第98話 外伝⑭ 金で極道に売られた女二人、立派な姐と若頭妻になります。
私、白川香と、川野遊佐は立派な姐&若頭妻になるべく、姐さんと若頭の奥様にお話を伺った。
姐さん曰く、「茜ちゃんにも聞かれたんだけどねぇ、私はそんなに立派な姐じゃないよ?姐さんの心得?そうだなぁ。組と組員を大切にすることかな?もちろん家族も大事にするよ。そのくらい懐の大きな人がたくさんの組員に愛されるんだと思う。っていうか懐が大きくないと愛されないかなぁ?物理的には、強くないとね。基本的な護身術はできないと私の場合三代目の迷惑になっちゃうからね。組長をどこまでも労う懐の大きさも大事だよ。姐になるならね。あとは、着物の方がいいかな?着付けが出来る方がいいかな?そんくらいだよ?参考になった?」
思ったよりも精神論的な部分が多くてビックリ。
とにかく組と組員を大切にするのかぁ。姐さんは三代目が大切にしているものを守りたいって思った。って言ってた。
私は大和が大切にしているものを守りたいと思うかな?
若頭の妻として、蘭さん…は仕事で忙しそうだから、大輝さんにお話を聞いた。
「そうだねぇ、妻として若頭を労うのが一番の仕事かな?大志さんは茜さんに無理させないようにってしてたみたいだけど、うちは逆かな?若頭が求めるがままにこの体を差し出してたように思う。あ、もちろん家族計画とかしてたんだよっ!参考になったかな?」
正直に言うと、あんまり参考にはならなかったけど、それでもこの組・組員を大切にすることが大事だという事はわかった。
確かに、姐さんは組員をよく見ていて、怪我をした組員には「早く蘭さんに診てもらいな」って言うし、大切にしていることがわかる。
なんか大きな家族みたいですごく居心地がいいと思った。それでいついちゃったんだけどさ。
「茜ちゃんが料理上手になって組員との距離が近づけば…って思ってたみたいだけど、違うんだよ?自分の得意な方法でいいんだよ?茜ちゃんは酒飲み大会やったんだっけな…。茜ちゃんの圧勝。翌日二日酔いの組員が多数いる中で、爽やかに朝の挨拶するの。蘭さんに「手加減しなさい!」って怒られてた。酔わないんだって。いつもストレートでウォッカを飲んだりしてるみたいだよ?そういう組員との距離の縮め方もあるんだよ?だから肩肘張らなくていいと私は思うんだ。因みに、私が得意なのは帳簿を読むこと。地味でしょ?あんまり使われないんだけど、ここぞという時に使われて重宝するんだよね~」
そっか、二人して肩肘はりすぎていたんだ。もっと楽に考えていいんだ。私が得意なことはなんだろう?大和にでも聞いてみようかな?
若頭の妻としては、組員との距離が離れすぎないようにした方が無難みたい。
二人して肩肘はりすぎてたなぁ。




