小悪魔
汚いものを書くときは進まなかったのに、
戦闘は進んだのよねー・・・
描写まじヘタクソだったけど、まぁ・・・アレよ、あれ・・・許せ!
アルモニカ地下水路を進むリフィン達は遂にゴミが詰まっている水路を発見した。
水路の床は既に汚水で浸かっていて歩く度にバシャバシャと水音がはねる。
鼻がねじ曲がりそうな程に腐臭が強く、特に鼻が敏感で身長の低いポコの顔は青ざめていた。
「あったぞ…案の定、石材が埋もれてゴミが詰まっているな」
「うわぁ…」
詰まっているゴミは流れてくる汚水も塞き止めてしまっており、それが原因で床が汚水に浸かってしまっていたのであった。
「リフ、少し離れていろ…俺が吹き飛ばす」
「うん」
グレンはリフィンに注意を促し、魔力を練る。
どうやら火の魔法を使ってゴミ詰まりを解消するつもりらしい、そしてグレンは破壊力のある魔法を繰り出した。
「火炎爆発!」
「えっ!?」
ドガァァァァアアン!!!
グレンが魔法を放った直後、ゴミ詰まりが勢い良くかつ小規模に破裂した。
汚水等が少し飛び散ったが、溜まっていたゴミは一気に下流の方に流れていき床まで浸かっていた汚水も一気に流れて行く。 幸いな事に水路の方はほぼ無傷であり、これといった破損等は見受けられなかった。
「…グレン、水路が壊れるかと思った」
「加減はしてあるから大丈夫だ、手作業でやるよりずっと早いしな」
「たしかにそうだけど」
「お前が俺に教えてくれた魔法だ…あれから3年程経ってるんだ、調整くらいは出来るさ」
「…昔は脳筋だったのに」
「くはは」
”フレイムバースト”
学生時代、リフィンがグレンに教えた既存の魔法だ。
爆発系統に分類される火の魔法で、座標を特定して火の魔力を圧縮させ、さらに圧縮を重ねていくと圧力がかかりそれを急激に解放する事で爆発が発生する。
初めてグレンがフレイムバーストを使用したときは座標も魔力の調整も不十分で実戦には向かなかった筈だが、現在は座標と魔力の調整も行えるようになっているようであった。
「でも、なんでここで詰まるのかが不可解…普通に水路の真ん中だし」
「俺もそれは思っていた、あと何カ所あるのかは分からねぇが残りも探し出してみねぇとな」
「うん」
『今の見たかよポコ! 火魔法めっちゃ格好良くね?』
『ドガーンって爆発して一気に綺麗になったね!』
『これは一流冒険者だわ、あんなの食らったらゴブリンも一撃だろうな』
『…悪かったわね、水魔法で倒せなくて』
『あ…リフはほら、あれだ…水魔法の出力が低下してたから仕方無いんだよ』
『そうだよリフちゃん! 気にしちゃ駄目だよ!』
こうして次のゴミ詰まりを探してまた進みだすリフィンとグレンだった。
● ● ● ● ●
「火炎爆発!」
ドガァァァァアアン!!!
