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爆笑三姉妹〜陽翔・結音誕生から、燈真・灯乃、彩羽・悠翔誕生まで  作者: リンダ


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104/145

陽翔と結音、幼稚園入園



初夏:セミとラジオと“水鉄砲ジュピター”


朝、博多。ミーンミン。

光子はベランダで発声、優子はメトロノーム片手にリズム練。

リビングではラジオ公開収録の編集チェック中。


優馬「今年の夏は俺が主役ばい。名付けて“水鉄砲ジュピター”」

—と、3歳の陽翔&結音に巨大水鉄砲を授け、庭で発射テスト。

陽翔「うっちゃー!」

結音「びーむ!」

→ 優馬だけずぶ濡れ。

美鈴「それ、自転はするけど公転しとらん水の軌道ね」

(家族:ズコー)


その夜のラジオでM&Yは新コント「道具は見た!夏休み自由研究編」を披露。

テーマ:かき氷機(直線派)vs シロップ瓶(流体派)vs 氷(儚さ派)。

整骨院送り:213人。



真夏:PayPayドーム、笑撃の前座ステージ


ホークスのデーゲーム前、ファイブピーチ★が前座ライブ。

目玉はニューアルバム曲『夢行き優馬号~久留米の奇跡~夏ver.』。

車掌アナ(美香)「次は 後悔〜、次は 後悔〜」でドームが揺れる。


ゲスト解説スタンド:優子&光子

光子「外野の風、今日は“ムギュ→ポス”の順で受け止めて投げるが吉!」

優子「アナタ誰目線やねん!」

—カメラ抜かれた優馬、うっかりドヤ顔で手を振り、ビジョンに**“地球人一ビッグな男”**の過去テロップ。

ドーム全体:ドッ。

整骨院送り:小波で24名(公式発表)。



名古屋支部:夏休みラッピング列車・再来


東海道線&名鉄に爆笑発電所・名古屋支部の夏休み特別ラッピング。

先頭に陽翔・結音・燈真・灯乃+紳助・春子の“ハイパー誘惑ウィンク&極上の投げキッス6連弾”。

自動放送はM&Y版:

「のりかえは〜“笑いすぎ注意報”が発令中です。サロンパスを貼ってご乗車ください」

→ 社内ざわめき→爆笑→小学生の自由研究に「笑いと健康」を選ぶ子が急増。



博多ドンタクス:ママさんバレー合宿 in 糸島


美鈴(50)率いる博多ドンタクス、夏合宿。

海辺ランニング→砂浜レシーブ→夕暮れミーティング。

美鈴「目標は“楽しく日本一”。笑って跳べば、ブロックは空を見上げる」

新加入組も馴染み、システムは「楽笑らくしょうローテ」。

締めの円陣コール:「ムギュ→ポス!」

(意味:受け止めて、手放す。切り替え最強)


観客席で瑛一(小1)がノート片手に観戦。

欄外メモ:「ぼくも金メダル、ここから」。

未来の第一歩、静かに進行中。



川沿いの夜:花火と幼児化シロップ(?)


晩夏の土曜、那珂川べり。

屋台のかき氷シロップ“ぶどう味”を、M&Yが同時にちゅっと味見。

翼「やめて、その“ぶどう”は危険物指定」

—5分後、幼児化モード・夏期限定ライト版。

光子「つばしゃん、おうまさんして〜」

優子「たくみー、花火あげて〜ドーンって」

拓実「俺、打ち上げ係!?」

花火、夜空で咲く。

陽翔・結音は全力でウィンク、燈真・灯乃は両手で“投げキッス”。

川面がきらきら(=笑いの反射)。


美鈴(花火を見上げながら)

「笑いは、ちゃんと人を強くする。夏がそれを、何度でも証明してくれるね」

優馬「俺の“水鉄砲ジュピター”も強かったやろ?」

全員「そこは忘れていい!!」



エンドロール:夏の置き手紙

•春介&春海:コンクール九州大会へ。合言葉は**「腹筋は温存、感動は爆発」**

•名古屋支部:車掌アナのハスキー声が“夏バテ対策ボイス”として逆に人気に

•爆笑通信:全支部縦断・真夏のリレー配信で同接更新

•M&Y:秋のホールツアー告知——副題「Re:ぶどうフェス」(翼が震える)


