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スライムの復讐  作者: シエラ
一章
36/39

ブクマしていただいた方、ありがとうございます。


何度かの休憩を挟んでようやく目的の街へ到着する。


「うへぇ。もう二日酔いの状態で馬車には絶対乗りたくねぇ…」


馬車で揺られたことで気持ち悪さが増し、移動時の前半は地獄の様だった。

そんなことを思いながらも目的地に何とか到着することはできた。


予想していたよりも少し早く着くことが出来たが既に辺りは暗く、酒場や一部の宿くらいしか明かりがともっていない。ダンジョンまではまたここから歩いて移動しなくてはならないため、今日はこの街の宿で休んでからにする。駅馬車の御者から聞いたお勧めの宿へ移動して部屋を取ってから宿で軽く腹ごしらえをして早々に眠りにつくことにする。




翌朝になり、手早く準備をしてから宿を発つ。昨晩は暗くなった後に着いたため、街の様子などは分からなかったが明るくなってから見てみると通りには人の通りも多く、意外と活気があるのが分かる。

通り沿いに出ている屋台で朝食代わりに買い食いをしながら門の外に出る。地図によればダンジョンは街から東に進んだ場所にある川沿いを北に進んだ滝の裏あるらしい。今日は天気も良い。のんびりと歩いて向かう。

道中、のどかな風景を堪能しつつ川沿いを北上していると滝が徐々に見えてくる。


「あの滝か?」


滝と聞いてすごく大きな滝を期待していたがそうでもなかったようだ。滝まで近づき入口を探すと滝の裏が洞窟のようになっている。恐る恐る中に入るとジメジメとしているが内部はそこまで水浸しというわけではないようだ。


「たしか推奨レベルが300で主に水棲モンスターが多いんだよな。レベル的には格上だし魔法があるとはいえ気を引き締めてかかるか」


ダンに魔力操作と手合わせをお願いしたときに休憩の合間などでシェリーからもアドバイスをもらい、魔法の練習もしてきた。半日しか時間はなかったが正しい魔力の使い方、魔法の使い方を習ったことで魔法に対しての理解も深まり、武器に魔法をしっかりと纏わせれるようになった。まだまだ魔力操作と共に練習段階だが今回のダンジョンでは有効に立ち回れるだろう。


気を引き締めつつ慎重に『河床のダンジョン』を進んでいくと少し広がった場所で今回初めてのモンスターが現れる。

拳大と小さいが空中を小さなヒレを動かしながらフワフワと漂う半透明のモンスターが5匹宙を舞っている。その光景はとても神秘的でまるで物語の妖精のようだ。たしか図鑑によればリマキナと言う名前のモンスターだったと思う。図鑑の絵で見るよりも可愛い見た目に不用心にそのまま近づきそうになるが直前で思いとどまる。


なんせこのダンジョンの推奨レベルは300だ。序盤にいるとはいえこのモンスターたちも例外ではないはず。

そう思い直し、鞘から剣を引き抜き構えながら身体に魔力を纏わせつつ油断なく近づく。あと少しで剣の間合いに入るといったところで一番近くにいたリマキナが動き出す。

今までゆっくりとフワフワ漂っていた妖精の頭が割れたかと思うといきなり中から触手が伸びてきてこちらを襲ってくる。その一匹を皮切りに他の個体も同様に頭が割れ始める。先程まで可愛い見た目をしていたのに一瞬で悍ましい姿に変わったことにビクッとしてしまうがそれでも警戒しながら進んでいたのですぐに反応して触手を切り落とす。他の個体からも触手が伸びてきていたがそちらも切り落としながら間合いを詰めて胴体を真っ二つにしていく。斬られた個体はそのまま地面に落ちてピチピチしたかと思うとそのまま動かなくなっていく。


