旅立ちの朝に
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「本当にここからいなくなっちゃうんだね…」
ある朝、自室から出立する支度を進める私を見ながら親友は言う。
しかし彼女にそう言われると、付き合いの長い身としては嬉しいような申し訳ないような。
「まぁ、嫁入りだからね。仕事は続けるけど」
「辞めないの!?」
「辞めないよ、死ぬまで続けるつもり」
「それって副団長は何も言わなかったの…?」
少し意外とでも言いたげな、怪訝な表情でニコは問うてくる。
確かにそれに関してはまぁ、一悶着はあったのも事実だ。
「みっちり話し合った上でもぎ取ってきたから大丈夫。私の目標は変わらないもの」
「…副団長をこれからも護っていくの?」
「うん。それだけは譲れない」
これだけは、譲ろうと思うことはない。私の中の生涯の目標だ。
ルカを護って、死ぬまで生きる。
彼を支えられる自分であり続けること。
私の人生の命題であり、生きがいでもあるからこそやめるつもりはない。
「ぶれないね…ちょっと呆れた」
「今更? わかってたでしょ?」
「わかってるから呆れてるの」
「そう言われてもなぁ…私は一生あの人が好きだもの、変わらないよ」
ルカは私の人生を変えてくれた人。
私が支えたい人で、私を支えてくれる人。
彼を一生愛していくと思うし、そうしたいと願ってる。
世界のどんな誰より譲れない、唯一の人だから。
「妬けるねぇ…あたしも付き合い長いんだけど?」
「ごめん…って私の言葉の意味わかってて言ってるでしょ」
「どうかな? 泣きべそかいてるイザベラを励まし続けた長年の苦労を思い返してただけだよ」
「ちょ…! 泣きべそかいてたのはニコだって同じでしょ!」
何かって怒ると暴れ回った後で泣くのがニコなんだもの、私も散々助けてもらったけど私もその分ニコを宥めてきた!
「そうだよ。お互い泣きべそかいて、笑い合って、買い物も行って、訓練して遊んで…一緒に生活してきたのに今日いなくなっちゃうんだもんね」
「ニコ…」
「前世の話だって最初に話してくれたのはあたしにだった。ずっとそうやって、一緒にいたのに」
そう言って不貞腐れるニコは、私から視線を逸らしている。
でもそれはきっと泣きそうだからだ。彼女はいつも涙を堪える時不自然に視線を逸らす。
「って言う割に、最後まで私の名前呼ばなかったよね」
「異世界転生者だってことを周りに言うつもりがなかったみたいだったから…それに案の定前世を知った人は“セナ”って呼ぶでしょ? じゃあ“イザベラ”は? って思うじゃん」
「…!」
なんだその理屈、って思った。
そういう変に思慮深くてちょっと偏屈なところはとても彼女らしいけど、やっぱりひねくれすぎているような?
「っ、ふ、はは…っ」
「ちょっと、笑わないでよ!」
「ごめ…だってニコが変な意地張るから」
「張ってない! もう! 笑ってないで行ってきなよ、副団長待ってるんでしょ!?」
「そうなんだけど…あははっ」
嬉しくて笑いが込み上げてくるというのは、どう言葉にしたらいいんだろう。
ずっと変わらないニコが大好きで、きっとこれからも一番の友達だ。
そう考えると、やっぱりこの部屋を出るのは寂しいな。でも、それでここに残るというのはきっとニコも納得しない。
だって泣くのを堪えて皮肉を言う彼女を見てしまったら、その気遣いを無碍にはしたくないって思うもの。
「はー…もうニコ大好き。絶対昇進しても部下として引っ張り上げるから」
「え、それはやだ」
「なんで!?」
「だってイザベラ人づかい荒いんだもん。やだよ一緒に書類整理するの」
眉間に深い深い皺を寄せてニコは言う。
そんなこと言わなくてもいいじゃん、資料室の整理する人いないんだから仕方ないでしょ?
