表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
乙女ゲームは終了したのに帰れません〜ハッピーエンドの後に、ひとりぼっちになったヒロインですが、自分の力で生きていきます〜  作者: 国枝 彩乃
研究所編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

87/87

エピローグ

 ゴツゴツした山間部を二台の馬車が走っている。一台は研究所のエンブレムの付いた黒塗り。後ろを走るのは機材を積み込んだ荷馬車だ。

 ——あまり木がないのね。

 ハイレーナは窓から連なる山々を見ていた。岩場が多い街道なのに、揺れが少ない。

「もう二週間にもなるのに、本当に疲れが出ませんね」

 正面に座る、声の主に顔を向けた。

「でしょう?やはり揺れないものね」

「さすが、レーナ博士の開発されたやつは、耐久性も今までとは段違いですよ」

 ふふふと笑って、青年を見る。

「この坂を馬二頭で走るんですから。いやぁ僕も早くこんな成果を出したいなぁ」

 フィラ蛾の巣開発プロジェクトに参加して、三年。この馬車はやっと完成させたタイヤ、フィラン外輪を装着している。

「ラナスの王都から結構離れているんですね」

「鉱山の遺跡のすぐそばにあるんだもの。でも、もうそろそろ着くんじゃない?」

「ああ、新しい挑戦ですね。僕、頑張ります。ご指導、よろしくお願いします」

「大丈夫。メイトは優秀だもの」

 青年は顔を赤らめて帽子を握りしめた。

 

 少しずつ馬車の速度が落ちていく。窓へ視線を移すと、研究所の建物と鉄の門が近づいていた。高鳴る胸を抑えるように、深く息を吸う。あと少し、もう少し。

 鉄の門が開かれ、速度を落としたままの馬車が通過する。そのまましばらく走って、止まった。

 ハイレーナは深い息を吐いて、馬車の外へ一歩踏みだす。青年の声がしたが、もう聞こえない。ハイレーナの視線の先にいるのは大股で歩いてくる、もじゃもじゃ頭の背の高い男。長い腕がふわりと広がる。

 それに向かって、一気に駆け出した。



長い間、お付き合いくださり、ありがとうございました。

初の小説を完結できて幸せいっぱいです。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。


番外編では本編で書ききれなかった、裏話を一話完結でお届けしています。そちらもどうぞお楽しみに。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