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17歳と神殺し  作者: 彼岸堂
終章
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 ――――そこには無数の墓標が存在していた。




 大地を染める夕の光が、その墓標の名を一つ一つ、影に沈めていく。

 刻まれているのは、彼女のかつての同胞と――

 過去に礎となった、先達の名。



 彼女は、そうした果てまで伸びる鎮魂の中で。

 まるで家族であるかのように、三つ集まって並ぶ墓標の前に立っていた。




「……じゃあ、行ってくるね」




 黒髪を靡かせながら、彼女は。

 その墓標たちに、花を手向ける。



 そして彼女は、黒い翼のように見える外套を纏い。

 右手に、身の丈ほどある一振りの【刀】を携えて。


 

 ――――背後の空に広がる闇へと、飛び立った。



 やがてその身に、虹のように輝く炎を纏って。

 流星となり、空を切り開く。




 人の営みを見下ろして。


 雲を切り裂いて。


 海も越えて。


 駆けて、駆けて――――





 闇の果てに待つ異形の群れ。


 それが守る【門】を見据え。






 彼女は―――― 











































 


 ジュウナナ【じゅうなな】



 ただ一人の永遠。


 世界の観測者。


 可能性の護り手。


                    


            ――――終録語典





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