんかあったか?」

「いいえ、別に何もありません。」

「そうか?」

龍二は不思議に思ったまま、すたすた歩いていると、気づけば学校に着いていた。

「では、私はこれにて。」

晴美はペコリと頭を下げ、さっさと中学の校舎に向かった。

「なんだ。あいつ・・・。」


龍二は教室に着いたら、葵が龍二の席に座っていた。

「やっほー、龍ちゃん。」

「いや、何普通に座ってんだよ。」

「いや~、待ちきれなくて、つい。」

「で、用は?」

立ったまま、葵に話すと、

「別に?用はない。」

「ないのか。」

「国語の宿題終わった?」

「当たり前だろ。」

「見せて?」

「やなこった。宿題は自分でするもんだ。」

「むーっ。」

「ほら、どいた。どいた。」


二人は話していると、龍二は目線を感じて見ると、裕子と洋子が龍二のクラスに来ていた。

龍二と同じクラスにいる女子バレー部の子と話をしていた。

「どうしたの?」

葵は龍二に問いかけた。

「いや、別に。」

「なんかあそこら辺りから目線を感じるんだけど。知り合い?」

「あぁ、女子バレー部の顔見知りさ。」

「ふ~ん。」

葵は特に見てくる女子を少し警戒した。

女の勘が言っていた。

あの女には警戒せよ、と。

「ねぇ。あの二人何組?」

「えーと、2、3組じゃなかったかな?」

「そうなんだ。龍ちゃんにバレーボールは似合わな~い。」

「ほっとけ。」

昼休み。


晴美が来た。

「お待ち遠様です。」

「お、おう。」

晴美は機嫌が悪かった。

二人はご飯を食べ、重箱を片付けてさっさと帰ろうとした。

「おい、晴・・・。」

龍二が言おうとしたら、

「晴美ちゃん。ちょっと。」

葵が晴美に声をかけた。

二人は目が合い、そのままクラスから出て、廊下で歩きながら話をした。


「女子バレー部の一人警戒した方がいいわ。」

「えぇ、その話は主人から聞きました。」

「え、どういう・・・。」

昨日の龍二の話を搔い摘まんで葵に話した。

「成る程ね。付いてきたんだ。」

「えぇ、今日彼女の行動から察するに・・・。」

「龍ちゃんのこと・・・。」

「主人のこと・・・。」

「好き(です)ね。」

二人はハモった。

葵は晴美に微笑んだ。

「でもどうして私に教えてくれたんです?」

晴美は葵に聞くと、

「まっ、恋敵だけど、貴女とはなんか対等にやりたくてね。敵の敵は味方的な。」

「成る程、意味不明です。しかしですね。」

「?」

「私は小関龍二の妻です。妻として負ける訳にはいきません。」

「・・・言うわね。」

「当然です。」

「まっ、私も負けないから。奪ってみせるわ。」

右指を銃の形にした。

二人は笑った。


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