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一ノ瀬早苗の時間  作者: ナウ
墓守の四方城玲華
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24/24

お盆が明けて

灯籠流しをするのはお盆に帰ってきた霊が迷わず帰るための道しるべらしい

送り火

実際に見た事はないけれど京都では大の字で焼くモノがある

友人が帰ってきたかどうかは分からない

帰ってきたとしてもそれは実家であってお墓にではない

いや、どうだろう

それはどうかは知らない

そもそも友人は自分のお墓の場所を知っているのだろうか?

魂と肉体は違うけれど何かしらの繋がりはあって分かるかも知れないし分からないかも知れない

古代エジプトで死体に防腐処置を施しミイラ作りをしたのは楽園である死者の国から魂が度々この世に帰ってきて肉体に入るために必要だったとか来世で復活するために必要だったとか言われている

仏教にも来世という考え方があって、いわゆる生まれ変わりというもの

生まれ変わりなんていうものが本当にあるんだろうか?

友人が生まれ変わって現れたらビックリするだろうけれど、そんな奇跡みたいな事は多分起こらない


蝉の声は夜間殆ど聞こえなくなった

代わりに虫の音が大きくなった

何虫か知らないが色々鳴いている

虫に興味はない

友人なら今鳴いている虫の名前を教えてくれただろうけれど、友人が生きている時にはそんな風流な会話はしていなかった

私が虫の音に少し耳を傾けるようになったのは友人が亡くなってからだ


そういえば虫は虫でも蚊を見かけなくなった

子供の頃は刺された記憶があるけれども最近は見ない

友人が言っていたのは蚊は35℃以上だと活動できないらしい事

40℃以上だと死ぬらしい

酷暑と呼ばれた今年なら蚊は全滅した可能性がある

何にしてもいない方がいい


残暑はまだまだ続いている

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