2048年シドニーオリンピック開幕
2048年 シドニーオリンピック 卓球日本代表
男子代表
区分
名前
所属チーム/出身
主な種目
備考
柳川 拓実
M&Y所属/福岡出身
シングルス・ミックスダブルス・団体
ストックホルム銅 → 今大会「金候補」。キャプテンとして日本代表を率いる。
三浦 結衣
ヨコハマスピリッツ
ミックスダブルス
ストックホルム大会・拓実とのペアで銅メダル獲得。今大会もペア続投。
桜井 陸
岐阜テック卓球部
シングルス・団体
攻撃型。拓実の良き後輩であり、合宿ではボケ担当。
山根 俊
東京ファルコンズ
団体戦
左利きのカットマン。拓実の作戦参謀。
大島 光矢
札幌ライズ
団体戦
チーム最年少。天然ボケ枠として爆笑通信からも注目されている。
女子代表
区分
名前
所属チーム/出身
主な種目
備考
松岡 花音
博多南クラブ
シングルス・団体
ストックホルム銀メダリスト。福岡出身で拓実と旧知。
石黒 玲奈
名古屋エンジェルス
シングルス・ミックスダブルス補欠
クールな外見と超高速ドライブ。拓実・結衣ペアの分析担当。
森下 早紀
京都シグナル
団体戦
「回転の魔術師」。結音ちゃんに“くるくるおねえさん”と呼ばれている。
鈴木 美羽
北海道ホープス
団体戦
チーム最年少(19)。ファイブピーチ★の大ファン。
吉村 梨沙
東京クラブW
団体戦
リーダーシップ抜群。女子代表のまとめ役。
ミックスダブルス代表ペア
•柳川 拓実 & 三浦 結衣
•ストックホルム大会銅メダルの“再結成ペア”
•「阿吽の呼吸」どころか「笑いの呼吸」も健在。
•試合中の掛け声に「えりょじゃい魔王」ギャグを混ぜて審判に注意されるのが恒例。
•今大会は**“金メダル最有力ペア”**として注目。
代表監督・コーチ陣
役職
名前
備考
代表監督
北川 俊英
かつて拓実を全国中学選抜に導いた恩師。分析型監督。
男子コーチ
桑原 慎吾
精神面を支える。拓実のメンタルトレーナーとしても知られる。
女子コーチ
森園 奈津美
チームの母的存在。
トレーナー
久遠 紗世
ファイブピーチ★と兼任。現地でも笑いを交えたストレッチ指導を行う。
このメンバーで挑むシドニー五輪卓球代表団は、
日本中から“笑いと熱血の融合チーム”として大注目。
そして──この代表発表のニュースを見た結音は、
「パパ、またテレビでえりょじゃい魔王って言われとる〜」
と、まさかのコメントを残してスタジオ全員爆笑。
ミックスダブルス代表(1組)
柳川 拓実 × 三浦 結衣(M&Y+Yokohama Spirits)
•ストックホルム大会(2044)金メダルペア。
•今大会は金メダル最有力候補。
•必殺技:「ダブルス笑撃波」
拓実が「ボケ打ち」、結衣が「ツッコミ返し」で、観客と審判の腹筋を崩壊させる。
•拓実の掛け声「えりょじゃいスマーッシュ!」は今や国際的なミーム。
チームスローガン
「笑いで流れを変えろ。ギャグで勝負を制せ!」
(監督・北川俊英談)
代表発表後のSNSトレンド
•#柳川拓実
•#結衣スマッシュ
•#日本代表なのにギャグ担当
•#えりょじゃい魔王再降臨
•#笑撃の金メダル候補
•#団体戦の3人目がいじられ役
•#松岡花音ちゃん推しが急増
•#くるくるおねえしゃん旋風
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結音のコメント(2歳):
「ぱぱ、またピンポンのまほーするん?がんばえりょ〜!」
陽翔:
「ぱぱ、スマーッシュっていったあと、ドヤがおしてね!」
2048年シドニーオリンピック テニス日本代表
男子代表
名前
所属
主な出場種目
備考
青柳 翼
Team Aoyagi/福岡出身
シングルス・ミックスダブルス
全豪・全英・全仏制覇。今大会で「キャリア・ゴールデンスラム」を狙う。冷静沈着、時折の“博多ギャグスマッシュ”で会場を沸かす。
神谷 駿
東京インターナショナル
シングルス・団体
世界ランク8位。翼の後輩でライバル。真面目すぎてたまにギャグが通じない。
村田 泰成
大阪グリーンアリーナ
団体
サーブ&ボレー型。チームのムードメーカー。翼の博多弁ツッコミに毎回崩壊。
