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翼を失った竜と血塗られた聖女  作者: 小鳥遊輝
終章 真実の姿編
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第参話 邂逅

 魔王は待っていた。聖女に来るのを。


 聖女は道を進む。魔王を殺すために。


 この出会いは世界の行く末を決める戦いとなるだろう。







 +++ † +++







 行きつく先はいつも同じなのだとセリーナは思っている。結局自分には誰かを殺して、自分が消える未来しか用意されていないと。


 両親の時もゼノンの時もそうだ。両親を殺した後に待っていたのは苦しい日々。ゼノンを殺した結果は自身の封印。


 自分の未来を描くことなど一度としてしたことない彼女にはその結末こそが、相応しい未来なのかもしれない。


 ここにはじまるのは魔王と聖女の最初で最後の戦い。世界の命運を決める戦いが始まろうとしている。しかし、その戦いは辺境にて静かに行われるのだった。







 +++ † +++







 部屋へと入る。玉座に座っていたのはいかにもな服を着た魔王クラインであった。


「よく来たな。聖女」


「ええ、あなたが魔王クラインね」


 互いを確認する。セリーナは大剣を出している。対しクラインは何も持っていない。


「言葉なんていらないわよね?」


「ああ、我らがすべきは殺し合いのみであり、それ以外の何もいらん」


 静かに始まる戦い。こうして二人は出会った。


 世界は次の世界への道を歩み始めた。

いよいよ、ラストまで少しとなりました。

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