あれから何度ゴミ詰まりを爆破したのであろう、既に泥だらけのリフィン達はほぼグレンに着いて行くだけであったが、簡単な詰まりや詰まりそうな所は手作業で掃除し、石材はなるべく拾い上げて通路の隅に置いておく。
歩くだけでもかなりの距離を歩いているようで長めの作業に足や腰に疲労が溜まっていく。
水路の真ん中で障害物も何も無い所にゴミ詰まりが発生していて、周辺の天井を見るとおびただしい程の蜘蛛が天井の石を落として土に穴をあけて巣を作っていた。
原因は恐らく蜘蛛であるのだろうが、それだけで石やゴミが詰まるとは考えにくい。
「とりあえずはこんなものか…もう少し先がゴールだ、向かうとしよう」
「うん…っ! ちょっと待って!」
リフィンはサァァァァと少しずつ大きくなってくる音に気付いて耳を澄ます。 その音はリフィン達が来た道、上流の方から流れてきたのであった。
「そういえば入る時、雨が降りそうな天気だったな」
「ここ、大丈夫なの?」
「不安に思うかもだが問題ない。」
リフィンは水路の上流を見ていると、凄い勢いで水が水路を流れてきた。 ゴミ詰まりは処理したので水が通路の床に浸かる事は無く、そのまま下流の方に流れて行く。
現在、アルモニカには雨が降っていて、雨は配水管を通ってこの地下水路に流れる仕組みになっており、その雨水が地下水路に流れているようである。
「こんなに流れているんだ、見逃したゴミ詰まりも崩壊して流れているかもな」
「…早くここから出たい」
「俺もだ…早く帰って身体を洗っ…!?」
仕事を完了し、入り口へと戻ろうとしたグレンとリフィンだが、背後からバサバサと翼が羽ばたく音が聞こえたので振り返る。 タキルはリフの肩に乗っていたのでタキルのものでは無かった。
「おマエらか、水路ヲ瓦礫デ塞いでいたのニ破壊しタのは…!?」
リフィン達の目の前には、黒に近い紫色をした1メートルくらいの肉体に、頭には小さな触覚、充血したどギツい目に、ピンと尖った耳、お腹はぽっこりと出ていて、鉤のある長い尻尾と背中にはコウモリのような翼を生やした魔物がこちらを向いて睨みつけていた。
「インプか、なんでこんなところに…」
「…初めて見た」
”インプ”
悪魔の一種であり、他の魔物と違って知性があり言葉を使うので魔族と分類される生き物だ。 武器や魔法を駆使し卑怯な手段を用いて人間を襲ってくる。
アルモニカの地下水路の中にインプが生息しているという事実に驚きを隠せないリフィン達。
すかさず戦闘態勢を取りリフィンは杖を、グレンは背中の大剣を構えたが、ここは狭い地下水路内、あまり自由には動く事は出来ない。
「おマエらのせいデ、我々の計画ガ台無しだ…死をモって償ってモらう!」
「何の事だか知らないが、襲ってくるなら相手してやる。 リフ、後方を警戒してくれ」
「…気をつけて」
『インプか…初めて見たけどゴブリンに尻尾と翼が生えただけじゃね?』
『そんなこと言ってるけど、ウチらじゃ対抗手段ないからヤバいよ!』
『そ、そういやそうだな…』
『ウチはグレン応援するよ! グレンやっちゃえー!』
『そうだ! そんな奴燃やしちまえ!』
グレンを応援するタキルとポコだが念話はグレンには伝わらない。
グレンからすれば背後で鳥とタヌキがぴょんぴょん跳ねているだけだが、なんとなく応援されているのだと感じたグレンである。 リフィンはグレンを気にしつつも上流の方から敵の増援が来ないかを警戒していた。
インプは背中に背負っていた黒い三叉槍を取り出してグレンを襲う、グレンも大剣を振りかざし水路の壁に大剣がぶつからないように振るう。
お互い攻撃を見事に躱すも、インプや武器は小さくてもリーチが長くて突きが速い。
グレンの大剣は狭い地下水路内では思うように振れず大剣を使った攻撃はグレンの膂力を持ってしても槍の速さにはついて行けなかった。
「ちっ、ここじゃ狭過ぎるな…火の玉!」
「オっとアブない! 火魔法使イか…」
「おらぁ!」
インプが槍で攻撃した時の硬直を狙ってグレンはファイアボールを放ったのだが、身体が小さく軽快な動きが出来るインプに避けられてしまう。 がグレンにとっては想定内
グレンは大剣をインプに向かって放り投げると腰から小さなナイフを取り出して近接戦に持ち込んだ。
後ろでグレンとインプが戦っている。 グレンならインプ1匹程度たいした問題もないであろうが、リフィンが気にしていたのはインプの言い放った言葉であった。
”我々の計画ガ台無しだ”
