第28話 師匠
「遅い。お前の能力はそんなもんか?」
速すぎる...これは訓練のはずだ。勝手に手加減してくれることを想像していたが...いや、これで手加減をしているのだろう。どちらにしてもこの人は今の状態で勝てる相手ではない。流石は師匠感の出ているNPCだ。
しかし、こうして考えている間にも経験値は溜まり、レベルが上っている。こんなにレベルが上っていいのだろうか。でも、こんなに実力差があればいいのだろう。他のギルドにもこんなNPCがいるのだろうか。
「レベル75になりました!」
「わかった。次の職業を選べ」
転職か。なんか、つい最近した気がするけど、こんなにレベルが上ったらそらそうか。
どんな職業があるかな〜忍者を本職にするか。どうせすぐ転職するだろうし。
「賢者から忍者に転職しました」
転職完了。さて、次のキャップは100か。少しは上がりづらくなるのだろうか。
「転職し終わりました。続きをお願いします。」
「ああ。始めるぞ」
また始まった。さっきよりは少し戦いやすいが、まだ手加減されている感じがする...
この人どんだけ強いんだろう...もしかしてラスボスより強かったりして。
やっぱり何度見てもレベルの上がり具合がおかしい。1分に1回はレベルが上がってる気がする
こんなに上がるなら「とりあえずレベル150まで上げる」っていうのも理解できる
そんな事を考えていると、またレベルキャップが来た。
「レベルキャップが来ました!」
「やっとか。さっさと転職しろ」
なんか機嫌が少し悪そうだが、自分よりかなり弱い相手とずっと対戦するのは飽きるのだろう。
今度の転職は、大賢者が選べるらしい。もう賢者の上位職になれるのか。
「忍者から大賢者になりました」
「転職できました」
「やっとか。次からは少し攻撃を強くするぞ。経験値が手に入りやすい。」
もう、早く終わらせるために必死じゃん。そんぐらい嫌なのだろう。
「行くぞ。」
え?速すぎて攻撃が見えない。一応忍者の視力補正で攻撃が見やすくなってるはずなんだけどな?
少しでこれ?全力なんてどうなるの?この人だけは怒らせてはいけない...カゲロウサンコワイ...
しばらくすると少し攻撃が見えるようになった。動体視力とかのステータスもあるのだろうか。
しかし、攻撃が見えるのと対処できるのは別だ。今使ってるのは訓練用の攻撃力が低い剣のはずだが、結構な速度でhpが削られている。あと、なぜかボス特攻が有効になっている。カゲロウさんはボスなのだろうか。いつか倒さなければいけないやつだったら怖すぎる。
なんとか攻撃をしのいでいると、レベルが125になった。
「ついにレベルキャップに到達しました!」
「やっとか。待ちくたびれたぞ。すぐに転職するんだ。」
次の転職は、古代魔法使いが出てきた。もっと古代魔法を習得できるのだろうか。強化魔法でもあったらいいな〜
「大賢者から古代魔法使いに転職しました」
「転職完了しました。」
「ああ。次で最後か。あと少しだけ攻撃を強くする。さっきの攻撃に少し慣れたようだったからな。」
折角少し慣れてきたのに、この鬼!
なんて怒っても状況は変わらないので、強化魔法的なのを探す。多分古代魔法が増えているので、そのあたりを探す。
そして、古代魔法の中には筋力増強魔法があった!ドーピングみたいなことかもしれないが、少しでも勝負になるならそんなことは気にしない。
「筋力増強!」
なんか、力があふれる!多分STRとVITとAGIが上がるのだろう。こんな強力な魔法があるなら少しは戦える!
「古代魔法か。だが、そんなことをしても俺には勝てんぞ?もっとマシな方法を考えるんだな!」
すみません。勝つつもりなんて無いのでこのくらいで大丈夫なんです。
そして、待ちに待ったレベル150!
「レベル150になりました!」
「やっとか。少し遅かったな。よく頑張った。明日もここに来い。」
やっとログアウトできる!やっとと言うほどの時間も立っていないが。
「続きを見たい」「早く作れ」「こんなスキル・魔法がほしい」「裏設定知りたい」「ゲーム作れ」
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