第99話 外伝⑮ ユキと大雄
「もう姐さんがこの組に来て結構経ちますな?二人の間に御子の予定とかないんですかい?」
余計なお世話だ、この赤川の古狸。
俺はユキがこの世界に馴染むように馴染むようにと生活をともにしているんだ。いきなりガッツクのはそこらのチンピラがするようなことだろう?
そう思っていたのに、この数カ月で少しずつだがユキに変化が出てきた。
まず、普段から和服を着用するようになった。まだ着付けが完璧じゃないのかなんだか少し着崩れているところがエロイ。組員には「見るな!」と言いたい。
口調が変わってきた。何を参考にしているのだろう?そこらの女とは違う。
さらには、シナを作って俺にしなだれかかるようになった。俺の理性を試しているんだろうか?昔の事を思い出してくれたんだろうか?
「ユキ、お前は俺のことをどう思ってるんだ?」
「私を救ってくれた大切な人だと思ってるよ?」
恋とか愛はないのか……。
でも、そのうなじは確実に赤く染まっている。シナを作るのも恥ずかしいのか。演技だもんな。
「俺はユキの事が大好きだ。いつまでもどこまでも一緒にいたい」
ひどく驚いた顔をしていたけど、俺の本音だ。
ユキは自分はただ金で買われただけだから…とか思ってるんだろうな。
金は大義名分で、ユキが本命だ。ユキをこの手に入れたかった。連れ去っただけでは誘拐容疑がかかるだろうから、金を使っただけのことだ。
ユキが俺のことを想ってくれていない以上は俺は無理矢理どうこうする気はない。が、しかし目の前の着物の合わせから覗くユキの胸は触らせてもらう。これでも健全な24才だからな!
「あっ、大雄さんっ!」
「夫婦だからな」
そうは言ってもそれ以上のことはしない。ユキが俺を求めるまでは…。
そんな中で俺は昔のユキの事を思い出したりして、ユキに触れない日が続いた。
ユキは着物も上手く着る事ができるようになったし、口調も『姐』っぽい。俺にシナを作って寄りかかったりもする。そんな中でだ、ユキの方から上目遣いで、「私に触れるの飽きちゃったのかなぁ?」などと言われてみろ!俺の中の理性さんがどこかへ旅立ってしまった。
奇しくも、隣の寝室には二人分の布団が敷かれている。理性さんがどこかへ行ってしまった俺は獣のようにユキを求めてしまった。
「ユキ、後悔はないのか?」と何回聞いた事か。
それからというもの、俺がユキを抱くのはもはや日課のようになった。大斗が言うように揉んだだけで胸が大きくなると言うなら今頃ユキの胸は超爆乳だろう。
ユキが俺に甘えて来てくれることもある。俺を求めてくれることもある。それだけで俺は大満足だ。俺だけの可愛いユキ。これからずっと俺だけがユキを可愛がる。こういうのを独占欲というのだろう。
そんなある時にユキから恥ずかしそうに言われた。
「妊娠してるかもしれない……」
頭の中は真っ白になったが、そういう行為はしているわけで年齢的に子供がいてもおかしくないし―――と頭の中がぐちゃぐちゃになった。
その後の俺は子供に恵まれ、孫にも恵まれ、幸せな人生となった。まだ生き続けるし、ユキを愛し続けるぞ!
俺が可愛がってる成果か、ユキは見た目がピッチピチだ。俺もそんなに老け込んでいないことだろう。




