十四話 旅立ちと出会い⑦
「はあああああああ!」
「うおおおおおおお!」
「GAAAAAAA!」
俺とルートは攻め続けているが、相手の防御は固かった。
隙もなかなか作れないでいた。
(このままじゃ、ただの消耗戦だな・・・。)
「ルート!少し離れろ!」
「っく!分かった!」
ルートはキュクロープスを睨み付けながら
「どうするんだ?」
「俺が相手をする・・・隙ができたら攻めてくれ。」
「な、何言ってんだ?上位の魔物で、それだけじゃない、あのオーラだって!ただものじゃないって雰囲気が出てるじゃないか!」
「1人で攻めた方が隙ができる。この力は1人でなければ、味方すら巻き込んでしまうんだ・・・。頼む。」
「・・・分かった。セツナ、お前に賭けるよ。」
「ありがとう。零!」
『分かった』
鞘が分裂していった。鳥・・・。7匹の鳥に化ける。
「よし・・・行くぞ!」
片手に剣を持ち、キュクロープスに突撃する。
当然キュクロープスはそれを、棍棒を持った片方の手で殴り飛ばそうとしたが、
「よし!」
自分の持ってる剣に魔力を込めて、鳥に流し込む。
―――――――行け!水波!!氷槍!!火弾
いきなりの攻撃だったが、キュクロープスの反応は早かった。全てを攻撃を受け止める体制を取る。
(まだ・・・終わりじゃない!)
突如、地面が揺れる。そして、地表からの攻撃が始まった。
―――――――土槍
さすがに受け止められないキュクロープスは空に飛んだ。
飛んだキュクロープスに2匹の鳥が攻撃を仕掛ける。
―――――――光波・雷迅
無防備の状態だったため、キュクロープスの腹と背中に2つの技が決まる。
「GYAAAAAAAAAA」
すごい叫び声を上げた。
最後の鳥が技を放った。
―――――――闇剣
その技は、キュクロープスの顔に放たれていた。
両手で受け止めたが、空中だったため、踏ん張れずに、その勢いで地面に叩き落とされた。
地面に激突したキュクロープスは、大ダメージを負っていたが、まだ倒れない。
だが、フラフラの状態だった。
「やはりか・・・」
キュクロープスに纏っていたオーラがその体に負った傷を癒している。
「ルート!動きを合わせろ!」
「分かった!」
俺とルートは瞬身で一気に動きを合わせ攻撃を仕掛ける。
―――――――剣術・風刃・・・―――――――剣術・雷迅・・・
二つの技が合わさり・・・。
『―――――――多重剣技・風雷斬―――――――』
キュクロープスに風と雷の刃が交差する。
超高速な刃だったため、腕や足が千切れ飛んだ。
「GYAAAAAAAAAA」
叫び声と共にその姿は消滅した。
「ふぅ・・・」
「ルート」
「な、なんだ?」
「休んでる暇はないぞ、今からアジトに向かう。」
「あ、ああ、そうだな・・・」
「ユウナ、カレン2人も来てくれるか?」
2人は見合った。
「了解!」「はい!」
最近戦闘しか書いていない。こういう事すると、ストーリーに支障ができそうで、怖いです。。。