第弐話 予選四回戦~六回戦
遅れました。
本日は予選四~六回戦開催日である。
大きな問題もなく。セリーナ達は翌日を迎え、運よく席を取れたので今日は闘技場で見ることとなった。
本日の本命はやはりBランクの選手に集まっていた。四回戦ではBランク2位と8位。五回戦はBランク3位。六回戦はBランク6位と9位。
妥当な判断だろう。やはり通過するほとんどの選手はBランクであると言われている。そのため、Bランク選手はほぼ全員無条件で本命と言われているのだった。
「で、今日はあまり期待できそうにないの?」
「そうだな。Bランク2位と3位の人が出る四回戦と五回戦はそれなりに見れるかもだけど、あまり参考にはならないかもね。どちらの人も結構冷静な人で勝てる程度の実力しか出さない」
「そうね。あの人たちに期待はできないわね。まあ、六回戦に出る6位の人と9位の人は仲が悪いことで有名だからつぶしあってくれるかもね」
「そうなんだ」
のんきな話をしながらセリーナ達は試合が始まるのを待つのだった。
+++ † +++
四回戦。やはり試合は予想通り進んだ。Bランク2位の選手が来た人を迎撃しているだけだった。問題は8位の人。
全くの不意打ち感覚だった。大きな範囲魔法をぶっ放したのである。これも予想はできていた。もともとBランク8位の選手は調子に乗りやすく、魔法に関してはかなり優秀だったのだ。
結果として放たれた範囲魔法で2位以外の選手が脱落そのまま試合は終了。
「正直あれはないと思うぞ……」
「そうね……。個人戦で負ける気はしないけど、やっぱり死屍累々になることが否めないわね」
「そうなんだ……。意外と楽しい勝負ができそうな気がしてきた」
セリーナは胸を高揚させた。まあ、語り継がれる聖女様にとってこの程度は造作もなくやれることであるのは確かなのだが……。
+++ † +++
五回戦はBランク3位の人の独壇場だった。
何というか、誰ひとりとして対抗できない状態で戦闘が行われたという感覚。
結果、Bランク3位は予選通過。残りは、Cランクで生き残っていた人らしい。
「無いな……」
「無いわね……」
「うん、無いかなこれは……」
感想という感想は得られなかった。
+++ † +++
六回戦。白熱した。Bランク6位と9位が本気で戦ったのだ。
まあ、結果としてその余波で他の選手は脱落。だが、終わるまであの間続いた白熱した戦闘は目を見張るものがあった。
「あれくらいいい勝負ができるといいな」
「ええ。でも、Aランク同士だともっと激しい勝負になるでしょ?」
「そうなの?」
「ああ、最悪フィールドが原型をとどめないくらいまで壊れるな」
「あはははは……」
セリーナは乾いた笑いをこぼすのだった。
『本日はこれにて終了です。また、明日の試合でお会いしましょう』