せっかく半年前の戦とここしばらくの功績が実って、私は上位騎士への昇格が決まったと言うのに散々な言いようじゃないか。
「えぇー…ニコが頼りなのに」
「いやだよそんな頼られ方。副団長とやってたらいいでしょ」
「あの人にそんな暇があると思う?」
「…」
真面目に返答したら黙られてしまった。ボケた方がよかっただろうか。
「あーもー! わかったわよやればいいんでしょ?」
「さすがニコ! わかってる!」
「囃すなっ」
そう言ってぎゃんぎゃん盛り上がって、最後にはしょうもなさのあまり笑い合ってしまった。
しばらく笑ってそのあとで、小さな沈黙が訪れる。
「はぁ、もう。もっとちゃんと見送ってあげたかったのに」
「いやだよそんな湿っぽいの。明日会えないみたいじゃん」
「それを言ったらあたしは今日から一人で寝るの。わかったらとっとと行きなさい」
しっしっ、とニコは手で埃を払うような仕草を取って私を厄介払いしようとしてくる。
ちょっと意地っ張りなのが、彼女のなりの優しさ。
「…うん、行ってきます」
そう言って私は、手提げカバンを持って部屋の出入り口に向かった。すると、ニコの手が私の服の裾を掴む。
思わず振り向くと、ニコはそっぽを向いたまま必死に私の服の裾を握っている。
「幸せに、なって」
「うん」
「…また明日ね」
「うん、また明日ね」
「…っ」
それでもニコはちゃんとこっちに振り向いて笑って、服の裾を掴んでいた手を離すとそのままその手を振ってくれた。
「…っ」
私もちょっとだけ泣きそうになったけど、必死に堪える。
そして笑い返して、長くニコと生活してきた部屋を出た。
***
すっかり話し込んでしまったと急いで寮を出る。手荷物以外はもう馬車に積んであるからいいんだけど、予想より迎えにきてくれたルカを待たせてしまった。
今日から私は、ルカの実家であるキャリントン家の屋敷で生活しながら騎士として働き続けることになっている。
なので今まさにルカが王城の敷地の外まで迎えにきてくれているのに、ニコとの別れは予想より遥かに名残惜しいものだった。
「いけないけない…!」
急いで寮の玄関で靴を履き替えて出入り口から飛び出す。交換した靴は持っていって後で処分しよう。
しかしそんなことをぼんやりと考えている暇はない、急がなくては。
ルカの家に行くのは三度目、しかもこれから生活すると言うのに粗末な格好はできないと気合を入れておしゃれなスカート履いたら走りづらいな。でも走らないわけにはいかないし…
「わぷ!?」
考え事をしながら走っていたら曲がり角から出てきた何かにぶつかった。しかし当たった感触的には人間だ。なので痛む鼻を押さえながら慌てて謝る。
「ご、ごめんなさい! 急いでて…」
「構わない、それより大丈夫か?」
謝った相手の声は聞き覚えのある声だった。これではまるでここにきたばかりの頃のようだと思いつつ、ちょっと恥ずかしいとも心のどこかで考えて頭を上げる。
「大丈夫…ごめんなさい」
「構わないと言ったろ? 遅いから心配していたんだ」
「さすがに、ニコとは長いこと一緒にいたからちょっとね…」
思い出すと少し泣きそう。今から目を腫らすのは絶対に良くないのに。
「それは少し妬けてしまうな。君が大切なのは僕だけじゃないとわかっていても」
「う…嫌…?」
「いいや? 少し意地の悪いことがしたくなる時があるというだけだ」
「い、意地悪…!」
私がぐぎぎと悔しさに顔を歪めていると、彼の口元はニコりと笑った。しかし私にはわかる、いま彼の長い前髪の奥さえ満面の笑みであろうことが!
悔しい! 意地悪!
私が手玉に取られている!