最後のカット。

寝落ちした子どもたちにタオルを掛けながら、光子と優子が小声でハモる。


「夏は、笑いと音でできてる」


花火の残響。セミの余韻。

2049年の夏は、やっぱりこの家族らしく——

真面目にふざけて、まっすぐ生きた。





――2049年・春。博多南幼稚園 入園式。

桜ふぶき、かすかにブラスの調律音(春介&春海がBGM係)。客席は保護者で満員。


開幕アナウンス(在園児代表・春海)


「新入園のおともだち、ようこそ〜。泣いても笑ってもOKやけんね〜!」


登場:陽翔はると結音ゆのん


ふたり、壇上中央でぴたりと停止 → 視線をぐるり。

空気を読まずに――同時にスイッチON。


1)ハイパー誘惑ウィンク(左右交互×3)

2)極上の投げキッス(二人で八の字クロス投擲)

3)間髪入れず――うんばぁ砲(乳児期遺伝の必殺・破顔の咆哮)


\ドォォン(観客席:爆笑の衝撃波)/

前列のお父さん、腹筋つって小さく前屈。


司会の先生、なんとか続ける

  

「え、えー……つ、つづいて園長先生のご挨拶……」


──ここで、二人が美鈴を発見

手をぶんぶん振りながら、全力ダッシュ(※兄弟の春介が素早くガード)。


陽翔「おばあ……(ハッ)……えんちょーせんせぇー!」

結音「おばあしゃ……(飲み込む)……えんしょうしぇんしぇい!」


客席:一拍おいて大爆笑。

職員席の若手先生2名、同時に椅子からズルッ。 


美鈴ニコッと「ここでは“園長先生”。でも気持ちはおばあちゃんで、全部受け止めるけん」

会場:拍手 & ズコー。


優子の小声ツッコミ(保護者席)


「“えんしょうしぇんしぇい”は新語確定やね……」

光子「“園笑えんしょう”先生……字面も強い」


園長あいさつ(美鈴)


「みなさん、よう来てくれました。ここは“できた・できる・できそう”を一緒に見つける場所です。

 ではまず、安心の合図――ムギュ→ポス」


(保護者と在園児が、子に“ぎゅっ”→そっと手放す“ポス”のジェスチャー)

ホールが一体になって空気がやわらぐ。


しかし再び――陽翔&結音、やってくる


陽翔「えんちょーせんせい、これあげる」

(胸ポケットから自作“園章バッジ”の折り紙を差し出す)

結音「えんしょうのしょうは、笑うの“笑”〜!」

会場:ドカーン(爆笑の第二波)

先生3名、腹筋に手を当てて膝に手をつく → 保健室へ誘導。


優馬(小声)「整骨院……午後は満員やな」

美鈴「やめんか」


記念撮影コーナー


カメラマン「はい、新入園児さん、前ならえ〜」

陽翔&結音、息ぴったりにウィンク→投げキッス→うんばぁ砲(弱)の三点盛りポーズ。

シャッター音のたびに笑いが弾け、**“今日のベストショット”**が量産される。


代表挨拶(在園児・春介)


「新入園のみんな、よう来たね。ここは、泣いてもええ、間違えてもええ。

 笑って『もう一回!』って言えば、だいたいなんとかなるけん」

(保護者席、うるっと→すぐに笑いへ)


締め:美鈴の一言


「**“園笑えんしょう先生”**として宣言します。

 小さなSOSも、小さな“できた!”も、見逃しません。

 そして――笑いは毎日、必ずやります」

会場:大拍手。


エピローグ


式後の園庭。

陽翔&結音、在園児に囲まれて、三点盛りを求められ20連発。

*先生2名・保護者3名が腹筋ピキッ → 整骨院送り、本日計5名。

(職員連絡:**「笑い過多注意」**の赤札がホワイトボードに貼られる)


