妹? 11
「ねえ、さっきからうるさいんだけど……一体何なの?」
二階から降りてきた妹の秋穂が現状を見て不機嫌そうに呟く。どうやら妹の秋穂は二階に居たようだ。ついでに冬樹も降りて来る。
「よく来た秋穂! 頼む、この状況を収拾してくれ!」
俺がそう言うと秋穂は「はあ? いきなり何? ……もう、仕方ないなぁ」というと大文字を後ろから羽交い絞めにする。
「はあ、はあ、お兄様……あっ、と! 秋穂さん!? これはいったい?」
大文字は自分が秋穂に拘束されることを予期していなかったのか驚愕する。
「ごめんね四季さん。なんだか様子がおかしいから取りあえず大人しくしてて。ねえ、冬樹! なんか縛るもの持って来て!」
どうやら秋穂と大文字は面識があるようだ。まあ、当り前と言えば当たり前か、住民がいるのに部外者が我が物顔で屋内にばっこしているはずがない。
冬樹が「はい、秋穂ちゃん」と、どこからか持ってきたロープを秋穂に渡すと妹はそれで大文字を縛る。変質者から解放された俺は春香の下へ駆け寄る。
「すまん春香。なんかよくわからんことになっとるが取り合えずリビングに移動しよう」
俺がそう言うと春香は「わかった」と短く答えると重い足取りでリビングへ向う。俺が「持とうか?」と春香の手にぶら下がっている袋を持とうとすると彼女は、また短く「いい」と拒絶された。
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「っで、お前は何者なんだ?」
俺たち五人はリビングに移動し、食卓につくと開口一番にそう告げた。
縛られて大人しくなった大文字は俺の問いに答えだす。
「はい、先ほどもお兄様に答えましたが、私は大文字 四季。お兄様と秋穂さんとは”キョウダイ”に該当します」
そう言って彼女は縛られた体で凛と胸を張る。取り合えずキョウダイどうこうは後回しにして話を進める。
「それで、何が目的で家に来た?」
俺は彼女がなんの用で来たのかを問いただす。先ほど俺に答えたのは、”俺と結婚する”とか言っていた気がする。
「はい、お兄様。私、お兄様を結婚させるために本日、こちらへ伺いました」
はいはい、嘘言い始めました。さっきと言ってることが違いますよね。春香は「結婚……」と呟いてから目が濁っちゃってるし、秋穂と冬樹は「へーナツ結婚するんだ」とか「夏樹兄さんはお姉ちゃんと結婚すると思ってました」と好き勝手なことを抜かす。結婚するじゃなくてさせに来ただからね?
「ほう、じゃあどういう理由で俺は結婚しなきゃいけないんだ?」




