第42話 七つの大罪
七つの大罪を試したい気持ちはあるが、次の試合まで待つ。
待っている間にも変装の練習をする。色欲を使えばかなりの変装ができるはず。
まず、色欲を使って全く違う体になり、服も変える。ネームプレートはどうにもならないとして、
防具などを変える。そもそも体型が変わっているのでかなり動きづらい。ポイントを使って適当な防具を手に入れる。
これで、ほとんどの人がわからなくなったはず。次の試合は普通のプレイヤーとして参加しよう。
あと、色欲によって体が変わっているが、操作性が全く損なわれていない。おそらく現実の体の体型に合わせて女アバターを作っているのだろう。
ようやく次の試合の時間が来た。今回は近距離魔法剣士のような感じで行く。
今気づいたのだが、色欲によってネームタグの名前を変えれた。名前は自分で決められたのだが、完全に変装のためのスキルだ。
今回は中心から少し外れたところからだ。
早速プレイヤーを見つけた。せっかくなので忍者スキルを使ってみる。
隠密で気配を消し、暗器創造で短剣を作り、相手の首を切る。ステータスは変わっていなさそうだ。
短剣を作ったが消せないので今回はこれをメイン武器にする。
プレイヤーを見つけたら奇襲し、無理だった場合はエンチャントを使う。
今のところ負けていない。このまま最後まで生き残りたい。
一人のプレイヤーを見つけた。その人は、全く隙がなかった。古代魔法を使えば倒せそうだが、今回はただの魔法剣士で戦うのだ。
ひとまずアクセルを使った戦法を使う。
一歩踏み込み、残像が見えるほどに加速する。
相手はそれに気づいたようでこちらに目を向けるがこの速さには追いついていなかった。
一気に間合いを詰め、首に攻撃をした。しかし、相手は生きていた。
その感触は、懐かしい、「結界」を攻撃した時の感覚だ。
「やるわね。この私に一撃を加えるなんて。でも、この結界を破るのは無理でしょうけど。」
魔法使いのようだ。おそらく結界で自分を守り、その中から魔法を放って敵を倒すタイプだろう。
だが、その戦法が通じるのは高火力の攻撃を持っていない相手だけだ。つまり、
「魔法付与:焔」
高火力の攻撃を使えば一瞬で崩れるというわけだ。
炎をまとった剣を結界に当て、結界をどんどん削る。
「な!?私の結界を削っている...どんな火力なの!」
結界を削られたことに驚いているが、近距離攻撃手段がないのか、反撃してこない。
なかなかに冷静な奴だ。かなり優秀な魔法使いなんだろう。
だが、今は試合だ。勝負に勝ったもん勝ちだ。
結界を完全に破り、本体に剣が届いた。
その剣は体に入り、HPを削り切った。HPが無くなった魔法使いは消えて、目の前に
「参加者をキルしました」
というログが流れた。
かなりの強敵だった。相手のレベルがもう少し高ければ負けていたかもしれない。
俺は、久しぶりの心が高揚する戦いが少し嬉しかった。
だが、まだまだ試合は続く。
複数の敵が挑んできて一瞬で倒したり、逆に一人の敵が挑んてきていい勝負をしたときもあった。
そして、
「残り人数が100人以下になりました」
というアナウンスが流れた。もう戦いは終盤だ。
残っている参加者は皆強敵だ。もう一度気を引き締めた。
あるプレイヤーは多くの者と戦い、また、あるプレイヤーは徹底的に戦いを避けてきた。
そんな戦いも、もうすぐ終わる。勝利の女神は誰に微笑むのか。それは、誰にもわからない。
TSスキルが出てきたけど、本質は変装スキルなので、エロいことはしません。安心してください。