男子監督: 小暮 啓介(元全日本監督)
男子コーチ: 大島 卓(もとは福岡高監督。現地入りして調整をサポート)
女子代表
名前
所属
主な出場種目
備考
大村 しおり
博多南クラブ
シングルス・ミックスダブルス
翼とのペアでミックス出場。俊敏なリターンが武器。精神的支柱で「ツッコミ力世界レベル」。
中原 詩織
東京フラワーズ
シングルス・団体
安定感抜群のベースライナー。かつて翼と国内混合大会で優勝経験あり。
日向 一香
福岡プレミアム
団体
産休明けの復帰で話題。“ママアスリート代表”。
女子監督: 鹿島 瑞江(指導兼メンタルトレーナー)
女子コーチ: 佐久間 智哉(戦略担当)
ミックスダブルス代表
ペア
備考
青柳 翼 × 大村 しおり
青柳翼はストックホルム大会金メダル。コンビネーション抜群。光子が「ギャグ&愛の応援隊長」を務める。翼の声掛け“やさしゅう決めるけん”は大会名言候補。
チームスローガン
「笑って打って、愛で勝つ。光の翼、再び。」
おうちアリーナ計画(期間限定:シドニー五輪)
会場
•青柳邸(翼×光子):テニス拠点。大画面プロジェクター+サブTV2台(リプレイ用/オンボード別角度)。
•柳川邸(拓実×優子):卓球拠点。120インチスクリーン+タブレット4台(ライブスコア/戦術図/SNS実況/子供カメラ)。
光子「皆様〜、左手をご覧ください。あちらが“追加モニターの森”です」
優子「右手は“おむつ替えピットレーン”やけん、急ハンドルご注意を〜!」
タイムゾーン対応
•午前:テニス早朝セッション(現地デイに合わせて日本は午前帯)
•午後〜夜:卓球団体/ミックス/シングルス
•子ども就寝時間にかからないよう、決勝の日だけ延長モード(寝室を静音ルームに)。
受付&安全
•完全招待制(名簿チェック)、玄関で手指消毒・検温。
•ベビーカー置き場を屋内土間に確保。
•騒音配慮:近隣へ事前あいさつ+21時以降は“拍手多め・歓声は小さく”。
•玄関脇に迷子リボン(名札)とアレルギーシールを準備。
軽食喫茶メニュー(アレルギー表記付き)
•明太たまごミニサンド(小麦・卵)
•博多やさしいうどん(離乳後OK)(小麦)
•野菜スティック&豆乳ディップ(大豆)
•寒天フルーツポンチ(乳不使用)
•麦茶/ルイボスティー/カフェインレス珈琲
•ハレの日だけ:いちごショート(乳・卵・小麦)※結音の大好物
美鈴「はい、できたて〜。アレルギー表示はこの札どおりよ」
久遠さん(メンタル)「甘味は心の燃料、摂りすぎは眠気の燃料、ほどほどに〜」
こどもゾーン
•ふわもちぷにすけ(陽翔&結音)用クッション島
•こんもりぷにぴよ(燈真&灯乃)用ベビーサークル(静音扇風機・加湿)
•おむつ&ミルク補給ピット:ゴミ分別/哺乳瓶消毒セット常備
•実況カメラ(固定):キッズのリアクションを家族内限定配信
陽翔(うちなる声)「きょうは“えりょじゃいチャント”のリハあるけん」
結音(うちなる声)「うんばぁ〜の入れどころ、ママに台本わたしとかんとね」
燈真「うにゃ(=了解)」
灯乃「ふにゃ(=段取り完璧)」
応援リチュアル(種目別)
•卓球(拓実・結衣)
1.サーブ前:「せーの、え・りょ・じゃい!」
2.マッチポイント:「ぶはぁ〜&うんばぁ〜 タオル回し」
•テニス(翼・しおり)
1.ブレークポイント:「ひかりの構え(両手でハート→ストンピング1回)」
2.勝利後:「光の翼ポーズ(腕で大きくV)→『ありがとうの連鎖』合唱ショート」
デコ&掲示
•玄関:**「ようこそ 爆笑パブリックビューイング」**横断幕
•リビング:戦況ホワイトボード(対戦国・戦型・攻略メモ)
•キッチン横:“ありがとうボード”(勝利や好プレーへの感謝コメントを貼る)
•ベビーサークル:**「寝顔は国宝」「泣き声は国家斉唱」**の札(恒例ネタ)
SNS運用(家族・親戚・女性部合同)
•公式タグ:#博多おうちアリーナ #えりょじゃい応援席 #光の翼と笑いのツッコミ
•投稿ルール:子どもの顔は基本スタンプ/位置情報オフ/時差投稿(安全配慮)
•試合後に1本だけダイジェスト(家族編集版)を公開
