第漆話 変身した聖女と総合教育機関≪アカデミー≫
説明ばかりですいません…。
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初めに言っておきたい。私はこんなにいろんな人に体をいじられたのは初めてだ。
セリーナは髪の色を自身の魔法で変えることにしたが、服などは買ってきたものをいろいろと着せかえられた。というか着せ替え人形にされた。主にビルレッティとファリアナの二人だが。
着せかえられたものはワンピースから何から何までいろいろと着せかえられた。おかげでかなり憔悴してる。
それが終わると名前を変えるということで家名を変えることにした。最低な親とはいえくれた名前を変えるのは忍びないし、ベイのくれたAの名前、独奏≪アリア≫という名前を消したくなかったっていうのもある。ちなみにアリアを考えたのは一人で戦う時の美しい姿は一人だからこそ映えていいた。とかいうことで独奏の意味を持つアリアという名前をくれた。まあ、普段名乗る時からアリアとは名乗らずAを使っているからちょっとあれだけど…。
そんなことはどうでもいいとして、セリーナは村長やビルレッティ達と共に名前を考え、セリーナ・A・エインフェリアと名乗ることにした。一応、名前の関係から普段はセリーナ・エインフェリアと名乗ることになるが。
ミドルネームが入るのは基本的に貴族や騎士の家だけだというからしかたなかったが。
閑話休題。
「それでどうするんだ?王都に行くんだろ?」
「はい。そのつもりなんですが、どうしようにも何も知らないものでよろしければいい案がありませんか?」
セリーナはクロウドに言われ答えつつ質問を返した。
「そうだな。現代を知りたいなら俺たちに聞くよりも、それらを詳しく教えてくれるとこがあるしそこに行くのはどうかな?ちょうど王都にあるし」
そう言うとクロウドはパンフレット的な何かを取り出した。
「これを見てくれ」
渡されたパンフレットは総合教育機関を紹介するものだった
総合教育機関≪アカデミー≫
ここは、ありとあらゆる人種を集め教育をする機関である。
ここは、ありとあらゆる人種を集め鍛練をする機関である。
ここは、ありとあらゆる人種を集め研究をする機関である。
故にここは総合教育機関≪アカデミー≫である。
我々は来るものを拒まず去る者は追わず。
意志あるものよここに集い、学び鍛え探求せよ。
「えっとこれは?」
見た感じは教育をしている機関だとは思ったのだが、それ以上は分からなかった。
「総合教育機関≪アカデミー≫だよ。
謳い文句の通りにあらゆる種族を拒まず集めて教育してくれる機関だよ。
何かを知りたいならここ以上の場所はないし、場所は王都だ」
そう言うとパンフレットを指さしながら続けた。
「一応、学びたいもの学べる最高の機関だよ。
それに、研究とかもできるし、今じゃほとんどの人がアカデミーに一度は入ってるよ」
「なおかつ、生徒であると同時に先生である。これがなかなかいい反響を呼んでいたりするんですよ」
「魔法研究はアカデミーに勝てる機関がないって言われるくらい先端を言っているんだよ」
矢継ぎ早に言われつつ話を理解したセリーナは、
「で、そのアカデミーとやらに入る資格は?」
「ないよ。いってるでしょ。『我々は来るものを拒まず去る者は追わず。』って」
「入学手続きをするならアカデミーに行って受付するだけでいいんだよ。ちなみに無一文でも受け付けてくれるよ」
「寮も完備してる。まあ、お金はクエストやって稼いで返すんだけどね」
要するにこういうことだ。入学したものは同時に冒険者ギルドに登録されてそのうえでクエストをして稼いで学費を払うっていうシステムがあるらしい。ちなみに教師をするか研究室を持ったりしても報酬がはいったりするらしい。
「そうですか。なら、入るのがよさそうですね」
そう言うと村長は、
「ちなみに今着てる服がアカデミーの制服だから行くならあげるよ」
そう言われありがたくもらった。
そのあと、着せ替えに使われた服を貰い、髪の色を魔法で銀色に変えた。
その状態で必要な下着等を買い足し村を旅立つことになった。
そんなわけでうまくいけばルーキスと出合います。
ちなみにルーキスはあだ名で呼ぶことを考えています。




