↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
いらっしゃいませ!田舎町の小さな喫茶店です(裏では魔法や発明など何かしらが得意な仲間たちが悪事以外のご依頼を承ります)  作者: memsho


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
1/11

0 spoonfuls

初投稿でございます。


何分にも初めてのことでございますゆえ、

至らぬ点や不行き届きも多々あるかと存じますが、

何卒ご寛容のほどお願い申し上げます。


どうぞよろしくお願い申し上げます。



ここは、とある惑星ミュルネフィアにある、シズオリア王国。


この国は一年を通して温暖な気候に恵まれ、色とりどりの花々が咲き誇る、美しい国だ。


王国の南部には、青く広がる海と緑豊かな山々に囲まれた、沼凪市《ぬまなぎし》という港湾都市がある。


海沿いには赤レンガの倉庫や白い石造りの建物が並び、町の中心には大きな時計塔がそびえている。古くから東方と西方の文化が交わってきたこの都市には、長い年月をかけて育まれた独自の文化が息づいていた。


そして、この世界には、人々の暮らしに寄り添う魔法や精霊たちの存在もあった。


そんな沼凪市の北西部。


賑やかな市街地から少し離れた場所に、フィルネッタという小さな町があった。


人口はおよそ千人。豊かな森と澄んだ川に囲まれた、静かでのどかな町だ。


石畳の道に沿って、赤や青、オレンジ色など、色とりどりの屋根を持つ家々が並び、道端には小さな花壇が続いている。


白い漆喰の壁に木製の窓枠を備えた家や、瓦屋根と洋風の出窓を組み合わせた家など、建物の姿はさまざまだ。


町の北側には深い森が広がり、その木々の間を縫うように、翠川《みどりかわ》と呼ばれる澄んだ川が流れていた。


川沿いには遊歩道が続き、少し上流へ進むと、小さな滝や、古くから精霊を祀る社がある。さらに森を抜けた先には、学術の丘と呼ばれる緑豊かな高台が広がっていた。


そんなフィルネッタにも、今日という新しい一日が訪れようとしていた。


空がまだ深い藍色に染まる頃、早起きした一羽の小鳥が小さく歌い始めた。


すると、それに応えるように、あちらこちらから澄んださえずりが重なっていく。


森を抜ける風が木々の葉を揺らし、翠川のせせらぎが、鳥たちの歌声に静かに寄り添っていた。


鳥たちの歌声に誘われるように、町も少しずつ目を覚まし始めた。


窓を開けて朝の空気を胸いっぱいに吸い込む人。


店先に並べる商品を運ぶ人。


まだ眠そうに目をこすりながら石畳を歩く人。


静まり返っていた町には少しずつ人々の声が重なり、穏やかな朝の賑わいが広がっていった。


決して大きな町ではないけれど、道ですれ違えば自然と挨拶が交わされ、誰かの笑い声が聞こえれば、つられて笑顔が広がっていく。


そんな、人と人との距離がほどよく近い、温かな町だった。


町の中央には噴水のある広場があり、住民たちの暮らしを支える小さな店々が軒を連ねていた。


焼きたてのパンの香りを漂わせるパン屋に、採れたての野菜や果物が色鮮やかに並ぶ八百屋、日用品をひと通りそろえた雑貨屋などがあり、毎日の暮らしに困ることは、ほとんどない。


そんなのどかな町の中心から、石畳の道を北へ進んでいく。


家々の数は少しずつ減り、代わりに木々の緑が濃くなっていった。


やがて道は森の入口へと続き、その傍らには、翠川に沿って延びる遊歩道が現れる。


川面には朝の光がきらきらと反射し、岸辺には小さな草花が咲いていた。時折、風に揺れる草の間から、小鳥たちが飛び立っていく。


この森には、木々や水辺に宿る小さな精霊たちも暮らしているという。


もっとも、その姿を見ることができるのは、魔力への感受性が高い人だけ。


多くの人にとっては、ただ木々が風に揺れ、澄んだ川が流れる、穏やかな森だった。


遊歩道から少し外れ、木漏れ日の差し込む小道を進んだ先に、一軒のカフェがあった。


森の木々に囲まれ、すぐ近くには翠川が流れている。町の中心部から離れたその場所では、川のせせらぎと小鳥たちのさえずりが、絶えることなく聞こえていた。


カフェは、この町では珍しい三階建ての建物で、壁はクリーム色、屋根は淡い緑色。


白い窓枠には季節の花が飾られ、壁にはツタが伸びている。


木の扉や窓枠には長い年月の跡が刻まれていたが、どこもきれいに磨かれ、大切に使われていることがうかがえた。


建物の前には小さな庭が広がり、色とりどりの花々が朝露をまとっている。庭の一角には丸い木製のテーブルと椅子がいくつか置かれていた。


天気のよい日には日よけが設けられ、木漏れ日の下で紅茶やお菓子を楽しむお客さんも多い。


入口には手作りらしい木製の看板がぶら下がり、風が吹くたびに小さく揺れていた。


そこには、温かな文字でこう書かれている。


『カフェ・ポルミ』


それが、このカフェの名前だった。


店内には木製のテーブルと座り心地のよさそうな椅子が並び、温かみのある落ち着いた空間が広がっていた。


その頃、カフェ・ポルミの大きな窓からは柔らかな朝日が差し込み、店内の床をやさしく照らしていた。


厨房の奥から、カチャカチャと食器の触れ合う音が聞こえてくる。


「ふんふふ〜ん♪ 今日もおいしく焼けそう、だよぅ!」


ひとり鼻歌を口ずさみながら、生地を丁寧にこねているのは、カルシティル。


少しクリームがかった淡い杏子色の髪をふんわりと揺らし、頭にちょこんと乗せたコック帽の下からは、綿菓子のように柔らかそうな髪が、頬のあたりにこぼれていた。


次の焼き上がりに備えていたカルシティルは、ふと思い出したように手を止めた。


そして、何もない空間へそっと片手を伸ばす。


すると、指先に淡い光が集まり始め、きらきらと輝く小さな粒が渦を巻いた。


その光が静かに収まったとき、カルシティルの手には一本の銀色のスプーンが握られていた。


柄には小さな星の模様が刻まれ、磨き上げられた表面には、まるで夜空を閉じ込めたような不思議な輝きが宿っている。


「さてさて、仕上げのひとさじ、だよぅ♪」


カルシティルは歌うようにつぶやいて……。



このたびは、お読みくださり誠にありがとうございます。


何分にも執筆を始めたばかりの未熟者でございますゆえ、

誤字脱字や拙い表現、読みづらい箇所など、

至らぬ点も多々あるかと存じます。


お見苦しい点もあるかと存じますが、

何卒ご寛容のほどお願い申し上げます。


まだまだ勉強不足ではございますが、

一つひとつ学びながら、精進してまいる所存でございます。


今後とも温かくお見守りいただけましたら、

幸いに存じます。


引き続き、どうぞよろしくお願い申し上げます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。