優子「まさか入園式で“うんばぁ砲”解禁とは……」

光子「あれは式典特別仕様ライトやけん」

美鈴(園長モードで微笑)「今日から、ここはあの子たちの**“光”と“やさしさ”の練習場**。よう来たね」


桜、ひらり。

笑いと拍手に包まれた入園式は、

園笑えんしょう先生”就任の日として、園の伝説に刻まれた。




――放課後、博多南中吹奏楽部・打楽器パートの部室。

スティックを片づけていた春海が、ふと顔を上げる。


春海「ねぇ兄ちゃん。陽翔と結音、今日幼稚園の入園式やったんやろ?どうやったと?」


その瞬間、春介の顔がニヤァ〜ッと崩れる。


春介「あのな……もう“事件”やった。ハイパー誘惑ウィンク→極上投げキッス→うんばぁ砲の三連コンボ発射や!」

春海「ぶはっ!!」(笑いすぎてスティック落下)

春介「でな、美鈴園長のこと、“おばあしゃんえんしょうしぇんしぇい!”って言いよった!」

春海「あかん……あかん……(腹抱える)それ腹筋死ぬって!!」


――春海、床に転がって爆笑。

周りの部員たちも興味津々で集まる。


クラリネット女子「なになに、何の話?」

春介「入園式の新語、“えんしょうしぇんしぇい”誕生や!」

トランペット男子「園長+笑=園笑えんしょう先生ってことか!」

春海「まさか公式ギャグに進化するとは……(笑い転げ)」


部室の空気は完全に爆笑幼稚園トークモード。

顧問の佐伯先生が通りかかり、ドアを開けて一言。


佐伯先生「……おまえら、練習中に幼児語しゃべっとる場合か!」

春介「先生、これ教育的ギャグです!」

佐伯先生「教育的爆笑やな(苦笑)」


春海、まだ腹を押さえながら――

春海「でも……あの二人がこのままいったら、うちらの“ジュピター”より先に全日本笑撃コンクール出るかもしれんね」

春介「やろ?もう“笑いのジュニア代表”や!」


ふたり、ハイタッチ。

その瞬間、また吹き出す春海。


春海「……“うんばぁ砲”の破壊力、今思い出してもヤバい……っ!」


部室じゅうが笑いの渦に包まれた。

――その日、博多南中吹奏楽部の練習記録には、

「春海・春介、腹筋崩壊につき一時休奏」と書き残された。





――2049年・春、博多南幼稚園入園祝いの夕べ。

場所は、美鈴園長の行きつけでもある懐石料理屋「花ごよみ」。

木の香りのする個室に、小倉家・青柳家・柳川家が勢ぞろい。

襖を開けた瞬間から、すでに笑いの予感しかしない。



第一幕:笑撃の入園式報告


光子「では〜、本日のメインイベント、“入園式の笑撃報告”を始めます!」

優子「はい拍手〜!(パチパチ)」


陽翔と結音が並んで正座。

陽翔「おばあ……じゃなくて、えんちょーせんせぇ!」

結音「えんしょうしぇんしぇい!」

全員:ドッカーン!!(箸持つ手が震える)


美鈴(園長)「ちょ、ちょっとぉ……それ今夜も言うとぉ〜!?(笑)」

優馬「“園笑えんしょう先生”でええやん。肩書き的にも笑い的にも完璧や」

光子「いやお父さん、それ今後職員会議で正式採用されるかもしれんけん」

美鈴「採用せんっ!(笑)」


笑いながら、懐石の前菜が運ばれる。

春の筍と菜の花の白和え、桜鯛の昆布締め。

子どもたちはお子様膳を前にキラキラ。



第二幕:祝い酒と爆笑乾杯


店主が徳利をそっと置く。

「本日はおめでとうございます。特製“花ごよみ純米吟醸”です」


優馬「では……え〜、“園笑”誕生と入園おめでとうの乾杯〜!」

光子・優子「かんぱ〜い!」

美香「あ、優馬さん、もう飲みすぎたらあかんで?」

優馬「大丈夫、今夜は笑いだけで酔える!」


(五分後)