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開幕当日のミニ台本
[青柳邸・午前/テニス初戦]
光子「本日の“光の翼セット”お配りしまーす!うちわ・ミニタオル・やさしさステッカー入り」
春介「おれ、チューバでファンファーレ吹いたろか」
春海「それ本番前にやるやつやない。いまは静かに集中や!」
[柳川邸・夜/卓球ミックス]
優子「ミックスは“呼吸の合図”が鍵やけぇ、みんな拍手はオフビート厳禁!」
結衣(中継)「やめて笑わせないでください……ほんと試合中に思い出すから!」
拓実(中継)「安心してください、笑って勝ちます」
試合中リビング
女性部A「くるで、マッチポイント!」
全員「ぶはぁ〜&うんばぁ〜!!」
(タオルの渦/拍手の波)
勝利後
光子「ありがとうございましたー!“ありがとうの連鎖”ボード、今日も満タン!」
優子「夜更かしは禁止やけぇ、勝利の麦茶で乾杯して解散よ〜」
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アフタープラン
•準々決勝〜決勝は両邸“同時上映”→ハーフタイムで中継つなぎ
•優勝時:ご近所回りの“静音お礼パレード”(ベビーカーでプチ行列、投げキッスはエアで)
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「ライブをしない」代わりに、家族と仲間の笑いで満席にする作戦です。
翼も拓実も、きっと画面の向こうで受け取るはず。
さ、麦茶でうがいして、本番モード入りましょ。
博多おうちアリーナ・深夜対応アップデート版
新要素:防音ブース開放システム
青柳邸・柳川邸の両方に完備されているプロ仕様の防音ブースを、
オリンピック期間中のみ「夜間応援室」として一般開放。
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ブース仕様
•壁面:多層吸音パネル(70dB以上の遮音性能)
•天井:可動式LEDライト(色温度調整可)
•床面:防振フロア構造+ふかふかカーペット
•設備:
•マイク2本(実況・リアクション用)
•カメラ1台(リモート応援中継専用)
•65インチモニター×1
•10.1インチタブレット×2(スコア・SNS連動用)
•小型冷蔵庫(麦茶・アイスシュー常備)
•ベビーベッド&授乳チェア
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夜間応援スケジュール
•23:00〜25:00 テニス男子・女子シングルス(シドニー昼)
•25:00〜27:00 卓球団体戦(ミックス準決勝/準々決勝)
•27:00〜28:00 ハイライト+ファミリー実況配信収録
※幼児は完全寝室隔離。
※ブース入室は交代制(最大4名)。
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応援実況スタイル
光子「シドニーはお昼、博多は夜中!眠気とのデュース勝負ばい!」
優子「今日の実況は“無音ツッコミ制”やけぇ、ツッコミは心の中で叫ぶんよ」
春介(別室)「無音て、もうそれ修行やん!」
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防音ブース名
•青柳邸:《光の間》
•柳川邸:《やさしさルーム》
それぞれの入口には、陽翔&結音の手形スタンプで「夜でも笑顔OK」プレートを掲示。
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SNSでの投稿ガイド(夜間応援版)
•ハッシュタグ:
#博多おうちアリーナ夜の部 #光の間実況中 #やさしさルームLIVE
•投稿時間は翌朝6時以降(近隣配慮)
•眠気覚まし投稿OK:「#寝不足金メダル候補」タグが流行中
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翌朝の様子
光子「夜更かし組の顔、完全にパンダ通り越してパンダ焼き」
優子「でも勝ったけんOK!笑いの勝利やね」
