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第40話 逆襲のミッドウェー 肆



時間は戻り、第2次攻撃後



天照の米別動艦隊発見はすぐに日本本土にも伝えられ対抗策が練られた。

「それで。対抗策は」

拓也がまくし立てる。

『はい。新型FN粒子熱核融合炉の調整に少々時間が掛かりましたが「あれ」が出撃しました。それに加え伊601潜も沖縄潜水艦基地より出撃しました。会敵は12時間後です』

「・・・たった2隻で大丈夫なのか?」

『問題ないでしょう。米国はまだ伊600型潜水空母の存在を把握出来ていません。突然艦隊付近に大和型に迫るでかさの得体の知れない物体が海中に現れてみてください。これはただの恐怖になります。軍事的な恐怖では無く、人間の心理的な恐怖になります。それに加え「あれ」が目の前に現れれば・・・・ね?』

「そ、そうだな。・・・とゆうかそんなに人間っぽい喋り方でしたか?」

思わず敬語になる。

『私を舐めてはいけません。世界最高の頭脳の持ち主ですよ、抑揚ぐらい覚えるのも容易です』

必死で対話型インターフェイス開発してる所が聞いたら泣くな。

「となれば目の前の艦隊は囮か・・・引き返すか・・」

ここまで目を閉じ聞いていた長門が口を開く。

「いや、それは出来ない」

「どうしてだ」

「囮とは言えどこの戦力だ。引き返した隙に合流されでもしたらさらに厄介のものになるのは目に見えている」

「それもそうだな。だがどうするか・・・レーザーは厄介だ」

拓也がんーと唸っていると

『CICより艦橋!後方の空母より入電!レーダーで永瀬機を捕捉、損傷及び敵の機影はないの事です!」


心の隅に無理やり追いやっていた不安が一気に晴れる。

もう心配はないな。

そう、長門が言う。

「あぁ、もちろんだ」

そう言った拓也の目にもう不安はなくなっていた。

「よし!敵艦隊とはこのまま均衡状態を維持。敵さんも撃つのが無駄なのは同じだろうからな。本国からの米別動艦隊の続報を待つ。第2種警戒態勢へ」





以上で、『逆襲のミッドウェー』編終了となります。


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