「ほら、行こうセナ。父上たちを待たせてしまっている」
「あ、ごめんなさい。急ごう」
彼の言葉に一瞬どこかに飛んでいきかけた目的を思い出して歩き始めると、彼の手が私の手荷物を回収し、そのまま私と手を繋いだ。
「荷物は持とう。そのままではまた何かにぶつかりそうだ」
「そ、そんなことは…」
「ある。ここにきた初日に僕に体当たりをしてきたのは誰だったかな」
「それ覚えてるの!?」
てっきり忘れてると思ってたのに!
あ、あんな恥ずかしい過去を覚えられているなんて脳が沸騰しそう。
「覚えているさ。随分と挙動不審だったからね、正直不審者かと思って声をかけたんだ」
「ご、ごめんなさい…」
だだだだってあの時はルカが近くて本当に心臓がうるさくって平静保ってるなんて無理で死んでしまいそうだったから仕方ないね!?
しかしそれを思い出してしまうと、気がつけば随分と慣れたはずのルカの前髪の奥に意識が行ってしまう。
だって本当に綺麗なんだもの、あの新緑の瞳は…どことっても綺麗なんだけど、つい瞳に目が行ってしまう。
「?」
「あ、いや…なんでもない」
「…」
じっと見ているのは良くないとハッと気づいて目をすらす。すると、
「きゃ!」
静かに壁に押し当てられた。
なにがどうしたと上を見上げると、彼がこちらを見下ろしているので、自然と前髪の奥が視界に入る。
そして、新緑の瞳が私を確かに見ていた。
「!!!」
途端に激しくなる動悸に困惑する。
まって! その下から見るのは初めてでは!?
し、下から見上げてるから視界に入る彼の瞳にハイライトがない…!
若干病み目みたいになってるのかっこよくない?
え、やば、死ぬ。
「…」
あまりの魅力の脳がスクラップになっているのを感じる。しかし視線は彼に釘付けになったまま、完全に固まっていた。
「…ここまで反応するとは思ってなかった」
「わたしはるかがやんでれになってもあいせる」
「やん…? 何を言っているんだ?」
「かっこよくてしぬ」
もうだめだ、日本語が崩壊している。しかしルカが好きだしかっこいいから仕方ない。
でもあれ、なんでこうなったんだっけ…?
「はっ!」
「ようやく正気になったかい?」
「そうだよ、早くお屋敷行かなきゃ!」
早くお屋敷に行かねばいけないと飛び出そうとするも、なぜか彼は私の手を取って引き留めた。
「だから、そうやって飛び出したらいけないと言っているだろ? 一緒に行こう」
「え、ってことはこのまま移動するの?」
「いけないか?」
「ダメだよ! ここまだ城内だよ!?」
城内、つまり王城の敷地内である。それはすなわち私たちの職場だ。
公私混同ダメ絶対。
「今はプライベートだ。ほら、行こう」
「そ、そうだけど…ってまって」
私は彼に少し手を引かれるような形で歩き出す。少し機嫌がいいように見える彼を見て、同時に彼の変化を感じていた。
これから先、未来や運命がどうなるかはわからない。
でも、漫画がハッピーエンドで終わって次の段階に進むように、私たちも新しい一歩を恐れず踏み出すことが大切なんだと、彼を見て思った。
彼が幸せそうなのは本当に嬉しい。
だからこれからも彼を支えていける存在でありたいから、
「君とこうして歩くのは夢みたいだ」
「やだ、私みたいなこと言うの?」
「そうかもしれない。僕は、今をとても幸せだと思えるんだ」
だから私も、貴方と一緒に幸せになろう。
世界で一番、幸せになるんだから!
「私も、幸せだよ!」
終
はい、ということで完結しました「私が貴方を死なせません!」(元タイトル「【長編版】 転生したら悪役令嬢だったけど騎士になって死ぬ予定だった推しを救ったら何故か執着され始めました」)はいかがでしたでしょうか?
