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パート15
困った。残り30キロほどのところで、まさかのエンコ。
エンコって何だ?知らない言葉だ。まぁいい。車が突然止まってうんともすんとも言わない。さっきまで快調だったのに…。
携帯電話で…誰をよこせばいいんだろうか?警察?いやわからない。
でもとりあえずそれしかないか。知り合いがいるわけでもなし。
すると、スルスルッと後ろからトラックが寄って来た。
「きゃっ」
「きゃってダンナ…、どうしたんだい?」
「車が急に止まっちゃって、あと一時間で高崎に行かなきゃならないのに」
「どれどれ、あーこりゃ、ガス欠だよ、ガソリンがない」
「えっ、ガソリン?」
「ほらこのメーター、キーをひねってもEのままで、ほら、黄色いランプがつく」
「な、なんて事、Eって何?」
「エンプティ、空っぽって意味だ。ダンナ、英語はからきしかい?」
「た、たまたまよ。たまたま」
「まぁ、みたところマニュアル車だし、無免許ってことはなさそうだな。どうする、ダンナ、スタンドまで乗せようか?」
「たっ、高崎まで、乗せて!」
「いいけど、車はどうすんだ?捨てるのかい?」
「捨てるわ、こんなポンコツ!」
「ヒュー!、やるねぇ、じゃあ高崎まで行くぜ!」
「神様!どうか間に合って!」
どうなるんだ、俺のダイハツ!、とんだ小道具扱いだよ!、まだローン終わってないよ!




