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異世界調査・活動報告(週報)  作者: 香川 尊


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調査報告(2年目57週目_魔術師の仕事について)

 本報告では、魔術師の資格について述べる。


 前のページに書いた告示は、私が嬉しかったので書き写したものになる。今まで長く付き合ってきた3人組(ディル、クルージ、エーリ)が4級魔術師への資格を入手できる権利を得た。年度末の試験には余裕で受かるだろうとのアティ教官は言っていた。


 4級魔術師の資格はそこそこのレベルになる。地球で例えると、大学卒が3級魔術師で、短大卒が4級魔術師といったところか。エリートコースにぎりぎり乗っている見習い魔術師といったところか。通常ノルデ士官学校の魔法科卒なら3級魔術師が多数を占める。彼らが4級魔術師にに留まるのは理由がある。


 大魔法を使って武力を行使できるエリートの需要は多い。地球の警察のような人を対象とする治安維持や、軍隊が行う領地防衛、まだ人が立ち入れない領域の開拓がある(外界開拓と言っていた)。開拓の際には魔物との戦いがある。


 彼らは、アティ教官とのトレーニングで人に対する魔法の行使は得意になったが、人ではないものに対する魔法の習熟が甘いためである。(地球で警察官の持っている警棒と拳銃でクマ狩りができないのと似ている。警察学校ではクマへの対処を教えているのだろうか)単純に時間が足りなかった。卒業後時間をかけて取り組むのがよかろうとのことだ。


----------ここまでは3人に伝えた。以下はアティ教官から言われたことだ。これは伝えてない-----------


 3人は、魔術を扱うコースの魔術部の学生ではない。素養がないことが分かったから、魔術部からローエル教授がいる戦略情報科に転籍となった学生だ。かれら3人が3級魔術師の資格を取ったら、魔術部の顔が立たない。そのため、4級魔術師としての申請となった。政治的な判断である。


 さらに、魔術師として焦点具を強奪されることはあってはならない。これも4級魔術師として申請しておけば大した焦点具を思われず狙われにくい。


 アティ教官としても、いま3級はダンジョン関係もしくは外界開拓の需要が高いがそれに従事させたくないという思いもある。そういった仕事に就くにしろ、しっかり実力をつけてから行かせたいそうだ。


------------言われたこと終わり--------------------------------------------------------------


 アティ教官の2級魔術執行官という職業についても以下に記す。

魔術を使う悪漢や犯罪を取り締まる職業で人への武力行使を専門にしている。

検察、警察、裁判官がごっちゃ混ぜになった職業といった印象を受けた。犯罪は処罰するし、手配犯は処分するし、調査もするしで権力が幅広い。

(地球のほうが役割が細分化しすぎているのかもしれない)


 話が少し脱線するが、アティ教官の戦闘服が大変薄着(前から見るとほぼ水着)なのも、合理的だなと感じた。薄着の戦士はヒロイックなバカだと考えていた。しかしアティ教官は魔術で皮膚を強化できるため下手な鎧より肌が固い。鎧は不要になる。鎧を着こんだ悪漢を追うときは軽い体のほうが有利だ。薄着でいることで汗も乾かせる。いくらでも走れる。


薄着の戦士がいたら気をつけろ! 鎧がいらない戦士ってことだから大概やべーやつ

私が最近学んだことだ。


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