凛ちゃんですけど?
やっと半分ってところですかね!
こっから戦闘多くなるので頑張らねば(*`・ω・´)
さて、今回は映画になかったシーンを少し追加しております。
後付け設定が入ることで、後の話に辻褄があったりすると思いますので、よろしくお願いします!
それでは、ドゾー(*゜-゜)っ
なんとか家にたどり着いたとき、母さんが庭の手入れをしていた。
フラフラになりながら家にはいろうとした時、声をかけられた。
「あら、お帰り翔也・・・・・・って、あんたその怪我どうしたの!?」
「いや、ちょっと転んだ。まぁ大丈夫だから」
「転んだってあんた、その傷引っ掻かれた跡じゃない! しかもおっきい虎にでもやられたような・・・・・・」
「うるせぇな! 大丈夫って言ってるだろ!?」
「・・・・・・・・・・・・」
分かってるさ。心配してくれてんだもんな。
でも、今はそっとしておいて欲しいんだ。
ごめんな、母さん。
「何も分かんないくせに、分かったようなこと言うんじゃねぇよ!」
嫌だ。
「そのまま庭のお友達と戯れてやがれ!」
「・・・・・・ごめんなさい」
こんなこと、言いたくないのに。
俺は捨てセリフのようにそれだけ言うと、逃げるように部屋に閉じこもった。
「翔也・・・・・・」
今度は凛かよ。
「あんな戦い方、もう二度としないで。次は本当に死ぬわよ?」
「分かってるけど、バックルにお前が・・・・・・」
「私のことなんか気にしていたら、ろくに戦えないでしょ?」
凛の声は穏やかだが、そこに怒りも感じた。
確かにあの時、余計なことを考えずに集中して戦えていたら、こんな怪我はしなくてもよかったかもしれない。
「・・・・・・これは、特訓が必要かしらね」
「特訓?」
なんのために? あんな戦いをまた俺にさせるつもりなのか?
「えぇ。あなた、今まで本を読んだり物語を書いたりしたことないでしょう? だから、リテラの本当の力を引き出すことができなかったんじゃないかしら」
「・・・・・・・・・・・・」
「いい? これから3日間、執筆に読書をしてもらうわ。漫画だったかしら? あれはダメよ? 絵が主体だから。それと剣術、格闘術もね」
「待て待て、なんで俺がそんなこと。第一、俺が戦う必要がどこにある?」
「だって、あなた変身したじゃない」
「あれは、成り行きだろ? 別に変身したくてしたんじゃない」
ダメだ。ダメなんだよ。
こんなこと俺も言いたくない。でも、もう戦うのも嫌なんだよ。
「あらそう。でも、私がいる限り、あいつらここにも来るわよ? そうなったら戦えるの? あなたのご両親、家、お母様が手入れをなさっていた綺麗な庭もめちゃくちゃになる。それに、家中の文字が書かれたものは全て消されるわ」
そんなこと言われても、人間には出来ることと出来ないことがあるんだ。この問題は一般人にはどうしようもない。
「それに、私・・・・・・文字巫女は文字の神から力をものすごく沢山もらっているの。だから、全ての文字が消えたら文字の神、神から力をもらっている私も消えることになるわ」
「・・・・・・悪いな。俺は、無理だ。奴らが来るってならここから出ていってくれ。他の奴を頼ってくれよ。そうすれば俺は何も困らんだろ」
違う、そうじゃないだろ。
「分かったわ。出ていくわよ。あいつらは私が何とかする」
「そうか。まぁ頑張れ。この世界を頼んだぞ」
・・・・・・その短刀の姿で何ができるんだよ。壊されてお終いだろ。
お前も少しは考えろよ凛。あんなのと戦えるわけがない。逃げた方が利口だ。
もう考え方もマイナスになってきた時、一瞬部屋の中が光輝いた。
何事かと、凛のいる後ろを振り向く。
「・・・・・・ふぅ。やっぱり外の方がいいわね! 広々してるし!」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・え? 誰?」
「誰って・・・・・・凛ちゃんですけど?」
「いやいやいやいや、あんた短刀から出られたのかよ!?」
「えぇ。誰かが文字の神の力を使うと、出られるようになるみたい。でも完全な力じゃなかったから、出れて3日ってところかしらね」
そこにいたのは、巫女服姿の女の子だった。
腰まで伸びた長い黒髪。白雪のような透き通った肌。ガラス玉のように大きな目。驚いた。街を歩けば誰もが振り返るであろう美人が、そこにいた。
「ということで、もしもの時のために短刀だけは置いて行くわ。じゃ、さようなら」
「お、おい待てよ!」
何止めてんだ俺は。いや、短刀なしなんて丸腰じゃないか。それでどうやって奴らと戦う?
でもここにいられたら、また奴らが来る。
クソ、どうすりゃいい・・・・・・!?
「・・・・・・何よ。私が出てきたらなぜ止めようとするの?」
「は? べ、別にそんなんじゃねぇよ! 自意識過剰だな。出ていくならさっさと行け!」
違うだろ。ちゃんと素直に伝えないと、凛が危ないだろ。何ゲームしてんだよ俺! マスクライダーキックじゃねぇだろ!
「もういいわよ。・・・・・・ありがとね」
「え?」
後ろを再び向くと、そこにはもう凛の姿はなかった。ただ、短刀が転がっているだけだった。




