十話 旅立ちと出会い③
―――――――――――――ユウナsideの続き―――――――――――――
「な、何!?」
「どうやら・・・来たようじゃの・・・」
「外出ましょう!」
外に出てみると、オーガが5体・サイクロプスが1体が見える。
普段なら、別の魔物と組む事はない。だが、あの魔物達は手を組んでいる。
つまり、ガナフィや、カイラを襲っていた魔物・・・デビルオーガのような魔物がどこかに居るという事だ。
「GYAOOOOOOO」
叫びながら村を荒らして行く。
「ユウナ!」
「分かってる!行こう!」
――――――――紅蓮の炎よ。我が刃に宿せ!
カレンは自分の槍に炎の属性を乗せた。
「はああああああああああ」
一体のオーガに槍を突き刺し、内側から焼こうとする。
すると、隣に居たオーガが援護すべく、カレンに攻撃をするが・・・。
――――――――荒れ狂う水の精霊よ・・・彼らを撃ち飛ばせ!水波!!」
すぐさまユウナが援護し、2体のオーガを沈めた。
「やるわね!ユウナ!」
「カレンだって!」
「GAAAAAAAAAAAA」
オーガが大降り2人に斧を振るうが、それを察知した2人はそれぞれ回避した。
オーガの数残り3体、そして、サイクロプスが1体いる。
私は、詠唱に入っていた。
――――――――氷の精霊よ・・・我が敵を突き刺せ!氷針
複数の氷の針が2体のオーガに突き刺さる。
「「GYAOOOOOO」」
叫び声を上げているオーガが徐々に凍り始める。
「終わりです。」
トンっと杖を地面に叩くと、凍ったオーガが崩れ散った。
もう一方で、カレンは拳で魔力を込める。
「はあああああああ!」
「GAOOOOOO!」
――――――――爆炎拳!
オーガの持っていた斧を砕き、そのまま体に拳が届く。
オーガの体は少し焦げた程度だ。
大した事が無さそうにして、オーガはカレンを捕まえようするが、カレンは槍でオーガを吹き飛ばした。
吹き飛ばされたオーガは立ち上がるが・・・何か苦しんでいる。
「相手が悪かったわね・・・。」
すると、内側から、体がどんどん膨れ上がっていく。
それ以上の膨らみに耐え切れなくなった体が爆発した。
「あれ、もう1体のオーガがいない!」
「私が倒したよ?」
「そ・・・そう。さて、後はあいつだけね。」
若干カレンが落ち込んでいるように見えたのは気のせいだろうか・・・?
オーガから倒した理由は、中級クラスだから。でも、サイクロプスは上級の魔物だった。
普段はこんなところには来ない。洞窟とかそういう場所に棲みついてる。
それを従えている黒幕はそれ以上の魔物って事だろう・・・。
そして、上級の魔物だからこそ、2人係で倒す事にしたのだ。
・・・さて、サイクロプスを見る。オーガより一回りほどでかく、手には棍棒を持っている。
「ユウナ、私が先攻するわ。援護お願い!」
「了解!」
カレンは、槍に炎属性を付加する。
「はああああああああ」
槍で連続して突くものの、腕で急所を防いでいた。
だが、その槍をサイクロプスは掴む。
そして、棍棒をカレンに浴びせようとする。
「やばっ!」
――――――――水波!!
そこに、ユウナが援護に入ったが、敵は怯んだ様子がない。
カレンは危機として、槍を手放し、回避行動に入っていた。
サイクロプスが放った棍棒には当たりはしなかった、だが、棍棒を振った風圧でカレンが吹き飛ぶ。
「ックゥー!」
背後には、オーガ達が暴れたせいか、民家が燃えている。
不味い・・・このままだと、カレンが!
すぐさまカレンを助けるべく魔法を発動させた。
――――――――森と水の精霊よ・・・全てを包む柱となれ!水柱
水の柱がカレンを受け止め、何とか危機を回避する。カレンは立ち上がる。
そこにサイクロプスが追撃を仕掛けるべくカレンの槍を投げつけた。それを、カレンは受け止め、槍を構え直す。
私はすぐにカレンに駆け寄り、
――――――――森の精霊よ・・・彼の者の傷を癒せ・・・。治癒。
「危なかった・・・ありがとう!ユウナ!」
「あまり無茶しないでね?」
ほっ・・・と一息いれ、サイクロプスを睨みつける。
「カレン・・・ここは、“アレ”を使いましょう。」
戦闘シーンは気持ちが入れば書けていけるので結構楽な感じです。
このストーリーが終われば次のストーリーを書いていくわけですが
喉まで出掛かっているのに、ちゃんと中身のある感じに書けない感じです。え?今も書けてない?申し訳ないです・・・。