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異世界で始める白猫少女との二人暮らし ~だったのは最初だけ。最強の悪魔女が美少女ハーレムの主になって神々と世界を従えるチートな日常譚~  作者: こみやし
【第十一部:新秩序構築編】56.白猫少女と準備期間

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56-08.神話の再現


「悪いけど手は貸せないの」



 アマテラス様は挨拶も抜きに開口一番切り出した。



「抗争中なのよ。バカ弟と」


 えぇ~……。


 アマテラスとスサノオってまだ喧嘩してたの? 神話の時代から? 現代に至るまで? ずっと?



「相変わらずね。あなたたち」


「あんたに言われたくはないわ。恩知らず」


 アマテラス様はギロリとメグルを睨みつけた。


 どうやら喧嘩別れしたという話も本当らしい。


 とはいえこの場で争うつもりもないようだ。



「アマノ。ウズメ。あんたらどっちかここに残りなさい」


 なんだかやたらと露出の激しい二人の少女神が現れた。



「そう。ウズメが残るのね。いいわ」


 少女神の片割れが私の方へと近づいてきた。



「メグル。あんたに任せてやるわ。精々上手くやりなさい。それで手打ちにしましょう」


 最後にそう言い置いて、アマテラス様はアマノと呼んだ少女と共に姿を消してしまった。どうやら船に戻ったらしい。


 残されたのはウズメと呼ばれた少女神だけだ。



「一方的ね。私が許すとは言ってないじゃない」


「もういいじゃん。許してくれるって言ってるんだし」


 メグルの負け惜しみじみた呟きを諌めるマグナ。



「何で喧嘩したの?」


「たいしたことじゃないよ。アマノイワトの増築案で揉めただけ。所謂方向性の違いってやつだね。メグルはロマンに走りすぎるところがあるから」


「私だけじゃないわ。あいつだって気に入っていたのよ。それを土壇場になってひっくり返したのよ」


「アマノイワトはアマテラス様の持ち物でしょ?」


「何よ様って。なんでアマテラスだけ様付けなのよ」


 ……なんとなく?



「小春ってミーハーなのね」


 そこはほら。しゃーなくない?


 じゃぱにーず・すぴりっつ的にはさ。



「よかったじゃない。向こうはお近づきになりたいそうよ」


「(こくり)」


 ウズメさんがメグルの言葉に頷いた。



「ありがとう。よろしくね。ウズメさん」


 界賊について色々聞かせてもらいましょう。



「(こくり)」


 ウズメさんが私の手を取った。



「え……? これって……」


 パスを繋がれたの……? 何故そんなことを?


『婚姻よ~♪』


 ……は?



「あら。小春ったら知らなかったの?」


 メグル!? 気付いてたの!? なら先に言ってよぉ!



「あなたはサルタヒコとして認められたのよ」


 サルタヒコ? 確かアメノウズメと結婚した神様だっけ?



「まさか……よくあることなの?」


「ええ。アマテラスは側近にアマノとウズメの名を与えて連れ歩くの。これはと思った相手には嫁として送り込むのよ」


 えぇ……。



「だから尚の事彼女は討てないのよ。中央の連中もね」


 ……あっちこっちに親族を作っていると。そうして繁栄を盤石なものとしてきたのね。


 根付くべき世界を持たずに放浪する民としては、必要な処世術なのかもしれない。


 ……それはわかるんだけれども。



「どうしてそういう事を先に言わないのよ」


「うっかりしていたわ。ごめんなさい」


 そう言われたら、これ以上は言えないけどさぁ。



「(?)」


 どうしてウズメさんが首を傾げているのかしら。


 そうしたいのは私の方だと思うのだけど。



「まあいいじゃない。歓迎してあげなさいよ。折角情報源の方から心身を捧げてくれると言っているのだから」


「メグル。わざとでしょ」


「ウッカリよ。言ったでしょ」


 白々し~。



 ところでウズメさんは話せないのかしら?


 まだ一言も喋っていないのよね。



「待って。ウズメさん。ストップ。その手を止めて」


 何故か脱ぎだそうとしたウズメさんの手首を握って制止する。



「(?)」


 何故首を傾げるのか。



「小春がジロジロ見ていたからでしょ」


 真意を測りかねていたからね。他意は無いわ。本当よ。



「シーちゃん。メタモルステッキを渡してあげて」


『イエス。マスター』

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