6杯目 アイスコーヒー
6杯目 アイスコーヒー
挑戦的な物語になりました!
ミステリー?サスペンス?と恋愛です!
1
「私さ、実は地球人じゃないの!変わってるでしょ〜?」
「は?何それ?っえ、、肌の色も目の色もよくある色してるじゃん。何、急に。」
僕には付き合って3年になる恋人がいる。
その彼女は急に閃いたように冗談を話す。その冗談が時々、事実のような話だったりするから驚くこともよくある。そんな僕を見て笑う彼女は子どものよう愛おしく愛らしい。
今日は重要な話があると彼女から連絡が来ていつもの喫茶店で待ち合わせると僕は先に席について自分のアイスコーヒーと彼女のオレンジジュースを注文した。
からんからんとドアベルが聞こえ振り返ると満面な笑みで手を振る彼女。まるで授業参観で親を見つけた子どものような眼差しで小走りに来ると嬉しそうに席についた。
「アイスコーヒーとオレンジジュースです。」
とウェイターがタイミングよくテーブルに並べると良く分かってるね〜!と嬉しそうにオレンジジュースのグラスに手を添えストローで一口飲んだ。
そして、最初に戻る。
常連客のマダムたちが話に花を咲かせたり真剣な面持ちでスポーツ紙を眺める男性客、学生が教材を並べて勉強会をしている。心地よい静けさが魅力の喫茶店で長時間居ても店員から何も言われない優しさで溢れた僕もお気に入りの喫茶店だ。そんな中で彼女の衝撃的な一言。冗談かと少しからかってみた。
「嘘じゃないよ〜?だからね?」
ススっとオレンジジュースを飲む。
「うん。」
「結婚できないの。だからお別れしたくてさ。」
「うん?!ど、ど、どうゆーこと、それ?!っえ?!」
彼女は俯きながらオレンジジュースを飲みきった。
少し悲しい顔をしていて、その表情に本気なんだと悟った。けれども、明るい未来を描いていた僕たち、、いや僕だけだったかもしれないが、このまま、、。
「別れてもさ友だちだよね?これからも会おうよ。ね?」
彼女は首を左右に振って、カバンから携帯を取り出した。
「だからね?連絡先を削除して欲しいんだよね、、。」
削除って、、。友だちにもなれない、縁を切りたいってこと?僕、何かした?楽しかったじゃん今まで。なんで、、。
「直して欲しいことは?てか、地球人じゃないって何?そんな唐突にさ、」
「今まで楽しかったし、直して欲しいところは一つもない。けど、、。お別れしないといけないの。どうしても。」
そんな、、。辛いし思考が追いつかないけど受け入れるしかないな。腹を括ろう。
「分かった。削除するよ。」
僕はアイスコーヒーを半分ほど飲み干すとテーブルに置いた携帯で彼女の連絡先を削除した。確認したいから画面を見せてと彼女に言われ見せるとちゃんと消えてるね。と哀しそうに呟いた。
じゃあ、と彼女は立ち上がり喫茶店を後にした。
「はぁ〜、、、。虚しいなぁ、、。悔しいな。」
2
僕は毎日、喫茶店へ通うようになった。いつもの席で彼女を待ち続けた。1ヶ月が過ぎた。彼女は現れず過去を受け入れられない僕は喫茶店に通い続けてアイスコーヒーを頼む。天井にぶら下がるテレビはワイドショーが流れていてカウンターの客が見ながらオーナーと話していたりしてる。今日も話し声が聞こえる。
“今日のゲストはインフルエンサーの〇〇さんです!”
“こんにちわ〜!〇〇です!よろしくお願いします!”
ん?聞き覚えのある声、、。
急いでテレビのあるカウンターに移動をすると彼女が映っていた。
“〇〇さんは、想像力が豊かでショートドラマが人気ですよね?ネタとかはどうやって作られてるのですか?”
“はい!まず、動画を楽しんでいただけて光栄です!”にひっと彼女は笑う。変わらないなぁ〜健康そうだ。
“私は、元彼との思い出です。彼、変わった方でして
通院してる心療内科でカウンセリングの主治医に相談すると、彼は多重人格だと言われて別れた方がいいと強く勧められました。本人は記憶ないし認識もしていなくて、辛かったし大変だけど楽しい思い出もあります。”
“そうだったですか〜!!〇〇さんは何か病気とかあるのですか?”
“まぁ、よくある病気なのでみなさんのご想像にお任せします。”
にこっと彼女が笑うと、番組が盛り上がりコーナーが始まった。
待てよ、、多重人格?僕が?
店内を見回すと腫れものように僕を見る客と店員。
「オーナー、僕って、そんな変でした?」
「変も何も、開店から閉店までいらっしゃるのご存知ないですか?」
「っへ??」
昼の14:00から16:00の2時間だと、、。あれ?
すると女性のウェイターが新しいアイスコーヒーを出してくれた。ありがとうございますと受け取り、一口飲んだ。
視界が回る、あれ?眠いのかな、、いやちゃんと寝て、、。
ガシャんとふらついた拍子にアイスコーヒーのグラスを床に落としてしまった。あぁ〜と片付けようとするがだんだん体が熱くなってきた、、。なんだ?これは。すると呼吸が荒くなり息苦しくなってきた。
ばたっ。
3
私は幼い頃から心療内科に通院をしている。
犬や猫をじわじわと苦しめて姿が面白くやりすぎると亡くなってしまってまた新しいのを求める。苦しめてる間は生きてるような快感を感じる。動物は動物でも人間ならどうだろうか?目につく同級生や教師にも暴力という名の実験を楽しむようになった。そんな私に異変を感じた両親は私を心療内科へ連れて行くと反社会性パーソナリティ障害と診断をされた。それからカウンセリングと薬物療法を繰り返しやっと一般的になった。
4
私は我慢ができなかった。私は苦労して症状を抑えてきたのに彼は私と同じように楽しむ。私を使って。腹立たしかった。別れを強引に切り出して別れた後に私が大好きな人格は未練があるなとその日に感じて毎日喫茶店に来るだろと読んで私も通った。やっぱりいた。薬を辞めていた私は裏の人と関わって薬物を手に入れて毎回ウェイターのフリをして彼の大好きなアイスコーヒーに毒を入れ続けた。
毒が蓄積され発作を起こす姿はなんとも、、。
「美しい、、もっと苦しめ!もっと!」
恍惚と彼を眺めてる時間は何年振りの幸福感と優越感だった。彼が亡くなると、この街を出ようと喫茶店を出て行くことにした。
最後まで読んでいただきありがとうございます!
楽しんでいただけたらいいなぁと思います!




