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収納が思い通りにいくと、そこはかとなくゾクゾクしてきたりしませんか? あれ? 僕だけですかね。そんなはずないですよね。きっと皆さん感じているはずですよ。


 世の中にはいろんなフェチがいると思います。


 うなじフェチ、足首フェチ、髪フェチ、声フェチ、指フェチ。


 あ。別にこれは僕の好きなフェチではないです。あくまで例えですよ。


 「フェチ」はフェティシズムの略語です。もともとは崇拝的な意味を持つ言葉ですが、執着や性的興奮などの偏向を指す言葉として使われています。


 僕はたぶん収納フェチです。



 最初のきっかけはたぶん漫画です。

 今はもう発行されてないんでしたっけ?

 小学○年生っていうタイトルの月刊誌。

 毎回いろんな付録がついてる子供向けの雑誌です。

 あそこにキッチョメン石神井先生っていう漫画が連載されてたんです。


 ほらほら、わからない人は調べて調べて。ちゃんと検索すると出てくるから。



 絵はね、あんまり好きな絵ではなかったんです。でもなんか見ちゃう。


 貧乏性だから買ってもらったものは隅々まで読んでました。読まないで捨てたらもったいないし。


 でね、ほんの少しブルースだったりシュールだったりで、ついつい気になってしまうストーリーだったんです。



 で、たぶん遠足の回だったと思うんですよ。


 その時のキッチョメンのリュックの中身がものすごくシステマティックに収納し尽くされていて、感動しちゃったんですよね。


 すげぇ! キッチョメンすげぇ! って。


 計算し尽くされた収納術。少しの隙間も無駄にしない。その整合性の取れた美しさに心を奪われてしまったんですよね、幼い頃の僕は。



 だから僕もね、荷造りとか収納にはちょっとこだわってたりするんです。


 前の回でアルコールストーブ買ったって話したじゃないですか。


 最終的にはそれとケトルとカップとドリッパーと豆とミルと水を装備して渓流に僕は立ち向かうことになるわけなんです。

 たぶんウィンドスクリーンも必要かな。


 それを可能な限りコンパクトにしてボディバッグに納めて移動したいわけなんです。


 配置を空想するだけで楽しくなっちゃいますよね。

 どんなバッグにしようかな。

 考えるだけでワクワクしちゃう。


 ポケットがいっぱいあるやつがいいかな。

 カラビナで吊るしたほうがいいかな。

 素材は何がいいかな。


 もう楽しくて眠れなくなります。



 実は後追いで購入したケトルが、注ぎ口のついたコッヘルみたいな形状だったんで、試しにアルコールストーブ入るかなあって入れてみたんです。




 以下、小芝居が入ります。





ケトル:嫌! やめて! 無理よ! そんなに大きいの入るわけないわ!


アルコールストーブ:何言ってんだよ。こんな大きな口開けて欲しがってるくせに……。


ケトル:違う! そんなの嘘よ! いい加減なこと言わないで!


アルコールストーブ:ほらもう半分入ったぜ……。


ケトル:いや! やめて! お願いやめてぇぇ……!


アルコールストーブ:おいおい、余裕で全部入ったぜ。分かるか? 奥までずっぽりだ。締まりも最高だぜ……。


ケトル:嫌ぁ……やめてぇぇ……!

    あぁん♡ らめぇん!




 はい、お粗末様でした。


 突然の三文芝居でお送りしましたが、十分ゆるゆるな隙間を残し、余裕で蓋まで閉められることが分かりました。(閉まりも最高)


 いれられるところへいれていくのが収納の基本です。



 これで抜けたらあなたも立派な収納フェチですね。



 ようこそいらっしゃいませ。

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