その言葉は複数体魔族あるいは魔物が生息しているという事で、水路を塞いでいたのはインプ達の仕業だということだ。
計画というものが何なのかは分からないが、それを未然に防がなければならないという事だけは確信した。
後ろで戦っているグレンがインプに対して近接戦を持ち込んだ時、リフィンの前方から数体ものインプらしき影が飛来してくるのが見える。
「グレン! 後ろから数体来た!」
「こちらもだ! そっちは任せるぞ!」
どうやらグレンの方にも数体のインプが加勢してきたのであろう、となるとグレンはこちらには加勢してくれない。
リフィンだけでは正面からやってくるインプ達全部を相手は出来ないがグレンの背後は守らなければならないのは理解出来た。
『ポコ、妨害お願い! タキルはグレンを手伝ってあげて!』
『怖いけどリフちゃんの為だもんね!』
『任せておけ!』
リフィンの持つ杖だけではインプを倒しきれないし、殺傷能力もないのでせいぜい時間稼ぎくらいにしかならない。
討伐を全てグレンに任すのは冒険者としてあるまじき行為だ。 そんなリフィンは思いっきりが大事と吹っ切れる事にした。
後ろにグレンが居るが構いはしない、こんな時に水魔法を使わないでいつ使うのだとリフィンは決意しインプ目掛けて水魔法を放った。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
速攻でインプの息の根を止めたが、前方から増援が複数体来やがった…
「グレン! 後ろから数体来た!」
「こちらもだ! そっちは任せるぞ!」
非力なリフには悪いが一番大事なものは自分の命なのでな、俺を襲ってくるこいつらを片付けて、まだリフが生きていたら応援に向かうとしよう…
「火炎爆発!」
ドガーンと爆発四散するインプ達、しかしまだ数はそんなに減っておらず、ゴミ詰まりに魔法を数回使っていた後なので余り魔力が残ってはおらず、使えてもあと1回発動出来るかどうかだ。
おまけに狭い空間では得意の大剣も思うように振れず、殺傷能力の低い短いナイフで長いリーチを持つインプ達に近接戦を持ち込まないといけないというハンデ付き。 そしてインプは少しではあるが魔法で火の玉やら黒の消滅を撃ち込んでくるし、飛んで死角から襲ってくるので厄介極まりない。
インプ如きに苦戦を強いられるとは…と、思ったグレンに1羽の応援が駆けつけたのである。
『どぉりゃぁああああ怖ぇぇえええええ!!!』
「…リフの鳥か!?」
タキルはインプ達の目の前を高速でぐるぐると飛び回り、少しでもグレンに攻撃が集中しないようにインプ達を妨害するのであった。
「ふん、中々粋な事をするっ!」
インプ達がタキルに注意を向けている間にグレンはインプを一体一体を仕留めて行く、グレン1人では対応が難しかったがタキルの応援でこちらが優勢になったのである。
リフ、良い仲間持ってんじゃねーか…お前は1人で大丈夫なのか?
戦いに少し余裕が出来たグレンは一瞬だけリフィンの方を振り返ると、インプ達相手に善戦するリフィンとタヌキがいた。
そして何よりも驚いたのがリフィンが魔法を使って応戦していると言う事だ…それも6属性中最弱と呼ばれる水魔法を駆使して。
グレンが振り返ったのはほんの一瞬程度だったが、その一瞬でグレンは本気でインプ達を一秒でも早く殲滅すると心に誓った。
『んぎゃあああ!!狙われてるぅうう!!グレン早く助けろぉおおおお!?』
タキルの妨害が予想以上に鬱陶しかったのか、インプ達はタキルに向かって槍を突き、魔法を放ち、追いかけ回していた、必死に飛び回って逃げるタキルであったが恐怖と焦りからか躱しきれない槍がタキルに迫る。
『あっやべ、死んだ…』
目の前に迫る槍が向かってきて、躱せないと覚悟し目を瞑ったタキルであったが、インプの持っていた槍はいつまで経っても迫って来なかった。 ゆっくりして目を開けるとタキルはグレンの手のひらの中にいた。
「おい、リフの鳥…生きてるか?」
『…あれ?』
「お前のおかげで助かった、お前とリフに感謝する…こっちのインプを全て片付けたらリフ達の応援に行くぞ」
『た、助かった…ナイスだグレン!』
リフ、お前の鳥は俺が必ず守り抜いてやる…鳥を加勢してくれた事、感謝する。
タキルはグレンの手から飛び立ち、まだ戦えると主張する。 グレンはそれに気づいたのかタキルと共に残りのインプ達を殲滅する為に駆け出した。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
