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「ーー様、お....様、お兄様!」
ん?なにか、聞こえたような....?
「起きてください、お兄様!」
起きる?何を言って....
「今から教会に行くんですよ!?起きてくださいませ!」
きょうかい?教会...
「はっ!!?」
「起きてくれましたかお兄様!」
「ユ、ユリウス、今何時だ!?」
「8時を回ったところだと思います。でも、大丈夫ですよ。きっと。たぶん!」
8時だって?やばい、これはやばい!
間に合わなかったら、お祖父様の雷が落ちてしまう....!やばい!!
「急ぐぞユリウス!」
「わかりました!」
寝起きとは思えない速さで走る。何度か転けそうになりながらもとにかく走る。
ええい、何でここはこんなに広いんだよ!居心地はいいけどやっぱり移動しづらい!
広すぎる屋敷に苛立ちながらも無我夢中で走っていると、やっと遠くに馬車が見えてきた。
よし!ゴールは目前だ!ラストスパートをかけます!
心でそう呟き、一気に加速させていく。
「うおおおおおおおおおお!!」
ズザーーーー!!
「はあっ、はあっ、はっ....ゴホゴホ」
「はあ、はあ、はあ、はあ....」
ま、間に合ったか...?足はガクガクだし、息も病人かな?ってレベルで上がってるけども...
「二人ともギリギリでしたねぇ。何してたんですかぁ?」
「メ、メアリ...。」
「はぁいメアリですよー。」
「今、話せな..ゴホッ」
「あらら大変。お水飲みます?」
「「もらう(います)...」」
ゴクゴクゴク、ぷはー!
死にそうになるくらい走ったあとの水は最高だなあ!もうやりたくないけど!
「それでぇ?何してたから遅くなったんです?」
「お兄様が気持ち良さそうに寝ていたので、しばらく眺めてから起こしました!」
何で言っちゃうんだユリウス君!そこははぐらかそうよ!
「いや、俺は別に寝るつもりはなかったんだ!ちょっと物思いにふけっただけだ!
」
「ふぅん?遅かったのに言い訳ですかぁ?」
「ほんとにすいませんでした。でも寝るくらい気持ちいいこの領地が悪くて俺は悪くないと思いますはい。」
「まだいうか?」
「すいませんでした!」
「わかったならいい。」
本気で怒ったメアリって怖いわー。ちょおっとふざけただけなのに。
「メアリさん、お祖父様はまだですか?」
ナイスユリウス!怒りモードのメアリが通常モードに変わった!
「領主様はそろそろ来るとおもうんですけどぉ....「おお、もうみんな揃っていたか!」噂をすればですねぇ。」
「「お祖父様!!」」
「ユリウスはともかく、オルクまでわしより先にいるとは..。こんなこともあるんだな。」
「失礼ですよお祖父様!」
「はっはっは!」
笑い飛ばしてごまかしやがった...このやろう!
「いえ、ギリギリでしたよぉ?」
「あっ」
「ほう?」
おいメアリ!嘘だろ!?
「オルク!今日はなんのために教会に行くのかわかっているのか!?お前の!」
「お、お祖父様より速かったんだからいいだろー!」
「そ、そうですよ!お兄様はちゃんと間に合ってますよ!」
援護ありがとうユリウス!感謝するぜ!
「まあそれもそうだな。」
おっ、案外軽い説教ですみそうだっ!!
ゴッ!!
「いったあ!何すんです!?」
さっき「それもそうだな。」って言ってたじゃん!何でゲンコツすんだ!?
「遅れたのには変わらんだろうが。」
「まあ、そうだけどぉ....」
だからってゲンコツは違うと思いますけど?あーあ、たんこぶできてる...。
「三人とも、早く乗ってくださいなー。着くのまで遅れますよぉ?」
メアリめ、誰のせいだと思って..!俺のせいか。
「早う乗れ!一番乗りだ!」
「はい!せっかくのお兄様の晴れ舞台ですもんね!」
「わかってるなユリウス!」
あーはいはい、こんなにウキウキしてくれるのは嬉しいけど、早く乗りません?
本当に遅れるよ??