優馬「陽翔〜、将来の夢は?」

陽翔「えんちょーせんせい!」

結音「えんしょうしぇんしぇい!」

優馬「……二人とも、お父さんより立派や」

光子「お父さん、すでに一敗」

優子「いや、ほぼTKOやね」


また全員腹を抱える。

店員さんも思わず吹き出して茶筒を落とす。



第三幕:宴の極み“うんばぁ砲再演”


デザート前、陽翔と結音が立ち上がる。

陽翔「おじいちゃん、おばあちゃん、ありがとう!」

結音「みんな、だいすきー!」


そのまま――ハイパー誘惑ウィンク+極上投げキッス+うんばぁ砲発射!

\ドーン!!/

優馬「ぶはっ!!鼻から吟醸酒噴射!!!」

美鈴「こらっ!店の器がっ!(笑)」

光子&優子「やっぱり血筋やねぇ〜」



第四幕:締めの挨拶(園笑先生)


最後に、美鈴が箸を置いて立ち上がる。

「……こうして家族そろって笑いながらお祝いできること。

それが、いちばんの宝物です。

これからも“笑いとやさしさ”を忘れずに、

この子たちが伸び伸び育ってくれたら――それで十分です」


その言葉に、場が静まり、全員がうなずく。

そして陽翔が一言。


陽翔「おばあ……えんちょーせんせぇ、だいすき!」

美鈴「(泣き笑い)もう、どっちでもよか〜っ!」



この夜の様子は、翌日ファイブピーチ★公式SNSに投稿され、

ハッシュタグ #園笑しぇんしぇい #うんばぁ砲再演 #鼻吟醸事件 がトレンド1位を独占。


――こうして、笑いと愛に満ちた**“入園記念懐石ナイト”**は、

博多の春の伝説として語り継がれることになるのだった。





もちろん。

この流れ、爆笑通信にそのままつなぐと、かなり強いです。

では、**「入園記念懐石ナイトの翌日、爆笑通信で放送された“爆笑インコ一家のお祝いコント”」**として、にぎやかに続けます。



爆笑通信 特別編


「祝・入園!でも主役を食うな、インコ一家!」


翌日の夕方。

爆笑発電所の配信スタジオには、春らしい桜色の飾り付けと、幼稚園帽を模した小道具がずらり。

壁には大きく、


祝・陽翔くん&結音ちゃん 入園おめでとう!


の文字。


司会はもちろん、光子と優子。

その横には、昨日の“鼻吟醸事件”をまだ少し引きずっている優馬と、苦笑いの美鈴。

そして、今日の最大の問題児――いや問題鳥たちが、特設止まり木ステージにずらりと並んでいた。

•父:せきちゃん閣下

•母:せいちゃん姫

•雛①:しらゆき

•雛②:きびまる

•雛③:あわみ


なぜか全員、手作りの小さな幼稚園帽をかぶっている。

だが、その時点ですでに一羽だけ帽子を斜め四十五度にかぶり、妙な色気を出している鳥がいた。


光子「はい出た、今日も朝から方向性を見失っとる鳥がおる」

優子「せきちゃん閣下、その帽子のかぶり方、入園式やなくて昭和のスターやん」

せきちゃん閣下「せきちゃん、かっこいい!」

全員「それは認めるけど方向性が違う!」


スタジオ大爆笑。



第一幕:まったく噛み合わない“お祝いの言葉”


