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ボーリング


アヤシちゃんは、ボウリングが下手だ。なぜかレーンの途中で右に左に曲がる。


曲がる方向が一定しない。



「あ、また曲がった~」



「手首が固定できてないんじゃない?」



「投げるときに腕を捻るんだよ」




色々言うギャラリー(友人達)に、アヤシちゃんは頭を抱えた。



「うー。手首も固定してるし、腕もひねらないようにしてるのに~」



皆がポンポンとアヤシちゃんの頭や肩を優しく叩く。



「がんばれ~」



「まぁ、こんだけ教えてるから、一回ぐらいストライクが欲しいよね」



アヤシちゃんが顔をあげた。



「そうだよね。ストライク欲しいよね」



「あ、ヤル気になった?」




「うん。次はストライクを取る!」



突然のストライク宣言に皆が笑いながらエールを送る。



そしてアヤシちゃんの番が巡ってきた。



「がんばれー」という皆の声に手を振って、投げたボールは斜めに走り、駄目かと思った所で突然曲がって反対側に転がり、そしてピンの手前でさらに曲がって真ん中のピンに当たった。



「ウソだろ?」



「なんであそこで曲がるんだよ」




そんな言葉が仲間内で漏れる。




レーンのピンは次々と倒れて最後の一本が、ぐらぐらと揺れる。



「倒れろ!」



アヤシちゃんの小さな祈るような声が聞こえたと同時に最後のピンが倒れた。



「やった~。ストライク!」



席に戻ってきたアヤシちゃんと、皆がハイタッチする。



にこにこしたアヤシちゃんに、みんなが「おめでとう」と言いながら「凄い曲がりっぷりだったね」と言えば、アヤシちゃんは、「えへへ」と笑った。



次のターン、「もう一回ストライク取れよ」と言われてアヤシちゃんは、突っ伏した。



「無理~。もう力を使い果たしたよ」






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