あとがきに代えて
皆さんからもらっていた質問をぶつけてみました。
「ねえ。幽霊を見たいっていう人が結構いるみたいだよ?」
久しぶりに会った私の言葉にアヤシちゃんが眉を顰める。
「見たいの?」
私は見えなくていいかな…という言葉を収めて、先を促すことにした。
「ほら。一般的な話。今は見えてない人が見えるようになったりするの?」
「見えない場合って、守護霊が強い場合は見えないよ。見えると困ることになるからだと思う」
「じゃあ、見えない人は皆、守護霊が守ってるの?」
「見えているのに、見えないとか。あと、鈍感な人もいるし…」
守護霊が守っているっていうのは、自分ではどうしようもないと思うので、自分でなんとかなりそうなほうを聞いてみることにした。
「じゃあ、鈍感な人はどうやったら見えるようになるの?」
アヤシちゃんは少し考え込んだ。
「ん~。身体の周りのふわふわを見ることかな。気とかオーラっていうアレ」
「どうやって?」
「暗いところなら見えやすいよ。手の周りにうっすらと白いものが視えるの」
自分の手を見るけれど、見えない。
「ほら、水かきみたいに視えるでしょ? こんな感じ」
と、指の間をアヤシちゃんの指がふわふわと漂う。
でも視えない。
「残像みたいに見えるんだけど、残像とはちょっと違う形だよ」
うーん…。
「他に方法ないの?」
「この方法が多分、一番安全。あ! もう一つある。大丈夫なの」
「なに?」
私はもう一つのほうへ期待して身を乗り出した。
「視える人についていって、視えているものを教えてもらうの。そういえば、それで視えるようになった人いたよ」
それで思い出した。大学時代の友人で、アヤシちゃんが「あそこにいる」「こっちにいる」とやったときに「うわっ。俺視える」と言った人がいたっけ。
「でも、あれ一過性だったよね?」
アヤシちゃんといるときには視えるけれど、しばらくしたら視えなくなってしまったと言っていた。
「うーん。視るのをやめただけじゃないかと思うけど」
そういうものなんだろうか。
「視えるって本当に面倒なことも多いし、下手に視えると気持ち悪いし」
「そうなの?」
「うん。気持ち悪い霊のほうが視えやすいんだよ。綺麗な霊はなかなか視るのが大変なの」
「綺麗な霊って?」
「天使みたいのとか」
「視たことあるの?」
「あるよ。凄く綺麗で、傍にいると安心する感じだよ」
なかなか霊の世界は奥が深いようです。