短編の約2万8千文字から約19万文字まで膨れ上がる大幅な加筆修正を加えて長編として完結させました
書きたかった部分は概ね短編の方に入ってはいるのですが(ほぼ主人公がルカを引っ叩くシーンと設定)、なんかランキングが若干跳ねたのでちゃんと長編にしてオチをつけてみました。まとまったので安心しています
以下安定のクソ長後書き↓
この話は夜寝れなくて手癖で書いたなんもよく練ってない話です
短編版の元のテキストデータは携帯のメモ帳です。基本的に短編でもきちんと書きたい話は縦式君を使っているので、どれだけ何も考えていないかがよくわかりますね
それを長編化するにあたって色々設定を足したり辻褄合わせたりしました
長編化するにあたって追加したエピソードもいくつかわざと語っていない(主にサブキャラ関連)ですが特に語ることはないと思います。続編をかく予定がないので
この手の話はいくらでもまだ続きが書けるのですが(本人たちの関係が成熟し切っていないので)、この話はシリーズ化させず完結させる前提のものとして書いているので、劇中劇である漫画『神託の剣』完結に合わせて〆としました
気が向いたらエピローグくらいは追加するかも…多分
冤罪令嬢を読んでいる方々からすると、びっくりするくらい闇要素少なかったと思います
ヤンデレに対して話の長い三日月がヤンデレを書いていない…!? とびっくりしている方は流石にいないと思いますが、まぁヤンデレ以外も書くよ。過去作でも書いているし
ヤンデレが一番属性として好きなだけで
ただヤンデレものはホラーに片足を突っ込んでいる分頭を捻らないといけないので、そういう意味でもこの話は本当に頭使ってないです
いつかヤンデレとチェイスするような話を書いてみたいですね
主人公は本当に書きやすいキャラをイメージして書いています
なのでしゃべり言葉の表現として現代ネットスラングとか比較的よく使うし、何かあると心臓が死にます(マンボウ耐久力のオタク)
忠誠心高くて犬っ気が強くストイックなのは私の趣味です。主従ものが好きなので
一方で本当に書きづらかったのはレオ。圧倒的にレオ
なんでって、俺様キャラに対する引き出しがないから
「俺様キャラってどうしたらいいんだよぉ!」って叫びながら書いてました。あいつはいまだにあれでよかったのかわからん
後半に戦闘描写を入れたのは趣味です
私は、ですが…どんなジャンルであろうが戦うならしっかり戦ってほしいし、その描写に意味がある様に描いていけたらと思っています
戦闘回を入れた理由はいくつかありますが、一番の理由は主人公が騎士という戦う仕事だったからです。戦う仕事なのに戦わなかったら嘘やろ。説得力ないわと思います
しかしこれはあくまで私の意見なのでそれぞれの方に考え方はあると思います。シリアスな戦闘はノイズって人もいるでしょうし、今回の話だと戦闘長すぎとかね
そういう意味も含めて、この物語はとにかく私のエゴです
ルカの戦闘が入れられなかったのはそういう意味だとちょっと残念ですね
以下ではざっくりと登場キャラの小ネタ話をしようと思います
主人公
尊死しやすいオタク。ルカ推しだが推しカプはケントとエルシィの組み合わせ
ルカなら基本なんでもかっこいいと思っているが、ルカに関する二次創作は虚しくなるのであまり手をつけない
生前は数の多くないルカのグッズを片っ端から集めて保管していた。ウエハースとガムとグミはもはや日常のおやつ(たとえレア度ノーマルの景品でも出ない時は出ないため)
イザベラの体に転生して最初に驚いたのはどんな服も似合うこと。美少女ってすごいと思った
イザベラ・アンブローズ
長い黒髪と赤い瞳を持つ悪役令嬢
死ぬほど冷たい性格で社交性は皆無だがファンが多い
実は主人公が炎魔法を扱えるようになるまで時間がかかったのは体と魂の形が一致していないからで、イザベラは何も教えなくても炎魔法ならなんでも使えます。努力知らずのお嬢様です