美鈴「そのうち“深夜応援割”とか出るんやない?」
優馬「電気代請求書見て卒倒すんなよ〜」
博多おうちアリーナ・ナイトセッション(2048シドニー大会)
タイムライン
•17:00〜 テニス男子シングルス準決勝(翼)
•18:30〜 卓球団体戦準決勝(拓実チーム)
•20:45〜 ミックスダブルス決勝(翼&しおり、拓実&結衣)
•21:15 すべての競技終了 → 家族で拍手と乾杯(麦茶)
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会場構成
青柳邸
•リビング:大型プロジェクター+3方向スクリーン(実況・スコア・SNS)
•防音ブース《光の間》:実況・録音スタジオとして開放
→ 翼応援ナレーション&コメント収録用
光子「はい皆様〜、“光の間”開場しました〜!今日も全力で応援やけん!」
陽翔「ぱっぱ〜がんばれ〜!」
燈真「うにゃっ(=サーブ決まった!)」
美鈴「はいはい、声のボリューム注意ね〜」
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柳川邸
•防音ルーム《やさしさルーム》では結音と灯乃がリズム棒を握り、
パパの試合に合わせて「トントンぱっぱ〜♪」と合いの手。
優子「そっちはブレイクポイントやけぇ、叩くとこ間違えんでね〜」
結音「はいっ!ぱっぱ〜どちぇ〜!」(どっちやねん)
拓実(現地映像)「笑わせんでくれって……手が震えるから!」
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応援後のティータイム
競技終了後、両家をビデオ通話でつなぎ、
「おうちアリーナ・アフター乾杯」が始まる。
光子「みんな〜今日も笑いで勝ち取ったね!」
優子「金メダルより価値ある“笑顔のメダル”ばい」
優馬「おい、電気代もメダル級やぞ!」
美鈴「いいやん、笑いは節電以上のエネルギーやけん」
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SNSハイライト
•#おうちアリーナ金メダル
•#光の間ナレーション神回
•#やさしさルーム腹筋崩壊実況
•#ふわもちぷにすけ応援隊
•#おうちで世界を笑わせ隊
投稿コメント:
「会場より笑いの熱気がすごい」
「幼児語応援チャントの破壊力やばい」
「笑いすぎてアイスシュー吹いた」
「これもう“シドニー博多連合”やろ」
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夜9時過ぎのシメ
光子「今日も最高の夜やね〜。お風呂入って、寝る前ストレッチ!」
優子「うちのストレッチは“ぶはぁ〜&うんばぁ〜”やけどね」
翼(ビデオ通話)「日本の応援、ちゃんと届いとったばい!」
拓実「うん、勝ったのはみんなのおかげや」
画面越しに笑顔で手を振り、
子供たちが「ぱっぱ〜、まんま〜、おつかれちゃ〜ん」と声を揃える。
そんな2033年以来の笑いと感動の夜が、博多の家に再び灯った──。
了解、開会式いきます――小説風・実況混じりで。
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シドニー開会式 ― 旗手は拓実、キャプテンは翼
夕暮れ色がスタジアムの屋根に広がる。入場口の奥、各国代表が列を整えるざわめきの中で、日本選手団の旗手・柳川拓実が深呼吸をひとつ。右肩で白い国旗のポールをぐっと立てた。
斜めうしろ、日本チーム・キャプテンの青柳翼は、いつもの落ち着いた眼差しで全体の歩幅と隊列を確認する。
翼(小声)「拓実、最初の3歩はゆっくり。カメラの位置、アーチ抜けてから右側」
拓実「了解。旗は風を抱かせる。――“笑って前へ”だな」
結衣「その標語、うちらの合言葉になっとるやん」
しおり「はい、笑顔キープ! つばしゃ〜、背筋!」
ファンファーレ。巨大スクリーンに「JAPAN」の文字。スタンドから波のような拍手が揺れ、打楽器のビートが心拍と重なる。拓実が一歩、また一歩と踏み出すたび、国旗の白がスタジアムの照明を受けて、月光みたいにひかる。翼は列の中央で、全員の呼吸を合わせるように顎を小さく引き、目で合図を送った。