『ポコ、交互に行くよ!』
『らじゃ!』
「水の玉!」
「アヴォブブボバボバ!?」
『同人誌が描けない鬱憤を食らえ!』ビリッ‼
「アギャガガガゴゴ!」
「でぇ~い!」ゴツーン‼
「ボコベェ!」
『どぉりゃぁぁぁあああ!』ドン‼
「ボコブゥベァアアア!!?」
リフィンがインプの顔面に水魔法を放ち、視界を奪っている間にポコがツメで翼をズタズタに切り裂き離脱、頭部をリフィンの杖が炸裂、壁をキックして跳躍したポコがインプを水路にシュートする。 ボッコボコである。
インプは勢い良く流れる水路の水流に抵抗できずに下流へと流れて行き流れていった。
『流石ポコ!』
『いぇい!』
この調子でリフィンとポコは連携してインプ達と交戦していた。
リフィンは杖と魔法で、ポコは壁を蹴り頭突きと爪で、お互いに念話が使えて通路が狭いため狙う標的を定めやすく、各個撃破を作戦としていたので危なげなく立ち回る事に成功していた。
「ワずらわシイたぬきメ!」
「弱イ水魔法なんかニ遅れを取ルナ!」
「水魔法ノ女は生け捕りダ!」
「タぬキ鍋にしてクレる!」
臆病者と言われるとはいえ狡賢いインプ達は通路からだけでなく、翼を使い上空や水路の上からリフィン達を同時に狙って魔法を放つ。
流石に生身で受けきる事は出来ないし、避けても後方に居るグレン達まで届いてしまうかもしれないので、水魔法を展開する。
「水の玉!水冷玉!!水の弾!!!水冷弾ゥ!!!!」
インプ達が放った火の玉や黒の消滅はリフィンの「ウォーターボール」によって相殺される。
『リフちゃん早口だねー』
『こっちは必死なんですけど!?』
『確かに悠長な事言ってる場合じゃないね…ん?』
ポコはその相殺された水魔法が地面にびちゃっと落ちたのを見て閃く。
『リフちゃん、もう一回ウォーターボールを放って!』
『どうしたの?』
『いいから! 次はとびっきり冷たい感じをイメージして放ってみて! あと速度も増し増しで!』
『…分かった、次撃つ時やってみる!』
「中々な魔力量ダナ、アノこむすメ!」
「水使イのクセに少しはヤるようダナ!」
「捕らえロ!絶対に生け捕りダ!」
「タぬキ鍋ェ!」
またインプ達が魔法を繰り出してくる、3つはリフィンに、1つはポコに向かって放たれたが、リフィンは同じようにウォーターボールで迎撃するが今回は冷たい水をイメージをして魔法を放った。
「氷結弾!氷結弾!!氷結弾!!!氷結弾ゥゥァァアア!!!!」
リフィンの放った「ウォーターボール」は見事インプ達の魔法と激突し、相殺され___なかった。
インプ達の魔法を突き抜けて、勢いを失わずにインプ達の体を貫通する。
「ウガァッァアア!?」
「ギエピー!」
「ア…ァ…ッ…」
「ナ、ナんダと!?」
3体のインプが体に穴をあけて崩れ落ちる光景に、魔法を放ったリフィンは驚愕していた。
「い、今の魔法は?」
今までは水魔法を使った場合、物理的にカカシを倒す事は出来ても、破壊するまでには至らなかったのだが、今回は何故か対象を殺傷してしまう程の威力だったので困惑するリフィン。
『どぉりゃぁああ!』
「タ、タぬキ鍋ェエエ!?」
リフィンとインプが困惑している間にポコがインプを蹴って水路にシュートする。
『流石リフちゃん! 氷で敵を倒すなんて格好良いね!』
『え、氷!?』
『そうだよ、リフちゃんは水を氷にしてインプを倒したんだよ!』
『嘘…』
リフィンは今まで水を氷に変化させる事が出来なかったのである。
冬になれば水が凍って氷になる事から、氷という存在そのものは知っていたが、いくらリフィンが魔力を練って頑張っても水から氷に変化する事は無かったのである。
いつしかリフィンは、魔力で水を氷へ変化させるのは無理だと決めつけており、つい先程までそう信じて疑わなかったのであるが、昨日偶然出会った水の女神シズルとの出来事から、その力が生まれたのではないかと瞬時に判断した。
『シズル様が私の中に眠っていた力を目覚めさせてくれたおかげかな?』
『多分そうだと思う! ウチはよく分からないんだけどね!』
『この水魔法、いや…氷魔法は土魔法並に強いと思う!』
『やっちゃえリフちゃん! インプなんて凍らせちゃえ!』
『うん、残りの魔力量は少ないけど残りのインプももう少しだし倒せると思うよ!』
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
水魔法がインプを貫通した…リフの奴、あれは本当に水魔法…いや氷か!