光子「それではインコ一家のみなさん、陽翔くんと結音ちゃんにお祝いメッセージをお願いします!」


まず前に出てきたのは、しらゆき。

白い羽をふわっと揺らし、きちんと一礼する。


しらゆき「にゅうえん、おめでとうございます」

優子「おおっ、いちばんちゃんとしとる!」

美鈴「しらゆきちゃん、えらかねえ〜」


続いて、きびまるがぴょこんと前へ。


きびまる「いっぱいあそんで!いっぱいたべて!いっぱいねて!」

優馬「理想の幼稚園生活やな」

光子「そのへんは優馬さんもほぼ同じ生活しよるやろ」

優馬「俺を園児扱いするな!」


そこへ、あわみが胸を張って登場。


あわみ「おめでとう! そしてカレー!」

一同「なんで!?」

あわみ「めでたい日には、カレー!」

優子「祝いの概念が雑すぎる!」

光子「でも子どもは喜ぶライン攻めてきたな」

陽翔「カレーすき!」

結音「けいおれー!」

優馬「もう正解やないか」


ここまではまだよかった。

問題は、満を持して中央へ出てきたせきちゃん閣下だった。



第二幕:主役を祝え、主役を食うな


せきちゃん閣下は、羽をばさっと広げ、やたら低い声を作って言った。


せきちゃん閣下「本日は……結音ちゃんの入園、まことにめでたい」

優子「おっ、今日はまともか?」

光子「いや逆に怖い」


せきちゃん閣下は、なぜか小さな花束をくわえて結音の前に進み出る。

そして、片足を一歩引いて、完全に“求婚スタイル”で決めた。


せきちゃん閣下

「結音ちゃん……僕のお嫁さんなって〜」


スタジオ、一瞬の静寂。


次の瞬間。


優子「なんば言いよっとーーーー!!」

光子「入園祝いから何年飛ばしとるん!!」

優馬「せきちゃん、お前その展開は早すぎるっ!!」

美鈴「年少さん相手に何を真顔で言うとると!(笑)」


結音はきょとんとしていたが、意味はよくわからないまま、花束だけ受け取ってにっこり。


結音「ありがとー!」

せきちゃん閣下「よっしゃ!!!」

優子「まだ何も成立してない!!」


その瞬間、横からものすごい勢いで飛んできたのが、せいちゃん姫だった。



第三幕:ぷい12連発、開戦


せいちゃん姫は、せきちゃん閣下の前にぴたりと立つと、翼をばたばたさせながら顔を背ける。


せいちゃん姫「ぷいっ!」

また反対を向いて、

「ぷいっ!」

さらに、

「ぷいっ! ぷいっ! ぷいっ! ぷいっ! ぷいっ! ぷいっ!」

止まらない。

「ぷいっ! ぷいっ! ぷいっ! ぷいっ! ぷいっ!」


怒涛のぷい12連発。


光子「出たーーーー!!」

優子「せいちゃん姫の最大奥義、“十二連続ぷい地獄”!!」

優馬「これは重い、これは家庭裁判レベルや」

美鈴「せきちゃん閣下、完全にやらかしとるやん……」


せいちゃん姫は、ふくらんだまま言い放つ。


せいちゃん姫

「ふん、もう知らない!」


スタジオがまた爆発する。


せきちゃん閣下「ち、違うっちゃ! お祝い! お祝いの流れで!」

優子「どこをどう通ったら“お祝い”から“お嫁さんなって”になると!?」

光子「道順が迷子どころか異世界転生しとる」

しらゆき「おとうさん、だめ」

きびまる「それはいかん」

あわみ「まずカレーで落ち着こう」

全員「カレーは一回置いとけ!」



第四幕:火に油を注ぐ雛たち


ここで終わればまだよかった。

だが、爆笑インコ一家がそんなきれいに終わるはずもない。


しらゆきが、せいちゃん姫の横にぴたりと付き、真面目な顔で言う。


しらゆき「おかあさん、ないてる」

せいちゃん姫「泣いてないもん!」

きびまる「でもちょっと目がうるうる」

せいちゃん姫「うるうるしてないもん!」

あわみ「これはカレー不足」

せいちゃん姫「全部カレーで片づけんで!」


光子「雛たちの援護が全方向ズレとる」

優子「むしろ全員で姫を追い詰めよるやん」