――その頃、博多のおうちアリーナ。
青柳邸:
光子「はいっ来た、うちのキャプテン様!」
陽翔(うちなる声)『ぱっぱちゃうけど、ぱっぱみたいにカッコええやん』
燈真「うにゃ!」(=拍手)
美鈴「旗、きれいに翻ってる……“えりょじゃいチャント”は今日は封印よ、静かに見届けようね」
柳川邸:
優子「拓実、胸張って歩いとる! 旗、重かろうに」
結音(うちなる声)『ぱっぱじゃないけど、ぱっぱ級にすごい! “どちぇ〜”って言いたいけど今は黙っとく』
灯乃「ふにゃ」(=了解)
優馬「おぉ、あいつが旗手ばい。こっちは涙腺が旗振っとる」
スタジアムでは、各国の色が渦を巻く。日本列、先頭の拓実が観客席の子どもに目線を合わせて、小さく会釈。レンズ越しにその仕草が抜かれると、会場の空気がふっとやさしくなる。
翼は後列を振り返り、肩でリズムを作って合図――「右、左、右」。列が波紋みたいに整って、チームの歩幅が揃う。ミックスの相方・しおりが親指で“OK”を作り、結衣が笑って頷く。
スタジアムDJ「チームジャパン、キャプテンは青柳翼! 旗手は柳川拓実!」
観客「ワァァァ――!」
(テレビにテロップ:“キャプテン:青柳 翼、旗手:柳川 拓実(卓球)”)
スタンドに手を振る拓実の旗が、入場口からピッチ中央へさしかかる。翼が一瞬だけ空を見上げ、胸に左手を添える。
“たどってきた道全部が、今、ここに繋がっている”――そんな表情。
やがて選手団は定位置へ。国歌の前、翼が小さく輪をつくるようにチームをまとめた。
翼「うちはキャプテンっち言うても、まとめ役。主役はみんな。それと――画面の向こうの家族や」
拓実「旗は戻すけど、気持ちは上げっぱなしでいこう。**“笑って打って、愛で勝つ”**だ」
しおり「任務了解。笑顔レベル、いつもの120%で」
結衣「やることはシンプル。いつもどおり、最高に楽しく、最高に真剣に」
国歌が流れる。拓実は旗を胸元で静止し、正面を見据える。翼は目を閉じて、息をゆっくり吐いた。
回想みたいに、博多の家、家族の笑顔、夜のリビング、練習場の汗――いろんな光景が瞬いて消える。
――博多では、陽翔と結音がソファの上で背筋を伸ばし、ちいさな掌を胸に当てる。
うちなる声が重なる。
陽翔『ぱっぱ、じゃないけど、ぱっぱみたいな人たちがいっぱいおる』
結音『みんな、まんま(=世界)を守っとる感じやね』
聖火台の点火。白い炎が金色に切り替わる瞬間、スタジアムの歓声が花火のように広がる。翼は目を開け、炎をまっすぐ見た。
拓実がそっと旗を肩から降ろし、横目で翼を見る。
翼も横目で拓実を見る。
ふたり、声は出さない。でもはっきりと、同じ口のかたちをした。
「いこう。」
カメラが引いて、シドニーの夜景とスタジアムが一枚の光になる。
テレビの隅に、もうひとつ小さな光――“博多おうちアリーナ”の中継フレーム。
光子と優子が、子どもたちの頭をそっと撫でた。
光子「さぁ、開幕やね」
優子「ここからは、うちらの“いつもどおり”が、世界の“特別”になるけぇ」
拍手。深い息。
シドニーの開会式が終わり、物語は競技の朝へ――。
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抽選発表 ― 山は険しく、心は静かに
シドニーのコンベンションセンター。対戦表が光る壁面に映し出され、ざわめきが波のように広がる。
柳川拓実の名前は「3回戦から」。同じブロックには世界ランクトップ10の名前がズラリ。中国は反対サイド――決勝まで当たらない山。
拓実(心の声)「上等だ。三冠の肩書きは、通行手形じゃない。“覚悟の重さ”だ」
結衣「拓実、やるべきことは同じ。1試合ずつ“ゼロから勝つ”」
拓実「うん。灯乃に金メダルを“ただいま”って言うまで帰らん」
青柳翼のドローは、最大のライバル・セルビア勢と別山。対戦は準々決勝で来る。
スタンドでボードを見る翼は、ペン先で対戦矢印を静かにたどり、止めた。
翼「ここや。――ここまで連れていく。そして、ここから突き抜ける」