水使いの中でもごく稀に氷を出せる奴がいるが、あれだけ戦えるとはな…
さっきの非礼を謝っておくか
ふぅ、こちらは掃討し終えたな…あっちは
くはは、全部倒しやがった。
俺が応援に行くまでもなかったか…
こっちの方が多かったとはいえ、今回の報酬は色かけてやるか
なんてったって俺を心配して鳥を向かわせたんだからな。
待て! まだそいつ生きてるぞ!
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
『インプ全部倒せたよ!』
『やったねリフちゃん!』
『そっちは無事か!』
『あ、タキル大丈夫だった!?』
『グレンに助けられてよぉ…リフ危ねぇ!』
「グガァァァアアアアア!!!」
「っ!?」
「ガァ…ッ……」
全てのインプ達を倒したリフィンとポコにタキルが飛んで行く。
緊張が解けたリフィン達は念話で報告をしていると、まだ息があったインプが最期の力を絞ってリフィンを背後から襲った。
リフィン達は警戒を解いていたので忍び寄るインプに気付けずにいたが、いつの間にか走ってきていたグレンが瀕死のインプにトドメをさす。
リフィンが振り向くと、ドバっと腹部から血を流し上半身と下半身が真っ二つに斬られ崩れ落ちるインプの姿があり、そのすぐ後ろには大剣を背中に背負うグレンがいた。
「あ、ありがと」
「最後まで気を抜くな、下手したら死んでいたぞ」
「…ごめん」
リフィンは自分の詰めの甘さを恥じた。
グレンの言うとおり、今ので死んでいたかもしれないのだ。 つい先程までここは戦場で、命のやりとりをしていた場所なのだ。 安全が確認されるまで警戒を怠るべきでは無かったとグレンに思い知らされてしまう。
氷魔法が使えて強くなったというのはただの勘違いで自分はまだ未熟だと再確認してしまった。 そうやって自分を叱責するリフィンに、グレンは難しい顔をしてリフィンに告げた。
「お前に水魔法とか聞きたい事は色々あるんだが…まずは、その…あれだ、その鳥を俺の所に向かわせてくれたんだろ? それの礼を言いたくてだな、あー…助かった」
「………タキル」
「ん?」
「この子はタキルっていうの、こっちのタヌキはポコ、折角だし名前で呼んであげて」
「あ、あぁ…タキルとポコか、わかったそうしよう」
『リフ、グレンがオレを助けてくれたんだ! お礼を言ってくれないか?』
『わかった』
「…タキルを守ってくれたんだね、ありがとグレン」
「お、おう…こっちも助けられた、ありがとなタキル」
「ピョルルリ!」『おうよ!』
少しだけグレンとの仲が良くなったリフィン達は、インプが言っていた計画とやらが何なのかを探るため、地下水路のさらに奥を目指したのであった。
インプ
下級魔族 見た目はゴブリンに近く2本の触覚、コウモリのような小さめの翼、知能は高く人語を介する。
三叉槍や鉾の得物に魔法まで習得する。 悪魔の一種なので主人や契約には絶対主義。
まるで社畜やなぁ…




