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塊の中で
脅威の塊はジヲマをただ受け入れた。暗い色の綿菓子のようなそれは、突入してきたジヲマを拒むことなく、中へ入れた。そこは綿菓子まみれになりながら、ジヲマは突き進んだ。障害物にあたることもなく、ただ、突き進んで行った。
グルグルグルという腹の底に響く異様な呻き声のような音は、脅威の塊のものなのか、自らのものなのか、ジヲマにはもはや分からなくなっていた。箒の柄に取り付けられたヨジマノナミダが放つ赤い光が唯一の灯であった。
脅威の塊はジヲマをただ受け入れた。暗い色の綿菓子のようなそれは、突入してきたジヲマを拒むことなく、中へ入れた。そこは綿菓子まみれになりながら、ジヲマは突き進んだ。障害物にあたることもなく、ただ、突き進んで行った。
グルグルグルという腹の底に響く異様な呻き声のような音は、脅威の塊のものなのか、自らのものなのか、ジヲマにはもはや分からなくなっていた。箒の柄に取り付けられたヨジマノナミダが放つ赤い光が唯一の灯であった。
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