せきちゃん閣下はなんとか名誉挽回しようと、慌てて羽を広げる。


せきちゃん閣下「ち、違う! せいちゃん姫こそ、世界一かわいい!」

せいちゃん姫「……」

せきちゃん閣下「宇宙一きれい!」

せいちゃん姫「……」

せきちゃん閣下「銀河級に愛しとる!」

せいちゃん姫「……ぷいっ」

優馬「まだ効かん!」

美鈴「火力はあるのに着地点が雑!」


そこで陽翔が、空気も読まずに無邪気にひと言。


陽翔「せきちゃん、またおこられとう」

結音「ぷいぷいしぇれてる〜」

優子「幼児の実況がいちばん刺さる!!」

光子「しかも正確!」



第五幕:まさかの仲裁役・結音


すると、花束を持っていた結音が、とことことせいちゃん姫の前に歩いていった。

そして、小さな手で花束を差し出す。


結音「いっしょに、なかよしして?」

スタジオが少し静まる。


せいちゃん姫は、その花を見て、ふくらませていた羽を少しだけしぼめた。

せきちゃん閣下も、神妙な顔になる。


結音「けんか、だめよ?」

陽翔も隣に来て、こくこくうなずく。


陽翔「なかよしがよかよ」

美鈴「……もう、なんねこの子たち」

優馬「昨日はうんばぁ砲で店を壊しかけ、今日は和解の天使か」

光子「振れ幅がすごい」

優子「完全に小さな園笑先生やん」


そのひと言に、せきちゃん閣下が勢いよく前に出る。


せきちゃん閣下「結音ちゃん、やっぱり僕の――」

全員「まだ言うな!!!」


せいちゃん姫、再び

「ぷいっ!!」

スタジオ、再び大爆笑。



第六幕:大団円……なのか?


最後は、しらゆきが仕切り直すように前へ出た。


しらゆき「では、みんなでおいわいのうた」

きびまる「さんはい!」

あわみ「カレー!」

全員「そこは“おめでとう”やろ!!」


それでも演奏は始まる。

小さなタンバリン、鈴、そしてなぜか木魚っぽい音まで混ざるなか、インコ一家は大合唱した。


「にゅうえん おめでとう

いっぱい わらって おおきくなあれ」


途中でせきちゃん閣下だけ、


「ゆのんちゃん およめさ――」

優子「マイク切れーーーっ!!」


強制フェードアウト。

スタジオは拍手と笑いの渦に包まれた。


最後にせいちゃん姫が、小さくそっぽを向いたまま言う。


せいちゃん姫「……でも、今日の主役は結音ちゃんと陽翔くんやけんね」

光子「おっ」

優子「姫、ちゃんと締めた!」

せいちゃん姫「せきちゃんは反省文三枚」

せきちゃん閣下「きびしい!」

しらゆき「当然」

きびまる「当然」

あわみ「そのあとカレー」

全員「最後までそれかい!!」



放送後の爆笑通信コメント欄


コメント欄は案の定、大荒れならぬ大笑い。


「せいちゃん姫のぷい12連発で腹筋終わった」

「せきちゃん閣下、毎回ズレ方が斜め上すぎる」

「結音ちゃんの“なかよしして?”で世界が救われた」

「陽翔くんの実況、冷静すぎて好き」

「しらゆきが一番大人」

「きびまるは良心」

「あわみはなぜ毎回カレーに着地するのか」

「#せきちゃん求婚未遂」

「#ぷい12連発」

「#反省文三枚」

「#あわみとカレーはセット」



ラストのナレーション


こうして、

入園祝いの余韻をそのまま引き継いだ爆笑通信特別編は、

主役を祝うはずが途中からインコ夫婦危機一髪コントへと脱線しながらも、

最後は陽翔と結音の無邪気なやさしさに救われ、

春らしい笑いとぬくもりに包まれて幕を閉じた。


そしてこの回は、配信後わずか数時間で再生回数を伸ばし、

SNSではまたしても新たな珍妙ワードが躍ることになる。


#結音ちゃん僕のお嫁さんなって

#ぷい12連発

#反省文三枚

#カレーで解決するな


博多の春は、やっぱり今日もにぎやかだった。






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