二十二話 次の手がかりを求めて③
翌日になり、俺達はフィルン村を出て、次の町のテーベに向かうことになった。
テーベ街道は、大きな関所がある。
ここは、国王サフェントラが統治しているフローレンと帝国のクレセント王が統治しているケントの国境でもある。
今はとても平和的だが、昔は酷い戦争をしていた。
ここの守りはとても堅く、要塞並の鉄壁を誇っており、戦争時は負け知らずだったため、帝国軍は別ルートから攻めていたっという話だ。
国同士の関わりが少ないため、睨み合いが続いているんじゃないかと、世間では言われている。
そんな関所を越えた先にテーベがある。
俺達がついた、関所は門が閉ざされていた。
「何かあったのか?」や、「どうしたんだろうね?」などと話あっていた。
するとそこに人が見えたので、さっそく話しを聞いてみた。
「すいません。何で関所を閉めてるんですか?」
「それは・・・ここ最近なんだが、巨大な魔物が現れたんだ。」
「巨大な魔物?」
「ああ、俺達じゃあれに対抗できないし、戦ったとしても10分くらいの時間稼ぎくらいだからな。騎士団に依頼して討伐を試みたんだが、倒せなかったみたいだ。だからギルドで討伐者を募集してるんだ。まぁランクが高い分死ぬ確率も高いから、この依頼を受けるやつは皆無だ。まぁ報酬はそれなりに良いんだがな。」
「なるほど・・・」
「カイラで聖騎士様が誕生したらしいから、お願いしたいんだが、誰か分からんからな。そう上手くいかんのよ。今テーベに向かうんなら、フローレンから航路で行く事をおすすめするぜ?」
「分かりました。ありがとうございます。」
「じゃぁな!」
時間的な事もあるしな・・・。さてどうしたものか。
「お兄ちゃん、どうするの?」
「・・・ここから王城に向かうのは時間がかかります。」
「航路を使って行くにしても、1ヶ月以上かかるだろうな。」
「零、聞こえるか?」
『何だ?』
「7日間で3人はどれくらい強くなる?」
『そうだな、基本的な瞬身と飛翔は使えるようになっておる、こやつらの努力次第だが、技を1つずつ覚えられるだろう。ふむ、なるほどな。』
「ここの巨大な魔物を倒してテーベに向かう。俺は依頼を受けてくる。7日後に討伐予定で行きたい。」
「・・・では、私は宿を取ってきます。」
「ああ、頼む、3人には、早速修行に入ってもらう。零、頼む。」
「分かったわ。」
『了解した。』
「じゃ、今日は解散で。」
「「「はい」」」
セツナは思っていた。
あれ?こいつら、元々討伐する気だったのか?っと。
俺はギルドに来ていた。
ギルドの受付人はライアだった。
ライアは、カイラで受付人をしていたはずだったのだが・・・。
子供の頃、カイラに来てギルドという場所に俺は通っていた。
零との修行の成果を確認するため依頼を受けていた。
その時に、カイラでギルドの受付人をしていたのがライアで大変お世話になった人である。
かなり仲良くなって話をしていたのだが・・・。
「こんにちわ。」
「おうよ。」
「久しぶりだね?」
「お?そうか?確か初対面のはずだが・・・?」
「ライア、俺は子供の頃、お世話になってた。セツナだ。」
「ああ、ライアか・・・!だが残念だな?俺はライアじゃない」
「え?どっからどうみても」
「俺達は兄弟が多いんだよ!だから冒険者達には俺達はマスターって呼べって言ってあるんだ。」
「そ、そうなんですか?」
「そうだよ!あ、ちなみに俺の名前は、ライアじゃない、ライウだ。以後、よろしくな!」
ライウと言う人物は、ライアにそっくりだった。
声も・・・体型も・・・口調も・・・少し混乱してきた。
「あ、ライアさん」
「ライウって言ってんだよ!」
「す、すいません。」
「んで、何だ?」
「巨大な魔物について聞きたいんです。後、それの依頼を受けにきました。」
「!?おいおい!まじかよ!?」
「え、ええ」
「自殺願望でもあるのか?」
「ないですよ!それよりも、魔物について、教えて欲しいんですが・・・。」
「わ、分かった・・・」
「巨大な魔物ってのは・・・」
ライアは少年編で出そうと思っていたキャラでしたが
すっかり出番がなかったため、今書いてます。




