表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
22/47

写真


アヤシちゃんは、滅多にテレビを見ない。



「特にニュースが駄目なの」



「なんで?」




「行方不明になった人の写真とか、殺された人の写真とか、顔つきが違うんだよ」



アヤシちゃんは、困ったような顔をする。



「行方不明になってても、生きてると普通の写真なんだけど、死んでると写真の目が違うよ。上目遣いで睨む感じになるの」



「ふーん」



その後、たまたま皆で集まっているときに、行方不明者がニュースでやっていた。



アヤシちゃんが顔を顰める。



先日の会話を思い出して、思わず訊いてしまった。



「わかる?」



とたんにアヤシちゃんが答え始めた。



「この人は死んでる。この人も。この人も。この人も駄目。あ、この人、まだ生きてる」



数日後、行方不明者は、ほぼアヤシちゃんが言ったとおりで発見された。




その後も何度がアヤシちゃんがテレビのニュースの写真から、生死を言うことがあったけれど、ほぼ外れたことがなかった。




外れたのは、発見までに時間がかかったときに亡くなっていた場合。



アヤシちゃんが写真を見たときには生きてたのかな…と思う。




「子供の行方不明とか、最初は普通の顔なのに、日が経つにつれて顔つきが変わるんだよ。テレビに映るのは同じ写真なのに。あぁ死んだんだなって思うの」



アヤシちゃんは悲しそうに言った。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