冷たいがプライドが高いため他人を見下すようなことはしない
ただエルシィのことは本気で嫌い。善人ぶりが嘘くさく見えて気持ち悪いから。ケントとの関係を抜きにしてもイザベラはエルシィが嫌いです
ルカ・キャリントン
後ろ向きヘタレマン。ただ腹を括ると頑固
まぁ腹括ると意思が固いのはヘタレキャラにありがちな設定かなと思います
後ろ向きが行きすぎて他人がどうでもよくなっている人なので仕事人間です。休みは飾り
最初は片目隠れにしようと思ったんですが、より地味な印象にするために両目を隠しました。前髪で目が見えない人の前髪が少しだけ割れて奥から目が見えるのっていいよね、みたいな話
彼の趣味は詩の創作ですが、Twitterに流れてくるポエムみたいな短いものが多いです。秘密の本にひっそりとまとめています
ニコ
貧民出身、三人姉弟の長子
親は子供達を残して蒸発したのち犯罪者となって殺されていますが、ニコはその現場をみてしまっているので両親が死んだことを知っています
好物のスイートロールを買う以外の名目のないお金は全て弟たちに仕送りしています
なんだかんだ明るい性格のままだったのは主人公という話し合える人がいたから
魔法が使えないので狙撃を特訓して狙撃手になりました。主人公と連携して火の矢を三本同時発射するという曲芸ができます
レオ
俺様属性ってこんな感じのキャラだったっけ?といまだに頭の整理がつかないキャラ
最初は黒髪の予定だったのですが、ルカと兄弟なら同じ金髪にしないと話がややこしくなるなと思って金髪になりました。オールバックなのは変わってないです
ただクソ面倒な男を描くという意味では楽しかったです
サイドストーリーがあるキャラの一人です
サミュエル
気がついたらオカン属性になってしまった第一王子。下に妹が二人と弟がいるのでそのせいかもしれない
茶髪にしたのは柔らかい印象になるかなと思ったからです
基本的には紳士で物腰優しくせっつきやすいですが、キレると氷のように冷酷で残酷な判断が下せます。それでいて頭がいいので敵に回したくないタイプです
五大魔法は全て上級まで使えますが、基本的には水魔法使いです
オリバー
直接セリフを発することはなかったですが、それは泣く泣くカットしたからです
本当は主人公に決闘を挑みに行くシーンも書きたかったのですが、話全体のテンポが落ちて長く連載するタイプの構成に移行してしまうのでカットしました
豪奢で一見冷たいお姉さんですが、作中で主人公が言ってる通り実際はとても優しい人です。ただ五番隊の訓練はどこの隊よりも厳しいと言われています
ノワール
相手の魂を透視してそれっぽアドバイスをするインチキ占い師
正体は死神で、強い天パの長い髪に濁った目をしていて、かつ本名は不明
本人の趣味が魂の観察なのでインチキ占いをやっているのですが、何も知らない客からは「当たる」と評判のようです
店に出ている時は身綺麗にしてドレスにローブや水晶を用いそれっぽい感じを演出していますが、オフになると主人公から聞き出した現代知識で作ったTシャツとハーパンで過ごしています
主人公とは街で偶然居合わせ、面白そうという理由で近づいたのですが、主人公を今でもいい友人だと思っているようです
ケント
劇中劇『神託の剣』の主人公
黒いツンツンの髪の毛と垂れた三白眼を持つ普通の男の子です
神からランダムに生き物が受け取れる『ギフト』と呼ばれる祝福を持つ人間の一人。彼のギフトは『神の器』で文字通り神の力を受け入れることのできる強靭で大きな器の魂を持っています
なので授けられた神の力を使い仲間と共に旅立つわけですね
性格は常識人でツッコミ属性、情に厚く仲間想いで真面目なキャラです。しかし彼が作る料理は絶対にまずいという欠点があります
エルシィ・コーネリアス
