27話『艶』
これはハーレムではない、と思う。
バスタブにさっさと入るとやはりお湯は少ない。
胡座をかいて腰位か。
「すまないが、お湯の追加を頼んでくれ、肩が浸かる位は欲しい」
服を脱いだ所を申し訳ないが、大事な事なんだ。
「ただ今ご用意させます」
多分アンの方が何かを羽織って風呂場を出ていく。
ふむ、ドット絵だし、どっちが喋ってるか分からない。
しかし、日本式と中世洋式だと体を洗う手順が違うから困る。
日本式はバスタブの外で体を洗うが、中世洋式はバスタブの中で体を洗う。
つまり垢が浮く!
まあ、見えないけどさ。
湯瓶からバスタブにお湯を足している多分エミリーに声を掛ける。
「そのままだと寒いだろう?来たら良い」
「畏まりました」
湯瓶のお湯をバスタブに流し込んで、エミリーは素早くバスタブに入ってきた。
俺の右側に陣取って少ないお湯を右腕に掛けてマッサージを始める。
相変わらず柔らかい指だった。
バスタブの縁に頭を預けて力を抜く。
コボルト退治は苦もなく出来る様になったが、ネイルボアは厳しかった。
休み休み退治していくしかない。
レベル的にまだ苦しいのかも知れない。
マッサージを受けながらあれこれ考えてるとアンが戻って来た。
一抱え有る湯瓶も4つ下働きの娘に運び込ませる。
下働きの娘にも裸を見られるのは恥ずかしい。
マッサージを受けていて逃げるに逃げれないから諦める。
目が黒い点だし、目線も表情も分からないなら気にするだけ無駄だ。
それに娼館に居るなら見慣れてるだろう。
恥ずかしがる方が余計に悪い。
「お待たせ致しました、ムクロジの実も持って来ました」
あ、石鹸もどきも持ってきてくれたらしい。
湯瓶3つ分のお湯を足して胸元位までお湯が溜まる。
「うん、これ位無いと入った気にならないんだ」
声が嬉しそうに上がるのは仕方がないよな?
下働きの娘達が退室するとアンもバスタブに入ってきた。
エミリーに礼を言って腕を回すとエミリーを抱き寄せる。
次いでアンも抱き寄せる。
なんだろう、ラッキーアイテムの広告写真みたいになってる。
お金を持つと男はこうなるらしい。
温かいお湯と柔らかい軆、これは逆上せる予感がする。
触れて分かったのだが、エミリーは結構な胸をしてる。
アンはバランスが良い肢体をしている。
撫でて、さすって、揉んでみる。
掌が幸せ。
目を閉じて二人の胸の頂きを摘まんでみる。
嬌声を上げて二人は身をよじる。
強く体を引き寄せて摘まんだまま転がしてみる。
嬌声が強くなり、バシュバシャとお湯を波立たせる。
楽しい。
すると二人の手が俺のに伸びてくる。
掴まれた。
お返しされたので、血の廻りを意識して意識的に早く硬くなる様に促す。
「アン、私から…良い?」
エミリーはアンに確認をする。
アンも「どうぞ」と応える。
ん?俺には聞かないのか?良いけど。
この後逆上せるまでエミリーと繋がった。
まあ、視界には肌色の壁しか見えなかったがな。
だから言おう。
でも、ドット絵!!
文化的には中世ヨーロッパ。
環境的にはファンタジー。
この位の文化だとヨーロッパでは風呂が廃れます。
ペストの問題で。
そして料金的にはヨーロッパの娼婦と日本の吉原だと、
吉原の方が数倍高いらしい。
世界って面白い。