最初の可愛い見た目のままだったら心が痛んだと思うが今のこの見た目をしているとなんとも思わない。それと油断していなかったとはいえ、簡単に倒せたことに拍子抜けする。昨日は一方的にボコボコにされただけだがダンたちのおかげで強く慣れているのかもしれない。そのことが嬉しくて心の中でダンとシェリーに感謝を述べてから倒したリマキナたちを収納していく。


「さて、このまま魔力操作の練習をしつつレベリングをするぞ!」


誰に言うでもなく、気持ちを高める意味も込めて1人声に出してから先へと進む。




その後も先に進むと様々なモンスターが現れる。

口の先が尖った魚から人間大のカニやカメ、カニとエビを混ぜた様な見た目のモンスターまで。しかし、どのモンスターも大して苦戦することもなく倒すことができた。ちゃんとした魔力の使い方を習った事で身体能力を上げることができているというのもあるが魔法の相性がバッチリなのが大きな要因だろう。


最初は硬い甲羅や甲殻に覆われているモンスターに手こずる事があったが雷を剣に纏わせて甲羅や甲殻の隙間に差し込み、先端に魔力を集中させるイメージで雷を一気に流し込むと中でバチッと弾けるような感覚と音と共にモンスターも動かなくなる。少し魔力を多く使うがこれが一番簡単に倒す方法な気がする。


他のモンスターなどにも使えそうだが甲羅や甲殻に覆われているモンスター以外は普通に纏わせて斬るだけでも簡単に倒せるので今のところは使っていない。


そんなこんなで途中、仮眠を取るなどしながら進むこと体感で1日半が経ったあたりで4階層目に降りるところまで来ることができた。

流石に疲労が溜まってきた。ここら辺で一旦仮眠をとってMPも回復さしておこう。ポーションがあるとはいえ、あまり美味しいものでもないからな……。


火を起こして倒して魔石を取り出した後の口の先が尖った魚を棒に刺してから遠火で焼きつつ、ステータスを確認する。


・イーライ(繧ケ繧カ繧ッ) Lv.286 ランクE

スキル

剣術:Lv5、雷魔法:Lv5、成長補正、収納、吸収、擬態、魔力操作


レベルが62も上がっている他、剣術のレベルが上がっているのと魔力操作と言うスキルも追加されている。魔力操作に関しては恐らくダンとの手合わせの段階で獲得することが出来たのだろう。

剣術に関してもダンとの手合わせの経験によって上がった可能性があるがレベルに関してはこのダンジョンに潜ってからのことだろう。道理でこのダンジョンの序盤に比べてモンスターが倒しやすく感じるわけだ。


それに補正が付いているとはいえ、やはり格上の敵を倒すことで効率的にレベルが上がり、もう少しで目標にしていた300の大台に届きそうだ。

これでクリスに少しでも食らいつくことくらいはできるかもしれない。でも倒せなければ意味がない。


「その為にもレベルをもっと上げないとな……っとそろそろ焼けた頃か」


ステータスから焚き火へと視線を戻すと魚に焦げ目がついて丁度いい焼き加減になっていた。

早速手に取って口に含むと皮がパリパリになっていて、中の身は脂が乗っていてとても美味い。意外と大きなサイズだったが腹が減っていたこともありペロリと平らげる。


腹が膨れると今度は眠気がやってくる。そのまま壁に背中を預けながら剣を抱き抱えて他の冒険者を警戒しつつ眠りにつく。


みなさん知っていましたか?

クリオネはクリオネ・リマキナが正式な名前でナメクジのような海の女神という意味らしいです。和名はハダカカメガイ。

そして触手はバッカルコーンというらしいです。


それはそうと1ヶ月ぶりの更新ですいません。モンスターを考えるのが面倒で放置になってました……。結果、クリオネくん以外はざっくりカットと言う結果に。

まぁでもこれまでダラダラ進み過ぎていたように思うのである意味いいかなと自己正当化しつつ、次の話でボス戦からの王都へ帰還する予定です。

そこからテンポ良く一章終了まで行けるといいなぁ……。無理か

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