劇中劇の正ヒロイン。黒くてふわふわしたロングヘアーをもち、目元は大きく丸く愛らしい感じ
ケントと同じくギフトを持ち、その能力はずば抜けた聖魔法適性。『神の花嫁』と呼ばれるほどの祝福を持つ、実質聖魔法使いとしては最強です
性格は天然でぽややんとしていて心優しく争いを好まない。しかし覚悟を決めてこの戦いに向き合っていきます
特技は裁縫だが、これは彼女が平民出身だから。10歳のとき聖魔法適性を見抜かれ教会に引き上げられているキャラなので。苗字のコーネリアスは教会の法王が祝福として授けた名前
本来の時空ではイザベラと聖魔法適性の関係で幼少期より面識があります
ネイサン・ジェイムソン
ケントの仲間の一人。アッシュパープルのような髪にペラッペラの帽子を被りなんとも軽薄そうな表情の吊り目のイケメン
苗字であるジェイムソンは勝手に名乗っているだけで由来などはない。苗字があると貴族に勘違いされやすいのでナンパに有利、という理由で名乗っています。クズ
基本的に適当でやる気もなくヘラヘラしているような人間ですが、魔法の腕と才能は作中で最も高く、彼もまた神託によって選ばれた存在。しかしギフトは持っていない
自分がイケメンなのを自覚しているナンパ男。本当に綺麗なお姉さんと遊びたいだけだが頭が悪いということはなく、むしろケントたちの中で一番の切れ者
病気の妹がいるのでその治療費のために前金を要求して冒険への参加を承諾しました
仲間内のお兄さん的ポジションになっていく感じの世話やきです
カトレア
ケントの仲間の一人。染めた銀髪を高い一本結びにしてまとめている、強気な吊り目の女騎士
部族間の抗争で故郷を失った少女。まだ幼かった彼女は部族の中で唯一生き残り、仲裁に来た騎士団に保護されています
保護されたあとはルカに引き取られ、籍を同じにすることはないものの生活に困らないよう補助を受けたり様子を見てもらったりしていたので、その恩を返したいと無理言って早くに騎士団に入団しました
“全員が魔力と魔法の素養を持ちながらそれを使わない”という特殊な部族の人間。彼らは体に見えない刺青を入れて、それを体内の魔力で術式として発動させることで肉体強化をさせます
刺青は生まれた時に祝福として入れられるものだが痛みはなく、物心ついた時には使い方を叩き込まれる
故郷を失ったショックから人間不信に陥っておりルカ以外は信用していなかったのですが、冒険の中で仲間たちと打ち解けるうちに人を信じるということを思い出した感じですね。いい子なんです
ルカを実兄のように慕っており、幸せになってほしいと思っています。恋愛関係になることはありません
主人公のことはルカから話をされており、主人公がなぜルカを助けたのかを知った時同志だと思いそれ以来主人公に懐いています
基本的にはツンデレ。強気で勝気な性格、根が真面目でいい子。誠実
ツッコミ要員だが時々天然ボケで、特技は料理だが筋トレメニューみたいな内容になります。鶏胸肉は友達
…まぁ多分こんなものでしょう。カトレアは割愛
いかんせん字数の割に登場するキャラも多かったので劇中劇のキャラは基礎設定の説明になってしまいましたね。何かのお役に立てば幸いです
本当は魔王も設定があるのですが長くなるのでやめておきます
ほんっとうに「書けるもの書きました!」って感じなのでみなさまの何かに刺さるかはわからないのですが、面白いなと思ってもらえたら幸いです
それにしても数時間で書いて一回修正したくらいの話からここまで膨らませることができるとは思っていませんでした。世の中なんでもやってみるものですね
では長くなりましたのでそろそろ〆ようと思います
ご拝読いただきありがとうございました!
またどこかでお会いしましょう、それでは
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