しおり「“光の角度”は十分。準備はいつも通り、気持ちはいつも以上」
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博多おうちアリーナ ― ちいさな拳、ちいさな誓い
柳川邸(卓球ベース)
優子「ほい、結音、掛け声のタイミング練習いくよ。“いけー、ぱっぱ!”」
結音(うちなる声)『いけー、ぱっぱ! どちぇ〜!(どっちでも勝てる!)』
灯乃「ふにゃ」(=勝つ)
青柳邸
光子「燈真、ほら“ストロークぱたぱた”(手足ぶんぶん)!」
陽翔(うちなる声)『ぱっぱ(=翼)に“Vサイン”送るけん』
燈真「うにゃ」(=任せろ)
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卓球・3回戦(拓実)― “受け→崩し→刺す” 三拍子
相手は欧州の超攻撃型。初球からバックミートの弾丸がネットすれすれを裂く。
拓実は1ゲーム目、あえて「受け」で入る。台上は短く、ロングは深く。角度を刻むうち、相手の一歩目が遅れる。
実況「柳川、相手の強打を“遅らせた”! まさかの時間操作!」
優子(TV前)「そう、それがうちの旦那の術中。焦らせて、ズラして、刺す」
2ゲーム目、サーブはYGの横下見せ→直後に順横上の“見た目同型逆回転”。相手のレシーブが甘く浮く。バック対バックの高速戦、突然のフォアライン直線。
3-0(11-8, 11-6, 11-7)。
握った拳は小さいのに、指先まで迷いがない。
拓実(心の声)「一本ずつ、灯乃へ」
結衣「ナイス。次は“前後の段差”をもっと大きく」
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テニス・初戦(翼)― “走らせて乾かし、仕上げに光”
相手はビッグサーバー。だが昼のシドニーは風が微妙に揺れる。
翼はリターン位置を半歩前に、スプリットの間を遅らせてタイミングを曖昧にする。
ラリーに入れば対角→対角→突然ストレート。コースで走らせ、**体幹を“乾かす”**ようにスタミナを削る。
実況「青柳、相手の“得意な時間”を与えません!」
しおり「次、前へ。ネットへの“光の一歩”」
翼「了解」
第1セットは6-3。第2セット、相手が強打で勝負を早めると、翼はブロック・ロブ・ドロップを織り交ぜ、重心を上下に引き裂く。
最後は前に出て、ボレー2本で封。
ストレート勝ち(6-3, 6-4)。
翼(心の声)「燈真、見えたか。これは“お土産の設計図”や」
光子(TV前・小声)「うん、ちゃんと届いとる」
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試合後 ― 画面越しの“ただいま”
柳川邸
拓実(テレビ越し)「ただいま(=3回戦突破)。次もゼロから勝つ」
結音(うちなる声)『ぱっぱ、だいしゅき〜(照)』
灯乃「ふにゃ」(=メダル持ってきて)
青柳邸
翼(テレビ越し)「初戦クリア。準々でセルビアに会いにいく」
陽翔(うちなる声)『ぱっぱ、V!』
燈真「うにゃ!」(Vサインの手)
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夜の戦術会議
•卓球: 次戦は中近距離のラリー巧者。台上の“高さの癖”を先に観測→チキータの起点をわざと浅くしてカウンター誘発→逆モーションのブロックで空間奪取。
•テニス: 準々に向け強風時パターンの確認。スピン量多めのアウターエッジ→風下でのセカンド上げ→風上でのリターン前寄り。ミックスのポーチ合図をしおりと再チェック。
結衣「“笑って勝つ”の設計図、更新完了」
しおり「“光の角度”もOK。あとは気持ち」
窓の外、博多の夜風がすこし冷たい。
光子と優子は、それぞれの子どもたちの寝顔にそっと毛布をかけた。
光子「積み重ねた練習が、いま“日常”みたいな顔して出てきとる」
優子「うん。日常を武器にできた人が、一番強い」
物語は次へ――
拓実、ベスト8をかけた“間合いの戦争”へ。
翼、準々でセルビアの鉄壁と“走力の殴り合い”へ。
そして博多のおうちアリーナは、笑顔と拍手で満席のまま、明日の朝を待つ。




