第伍話 魔王の真実
[2013/08/03]変換ミスを修正
魔王と対峙している。私はあいつを倒すためにここにいる。
「ゼノン。あなたは私が倒さなきゃいけないんだけど、先に聞かせてくれないかな?何であなたは国を襲うの?」
疑問だった。私にはこの魔王が国との戦争をしているのか。確かに見た目から魔王と呼べるほどの威圧を放ち、その能力も魔王にふさわしいのもであったし。
「語るまでもないな。もし、知りたいのならば我を倒せばよかろう。さすれば教えてやる」
「そう。なら戦いましょう」
始まった戦いは熾烈を極めた。近くに倒れていたベイはすぐにわき寄せてあったから問題なし。
魔王を倒す手段はすでに決まっている。これを使うならゼノンが油断しているときを狙う方が良かったけど、私にも思うところがあってこうして剣を交えている。
でも、結局わからなかった。だから、私は奴の首筋に歯を立て噛み付いて術式を流し込んだ。
流し込むと同時に自分の中から何かが抜けていく感覚もある。これが副作用だろうと思いながらも流し込み続ける。
すべてを流し込み終わりゼノンから離れる。
「何をしたのだ」
「破滅の術式を流し込んだの。いくら不死身といわれるあなたでも破滅から逃れることはできないでしょ?」
「何をばかなことをしているのだ。貴様が命を失うかもしれんものだぞ」
「わかってるよ。でもね、これが私の覚悟だ」
そういうと、ゼノンは黙り込んでしまった。
しばらく経つと魔王の体が少しづつぶれて見え始めた。
「なるほどな。まあ、これが私の運命だろうな」
あれ?ゼノンの口調が変わった。
「私は君たちにとってはわかりやすい敵だったというわけか…。滑稽だな」
「どういうこと?」
「戦いを始める前に聞いたな。何故国を襲うのかと。答えようか。
現ラブリオール王を倒すためだよ。
それが私の目的だ」
それってどういうこと?
「いいだろう。教えようか。
現ラブリオール王・グロリアス・ババルドス・ラブリオールは自国に住む人間以外の種族を奴隷とする法を出そうとしていたのだよ。
ついでに言うとな、奴はこの大陸すべてを自らの国としようとしておったのだよ。
私のやりたかったのはそれを止めること。だが、奴はそういったことを表に出そうとしていなかったために私はわかりやすい敵になってしまったのだよ」
嘘でしょ…。現在を記せし禁断の書庫≪セカンドライブラリ≫にそんなこと記されてない。
「ほう、アインスフィアの一族か。まあ、よい。私にとってそのほかの種を守れるものがいればよかったのだが、もう無理であろうな。
そなたはどうするのだ?」
「私は…」
私はどうしたい…。……。
「私を封印してもらえない?」
「何故だ」
「簡単よ。私はラブリオールの王族に逆らえない。何かあった時に私は従うしかない。それに、そこにいるベイは絶対に良い国を作れるわ。
だから、私は信じる。彼が国を変えてくれるって。だから、私はいない方がいいの。きっと、私は邪魔になっちゃうから」
「いいのか?」
「うん。お願い。ああ、私を封印したあとベイに真実を伝えてあげて」
「いいだろう。私の日記を渡そう」
「ありがと。じゃあ、お願い。でも、私はあなたが嫌いよ。全く最初から真実を言えばいいのに」
「私にもいろいろあるのだよ。では、眠れ」
「うん。じゃあね。みんな……」
そうして、私の意識は消えた…。
+++ † +++
「これが真実。魔王がやりたかったのは人間以外の人種を守ること」
セリーナが語り終えるとミアは黙り込んでしまった。
「どうしたの?何か納得がいかなかったの?」
「違うの。今の話を考えるとなぜラブリオール王国が聖女様が魔王を倒してからすぐにベイシス様によって倒されたのかの整合性が出るの」
どういうこと?という顔をしたのはセリーナだった。確かにこの国はスフィア王国と呼ばれているのは理解していた。でも、ベイシスが王国を倒した?なんで?といった疑問があるのだ。
「ええっとね。
聖女様…セリーナが魔王を倒した一か月くらい後にね、ベイシス様によって革命が起きたの。革命を起こした理由は伏せられていてわからないのよ。
でも、今の説明を考えると仮説だけど答えが導き出せる。
ベイシス様は最後のラブリオール国王の暴虐を止めるために革命を起こしたことになる。
それなら、整合性がとれるの。これはちょっとかなりヤバい真実ね」
セリーナはミアが話していることを聞いて思った。
なんで、伏せられたんだろうと。
「伏せられた理由は他の国への体裁かな。後、魔王とベイシス様が話しているはずなんでしょ?なら、あなたのやったことも知ってるはずよね。それがなかったことにされてるのも、きっとそれによってばれてしまうことを考えて伏せてるんだと思う。これは、本当に歴史を覆すような話ね」
的確にこたえていくミア。セリーナは、
「そう…。とりあえず、ここで話したことは内密にお願いね」
「わかってるわ。じゃあ、明日は一緒に朝ごはん食べましょ」
そう言ってミアは部屋に帰って行った。
「ベイ。あなたも悩んだんだね。ありがと、この国を守ってくれて」
セリーナは静かに泣いていた。その後、静かに眠りについた。
……。
なんか、ものすごく書いていて、整合性が取れてない気がする…。
それに、何か無理やり話を進めてしまった気も…。
次回からは学校に行きます。っていってもセリーナは特待生なので、かなり楽に単位が楽に取れます。
とりあえずランキング戦までが第一目標です。
早めに書ければいいな…^^;。




