第15話 暴走
■ 第15話「暴走」
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黒いエネルギーが周囲を包み込む。
ニグルド・アルケミス。
その姿となった光はヴァルゼインを睨みつけていた。
凛「光くん……」
葵「落ち着いて!」
光「黙れ……」
凛「!」
光「俺に話しかけるな……」
その声は間違いなく光のものだった。
しかしそこにいつもの優しさはない。
ヴァルゼイン「光」
光「その名前で呼ぶな!!」
ドォォォン!!
光が地面を蹴る。一瞬でヴァルゼインの目の前へ。
光「死ねぇぇぇ!」
ヴァルゼイン「ぐっ…」
光の破壊の力はヴァルゼインにすら通用するような力を持っていた。
ヴァルゼイン「流石は破壊の力と言ったところか……」
凛「破壊の力……」
凛がつぶやく。
光 「ぐぁっ!!」
光が頭を押さえ始める。そして光の中に記憶の断片がよぎる。燃える施設。叫び声。流れる血。
光「ああああああ!!」
黒いエネルギーが周囲へ広がる。
光「お前さえ!お前さえいなければ!!!」
周囲の建物が次々と崩れていく。
凛「光くん!」
光「あいつらは!凛さんのお父さんも!葵ちゃんの友達も!あんなことにはならなかった!!!」
ドォォォォォォン!
光とヴァルゼインがぶつかり合った衝撃波により凛と葵が吹き飛ばされる。
光「うわぁぁぁぁ!!」
ニグルド・アルケミスの力がさらに膨れ上がる。その時ヴァルゼインに増援が来る。
怪人達「ヴァルゼイン様!」
3体の怪人が駆けつけていた。そしてヴァルゼインの横から光に襲いかかる。
光「邪魔だぁぁぁぁぁ!!」
「ぐぉ!」「がはぁ!」「ぐぇ!」
怪人達は光の一撃で全て消滅してしまった。
葵「光さん……」
ヴァルゼイン「貴様ぁ!」
光「ぐはぁ!」
怪人をやられ怒りに燃えるヴァルゼインから光は攻撃を食った。
凛「ヴァルゼイン……まさか自分で造った怪人を想っているのか……?」
葵「どういうこと……?」
凛「怪人はアルケミスシステムと同じく錬金術で造られたものなんだ……」
光は止まらない。
光「死ね!死ね!死ねぇぇぇぇぇ!!!」
ヴァルゼイン「ちっ…このままでは埒が明かないな……」
ヴァルゼインが光から距離を取る。
ヴァルゼイン「はぁぁぁぁぁ……!」
ヴァルゼインがエネルギーを溜め始める。そしてそれに呼応するように光もエネルギーを溜め始める。
光「うぉぉぉぉぉぉぉ!!!」
《ブラックアウト》《オルドエンド》
ヴァルゼイン「はぁ!!!」
光「死ねぇぇぇぇ!!」
光とヴァルゼインの必殺技がぶつかり合う。
葵「うっ………」
凛「くっ…」
衝撃波により凛と葵は吹き飛ばされるのを耐えていた。
ヴァルゼイン「ぐはぁ!」
光「うわぁぁぁぁぁぁ!!!」
《アウト》
ヴァルゼイン「なかなかやるじゃないか……」
光「ぐぅ……!」
光はニグルド・アルケミスを解除されてしまった。しかしヴァルゼインにも確かにダメージが蓄積されている。
光「まだだ……」
光がまた力を使おうとする。
ヴァルゼイン「まぁいい…今光を無理に取り戻す必要はない……今日は去ろう……」
ヴァルゼインは撤退した。
光「待て!逃げるんじゃねぇ!」
光が叫ぶ。
光とヴァルゼインの戦いにより街は瓦礫の山になってしまった。
光「………」
光が立ち去ろうとする。
凛「光くん……」
光「凛さん…葵ちゃん……俺は2人と肩を並べていい人間じゃなかったみたいだ……」
葵「そんなことない……」
光「……さようなら……」
2人から逃げるように光は立ち去ってしまった。2人は追いかけることができなかったた。
凛のアジトにて
凛「まさか光くんがヴァルゼインの息子だったなんて……」
葵「うん………だったら湊さんは…?」
葵がつぶやく。
凛「あの人ならなにか話してくれるかもしれない…!」
凛、葵は真実を聞くために光の兄、湊の元へ向かった。そして彼らはここである人と再会することになる……
■ 第15話「暴走」完




