文字巫女の伝説
はい翔也です!
今回は伝説の説明回です。
映画には書けなかった弁座衛門の生活を書いてみました。
あと映画で説明出来なかった伝説の詳細ですネ。
今回はちょっと読みにくいかもしれません!
少しづつ勉強しながら直していきますのでよろしくお願いします。
「ったく、なんで俺がこんな事しなくちゃなんないんだよ」
負けず嫌いと言ったな、アレは嘘だ。
だけどこうして小説の取材に来てる分、あながち嘘でもないのかもしれないな。
俺が書こうと思ったのはこの街に伝わるある伝説だ。今来ている神社には、小さい頃よく遊びに来ていた。
当時は気にもとめなかったが、この神社には不思議な短刀があり、その短刀が伝説の鍵を握っているらしい。
(巫女の伝説とか、ここらじゃあんまり聞かないしな。使えそうなネタだしもうちょい調べてみるか)
そう、俺が調べている伝説は巫女さんに関する伝説なのだ。
少し、この伝説について説明しよう。
――500年前ーー
「弁座衛門さんや、早う金払ってけぇねぇべが。売れねぇえ本なんて書いてなーんになんだ?」
「うるせぇ! オレは書きてぇもんを書ぐだげだ」
本吉弁座衛門。
売れない小説家だった弁座衛門は、裕福だった幼少期から一変。大人になった彼を待ち受けていたのは、日に日に酷くなる生活だった。
「なんでオレがこんな目に……」
何度も兄弟や親に頼ろうともしたが、プライドが許さなかった。
そんな彼の心を支えていたのが
「ニャー」
「おぅ、よしよし。腹が減ったのか? すまんな、しばらくは何も食わせらんねぇかもしれねぇ」
一匹の黒猫と一緒に生活していた弁座衛門。
しかしこのままではお互い飢え死にしてしまう。そう考えた彼は、この黒猫を誰かに預けることも考えていた。
こうして弁座衛門は、今俺がいる神社へやってきた。
この神社は文学の神が祀られており、ここの神が消えてしまえば、世界から文字が消えてしまうと言われていた。
弁座衛門は、ここに来れば自分の才能を開花させることができるのではないかと思ったのだ。
石段に座り、執筆中の本を眺める。
しかし、何も思いつかない。
お参りをしても、何をしても、何も思いつかない。
次第に虚しくなってきた弁座衛門は、神社を後にした。
数日後。
「これぇ弁座衛門の野郎! 早ぐ金払わねぇが! でねぇとこの家売っぱらってもらってぐどわ!」
「頼むがらもう少し待ってけろ! こいつが売れたら必ず返す! それまでもう少し待ってけろ!」
「うるせぇ! てめぇなんぼ同じごど語ったって払うもん払わねぇば無駄だど!」
生活のために借りたお金を滞納し続けた弁座衛門は、遂に家を奪われ 、全ての財産を奪われてしまった。
「なんでオレがこんな目に……」
これがもう、彼の口癖になっていた。
そして彼は、また神社へ黒猫を連れてやって来る。
お参りをするのかと思われたが、違う。
「神様よぅ、オレがこんな目にあってんのはアンタのせいだと思うんだわ。アンタが、この世に文字なんて生み出さなければ、オレは本を書かなかったし、こんな辛い目にもあわなかった。だからオレはアンタを許さねぇ」
こうして文学、文字に対して強い憎しみを持ち始めた弁座衛門は神社を燃やしてしまうことに。
「こんなもの、全部消してやればいいんだ」
自分の書いていた小説に火を付け、本堂めがけて投げようとしたその時ーー。
「 う、うわあぁぁぁぁあぁっ!」
突然身体を黒い影が覆いはじめ、黒い鬼の面をつけた姿へと変わってしまった。
「オレは、一体。しかし、この力……」
弁座衛門が感じたとてつもない力。
それは彼が文学を憎む心から生んだものだった。
そして彼は、自らの影から何体もの怪人を生み出す。
さらには一緒に生活をしていたあの黒猫までも、怪物に変えてしまう。
「これは面白い。この力でこの世に存在する全ての文学を消してやろう」
今度こそ本堂めがけて火を付けた自分の小説を投げようとした時。
「待ちなさい! そんなことさせない」
この神社の巫女が立ちはだかった。
「何だ貴様」
「私は文字の巫女『凛』」
「ハッ、女独りで何ができる。邪魔をするなら貴様から消してやろう」
弁座衛門こと黒い鬼が、手下たちを凛に向かわせようと手を向ける。
「文激斬・リテラスラッシャー!」
凄まじい光が黒い鬼たちを石段を削って作った祠へ閉じ込める。
こうして弁座衛門は、この神社の端にある祠へ封印され、巫女の凛はその後姿を消した。
そして祠の側には、綺麗な赤い短刀が落ちていたという。
これが、神社に伝わる伝説の正体だ。




