第66話 祝・四代目襲名
「なんてことがあったのよ。新橋?あの女たちの動きを止めてくれる?」
「承知しました。全く運よく大輝さんが出社してたから大事に至りませんでしたが、そのようなことが……。明らかに当人がイメクラに行ってつかんだ情報でしょうね。それもSM部屋」
バーコード親父がイメクラでの仕事の相手になるのか。それは嫌だな。死ぬか、バーコード親父かの二択だったら、死ぬかも。
「俺も引退してないで、たまには白虎商事の方にも顔を出すかな?」
「ですと、秘書である私もお供します!」
新橋は忠義心強いなぁ。
「組の方はどうするかなぁ?大志はまだ危なっかしいんだよなぁ。一応組長の座は大志に譲るかな?俺は楽隠居したいし。もうすぐ還暦じゃねーの?でな、俺は会長になる!組長の上だな。俺は14才からず―――――っと組長してるし、いい加減組長の座から下りてもよくね?」
「気持ちはわかりました。ですと、大安吉日の日に大志さんの四代目襲名式を行いましょう!」
「それって何やるんだ?」
私に聞かないでよ~。私は元・カタギなんだから。
「俺は降って湧いたように三代目になったからそういうの知らないんだよな」
「そう言えば、私も知りません」
「『俺からタスキを大志に渡す』とかでよくね?慣習作ってしまえばいいんだよ」
だからって適当すぎますよ、大雄さんー。
「『お二人の指先をちょっと切って、血を混ぜる』とかの方が極道っぽいですよ?」
「よし、新橋の案でいこう!」
適当だなぁ……、仕方ないけど。
来る大安吉日。大志の四代目襲名式が行われることとなった。
傘下の幹部たちが勢ぞろい。私も茜ちゃんもきちんと挨拶。特に茜ちゃんは今後お付き合いをしていく人たちだから、きちんとしてる。
新橋が適当に作った方法で襲名式が執り行われた。
「これより、四代目として益々精進していく」
と大志は言った。
こそっと「今からじゃ遅いんだよなぁ」と大雄さんが言ったことは黙っていよう。
年が明けた。大輝の妊娠も発覚。
「川野!お前……まさか、ミニスカポリスとかセーラー服とかイメクラ的な大輝と……」
「……」
当然無言を通すだろう。「はい、楽しみました!」とは言えないだろう。と言ってもキスマーク一つつけなかったのは偉いと思う。つけちゃったら作戦に支障が出るからね。
「朔斗君、おめでとー!大斗に弟妹が出来るんだね。私は女の子がいいかなぁ?ほら、孫に女の子いないから」
「大志に頑張ってもらえば?」
「そうだけど。茜ちゃん、いいかなぁ?」
近くに茜ちゃんがいたので茜ちゃんに言ったら、顔を真っ赤にして逃げられた。
「初心いですね」
「そういう所が大志、好きなんだろ?」
「多分そう思います」




