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子ども時代5

間あいてすみません。

言われたとおり部屋で過ごしていたのに、いきなり連れ出されました。そして問答無用で着飾られてます。ちなみに着飾られていると言っても丁寧ではないのですごく痛いです、はい。でも俺の意見は無いに等しいのでされるがままです。


いやいやいや、こんなの落ち着いていられるわけがないよね?混乱しかしないよね?本当にどういう事なんだ!!説明しろや!


ってことで、(雑な)着飾りをしてくれているメイドに話を聞いてみました!


いきなり言いつけられたことと俺を着飾ってるせいでイライラしまくりのメイドによると、


ユリウスを祝いに来た大旦那様(俺にとってはおじいちゃんかな)が、晩餐が終わった直後に次男(つまり俺)について聞いてきたんだって。これは毎年のことだから旦那様(クソ野郎)が体調不良だと答えたんだけど、なぜか今年は会わせろと言って譲らなかったんだと。それで旦那様は仕方なく俺を呼ぶことにしたんだって。


うん、意味わからん。


つまり、おじいちゃんが会いたがったから俺は今長い廊下を猛ダッシュしているってことでおーけー?なるほどねおじいちゃんいきなりの無茶ぶりやめてください俺が死ぬから本当に物理的にはい。


ちなみにある程度着飾られた俺は、発端であるおじいちゃんのいる大広間に向かっています。え?もちろん全力ダッシュですけどなにか? 知ってる?大人の速足って子供にとっての全力ダッシュなんだよ?


そんなこんなで走り続け、やっと大広間に無事到着。いや、無事ではないかも。死にそうですね。やっとのことで倒れ伏しそうな身体を起こしている感じ。


ちょっとタイム!誰かお水をもってきてー!


なんて思いは届くはずもなく。唯一ユリウスだけが死にそうな俺を見ておろおろしてる。うん、お兄ちゃん死にそうだけどすごく嬉しいですありがとう。



「おい、出来そ・・・、いや、次男。ご挨拶しなさい。」


クソ野郎!お前自分の子供の名前覚えてないのかよ!?ほんっとうにありえない!まあ、クソ野郎だから仕方ないのか?


「・・・・。初めまして。お、僕はオルク・セルナードと言います。よろしくお願いします、えっと、お、おじい様・・・?」


やっべなんて言えばいいかわからなくておじい様って呼んじゃった!こ、殺されるか、俺・・・?


おじい様のお顔は・・・、眉間にしわが寄りましたね。嫌でしたかすいませんね許してください。


「す、すいませっ・・!」


「いや、いい。」


いいってなに?「(あとでおしおきだから)いい」ってこと?やだやめて!暴力反対!!


「それよりも、オルクに聞きたいことがある。」


なんですか?殺り方ですか?どんなでも嫌ですけど?


「私の領地に来る気はないか?」


「へっ?」


「私はお前にそれこそ生まれてから今日まで一度も会ったことが無い。スチュートに理由を聞いても体調不良ばかりだ。という事は、お前は生まれつき身体が弱いのだろう?それなら毎年会えないのも納得がいく。だが、それではこの王都でやっていくにはいささか不便だろう?ならば、いっそのこと領地で療養するのもいいと思ったのだよ。」


怒涛の勢いで話すおじい様。そんなに俺が恥なのかな?


と思ったけど違った。口が回っている間、いや、俺が大広間に入ってきた時から、おじい様は俺に変な目をしていない。むしろ、慈しむような色をしている。


おじい様なら・・・、この人なら、信じてみてもいいのかもしれない。


「ーーーーー、で、どうだね?来る気になったか?」


口調は偉そうだが不安げにみつめてくるおじい様。・・・ふふっ。


「わかりました。よろしければ、領地に行かせてください。」


「なにを勝手に・・!「おお、そうか!本人の同意もえたことだし、決定という事でいいな?」・・はい。」


おお、あのクソ野郎が黙った!おじい様すげえ!


「ではオルク、準備を「あの!!」ん?」


さえぎったのはユリウスだった。どうしたんだ?


「僕も一緒に連れて行ってください!」


「・・・ほう?オルクはどうしたいのだ?」


そんなの一つしかないじゃないか!


「もちろんだ!一緒に行こう!ユリウス!」


「!!はい!」




こうして、俺たちは領地で療養(という名のクズ野郎からの避難)をすることになったのだった。



クズ野郎の名前は「スチューピッド(英語でバカ、頭の悪い、という意味)」から。

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