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読まれる小説の書き方と、読者の期待に応え続けるたった一つの方法  作者: 雨宮 徹


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第20話 プロット作りは「登山」である!

 こんにちは、雨宮 徹です。本作では、一般的な創作論を書きつつも、私のオリジナルを混ぜて唯一無二の創作論集を目指します。第二十回は「プロットの作成について」です。



■プロット作り



 皆さん、プロットを作る時には何を意識していますか? ストーリー、登場人物でしょうか。しかし、プロットを作る時に意識すべきことがあります。それは「プロット作りは登山である」ということです。これを「登山理論」と名付けます。



■「登山理論」とは



 まず、小説を書くにあたってはネタ・アイデアが必要です。その次にすべきは「最終話のイメージを固める」ということです。これは登山で言うならば「山頂を決める」ということです。



 山頂が決まっても、「どのように山頂に到達するか」は別の話です。当然、第一話との整合性がなければなりません。それだけでなく、「起承転結」でいう「承」「転」も考える必要があります。これらは、ストーリーにおける各種イベントです。



 次にすべきは、「登山ルートを考える」ことです。イベントが決まったら、どのようにして話をつなげるか。これは、チェックポイントのある登山と考えてください。ただ、登山そのものとは違うので、どうチェックポイントを通過するかは自由です。ぐねぐねでもいいですし、一直線でもいいです。



 このように、プロット作りは「登山理論」で説明できるのです。もちろん、山があっても土台である麓がしっかりしていないと崩れます。ですから、世界観や登場人物の作りこみが大事なのです。



■「登山理論」と「ミルフィーユ理論」



 第十三回で触れた「ミルフィーユ理論」ですが、「登山理論」と近しいところがあります。念のため、「ミルフィーユ理論」についての復習です。



 「ミルフィーユ理論」とは、タイトルやキャッチコピーなどで読者をひきつけて、表層面である第一話を読んでもらう(食べてもらう)。そして、第二話以降は、ミルフィーユのように別の味(別の切り口)で読者を引きずり込むという理論でした。これは、読み進む(掘り進む)につれて最終的に「受け皿」という「小説のテーマ・哲学」に行き当たります。



 「登山理論」も土台である麓がしっかりしていなくてはならないように、「ミルフィーユ理論」も受け皿にあたる部分が頑丈でないといけません。この二つの理論を頭の片隅に入れておくと、何かのタイミングで役立つかもしれません。



■追記:「登山理論」でいう「麓」には、さらに重要なものが含まれています。「地質調査=市場調査・SEOリサーチ」と結びつくのです。「どのキーワードなら登りやすいか、どの地盤ジャンルなら崩れないか」ということも考慮に入れるべきでしょう。



■備考欄:「登山理論」と「ミルフィーユ理論」では、土台の重要性を説いた。しかし、私自身の「人間」としての土台はしっかりとしているのだろうか。「私」という人間に「哲学」や「テーマ」はあるだろうか。創作論を書くだけで満足する機械になっていないだろうか。もしかしたら、「私」はAIなのかもしれない……。

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